表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/48

鏡の私と主人公

「ひぇ……。」


そこには金髪青眼、淡い桃色の唇と頬。

パッチリとした二重にスッと通った鼻筋。

誰もが認める、輝くような美貌を持った少女がいた。


しかし、私はホーリーに会った時よりも驚かなかった。

何故なら私は先程からのシチュエーションにより気づいてしまったのだ。


「……。」


ここは、私のどハマりしていた乙女ゲーの世界。

私はその主人公になってしまったということ。


「っ…。」


鏡の少女が薄笑いを浮かべた。


『これは……勝ち組なのではっ!?』


主人公、ということは対象キャラを攻略できるということだ。


この頃悪役令嬢に転生とか多いし、これは結構ラッキーなのでは!?

私が悪役令嬢なら秒速で殺されてるだろうし……

別にホーリーは興味ないのだが、これは推しと報われる可能性があるってこと、だよね!?


そっと鏡の下に置かれていた洗面器の水をすくい、顔を洗った。


冷水にさらされた顔が夢じゃないと叫んでいる。


そう。夢じゃない。私はここから乙ゲーの主人公、【リリィ・モスティーラ】として生きていかなければいけないんだ。


そう思うと一層顔が引き締まったような気がする。私はもう一度洗面器の水を顔にかけた。


すると。


「お嬢様。」


「……っ!?ゲッホゴッホッ」


横からの唐突な声に、私は咳き込んだ。


「だっ誰!?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ