1日目 朝 初めての出会い?
火曜日。
イマイチ気分が乗らない曜日。
カーテンからの日差しで目を覚ます。
気持ちのいい朝だ。
気分が良い。
が、時計を見て絶望する。
完全に遅刻だ。
「気分が悪い。」
そうぼやくといつものように準備を始める。
まずトイレに行き、用を足してから歯を磨いて顔を洗う。
寝巻きから制服に着替え朝食を作る。
今日は簡単に目玉焼きで済まそう。
流石に毎日同じものでない。
出来上がったらご飯と一緒に食べる。
因みにご飯派だ。
米は美味い。
皿を下げて直ぐに洗う。
いつもと同じ流れだ。
自室に戻り机に向かう。
今日の持ち物を確認し、リュックに詰める。
その日の準備はその日に。
という事でいつも朝に準備をしている。
いつもと違うのは、今から一番早いバスの確認をしなければいけない事。
寝坊の所為だ。
次のバスの時間までは40分。
移動時間を含めてもまだ余裕がある。
かと言ってやることがある訳では無い。
仕方なくソファーに腰掛ける。
テレビを付けるとニュース番組を放映している。
今日は晴れのち曇り、気温は25℃。
比較的過ごしやすそうだ。
画面は変わり、料理を紹介している。
そろそろいい時間だろう。
荷物を持って玄関へ向かう。
「行ってきます。」
いつものように自分の声だけが響く。
家からバス停までは約15分ほど。
家が立ち並ぶ住宅街を抜け、大きな道路に出る。
バス停には既に2人がバスを待っていた。
私服姿の女性とスーツの男性。
当たり前だがいつも見る人ではない。
男性の後ろに立つ。
バス到着まであと5分。
余裕を持つ事は大切だ。
前の人に倣いスマホをいじることにする。
スマホでやる事は大抵ツオッターくらいだ。
朝から政治の事で騒いでいる。
興味は無い。
FFは多くは無い。
狭く深く、だ。
ディーゼルエンジンの音が近づく。
到着したバスは空いていた。
登校中のバスで座るのは久しぶりだ。
そう考えると寝坊も悪くないかもしれない。
学校までは約20分、10駅。
バス内でもツオッターを見る。
それしかやる事がない。
3駅目くらいで同じ制服の女子生徒が乗ってきた。
目が合ったと思えばこちらに近づいてくる。
凄い笑顔。
怖い。
「あれー? 珍しい人が居るねぇ。」
無視だ、無視。
「無視はいけないなぁ。」
「……何方様ですか?」
「えぇっ!? 同じクラスだよ!? 2年間同じクラスだよ!?」
本当に知らない。
「申し訳無いが存じ上げない。」
「さすがに酷すぎると思うなぁ! まぁあまり話して来なかったけど……。それでもっ! 覚えてて欲しかったなぁ!。」
この人がとても五月蝿い事は分かった。
「しょうがないから自己紹介してあげる。 君と同じ2組の汐河柚優。 改めまして、よろしくね。」
聞いた事があるかもしれない。
確かにそんな人が居た気がする。
存じ上げていたかもしれない。
申し訳ない事をした。
「よろしく。」
「ずいぶん簡素な挨拶だなぁ。 隣失礼するよー。」
何故失礼する。
するな。
「ところで、こんな時間のバスに乗ってどうしたんだい?」
「それはこちらのセリフでもある。」
「寝坊だよ?」
そんな不思議そうな顔されても。
「いやーね? 起こしてくれなかったんだよ。 親が。」
自分の力で起きろ。
「それでー? なんでこの時間に乗ってるんですかー。 まさか君もお寝坊かな? 」
「……そうだ。 文句あるか?」
「やっぱり! 親に起こされなかったんでしょー。 自分の力で起きなきゃダメだぞっ。」
どの口が言うか。
「馬鹿か。まず俺は一人暮らしだ。 それにお前みたいに怠け者では無い。」
「な、怠け者って言うなっ! あとお前じゃない! ちゃんと名前で呼んでよー!」
いちいち五月蝿いやつだ。
こういう時はやはり無視に限る。
「私そろそろ泣いちゃうよ? 泣いちゃうよ!?」
しまった、イアホンを忘れた。
やらかしたな。
「ねーまた無視ー? また無視なのー?」
到着までまだ時間があるが何をするか。
イヤホンが無いから余計にやる事が無い。
「……構ってよーおーねぇー!」
「ゆ、揺らすなっ、おいっ。」
「いやあーかまえぇー!」
くそ、なんなんだこいつは。
本当に五月蝿いぞこいつ。
朝から本当に……
「気分が悪いっ。」
どうも、赤水捺南です
今回は新作を投稿させて頂きます。
現実世界という事で……神様が出てきたりはしないのです。 申し訳ない。
異世界ものでは無い物語を書くのは久しぶり故、暖かい目で見てくださると幸いです。
さて、今回の新作は「行動を事細かに書く」、を目標に書き進めた訳でありますがとてもとても難しいことが判明しました。 そしていつもの如く話が進まない。 これは大変。
自分なりに頑張っているつもりですがまだまだ新米、アドバイス等頂けると泣いて喜びます。
書き方で言うと、1文づつ改行をする、という試みをしてみました。 理由も無くやった訳ではないです。 ちゃんとあります。
今回は、主人公視点で物語が進んでいく為、文ひとつひとつに人間性(?)を持たせたかったのです。 相変わらずの語彙力となっております、ご了承ください。 なんとなくでも伝わったでしょうか。 多分伝わってないですね。 諦めて本文についてに移ります。
皆さんは入り出しにもある「火曜日」、どのように感じますか? 個人的になんとなーく微妙な曜日に感じます。 週が始まって3日目、折り返しでもなければ始まったばかりでもない。 まさに微妙です。
御託はここまでにして……
主人公は高校2年生の男子という設定です。 名前は出す予定はありません。 皆さんが主人公になった気分になって頂ければと思っています。 私自身そう思って書いています。
なんでもいつも通りにしたがり、毎日を同じように過ごすことを目標に生きている主人公。 そんな彼の日常が崩れようとしています。 ヒロインの登場、汐河柚優です。 明るく活発で楽観的な性格で、同い年の女の子。 あ、幼馴染では無いです。
こんな正反対と言ってもいいような2人の物語を楽しんでもらいたいですね。
長々と書いてしまって申し訳ない。 文も纏まってないですが精一杯やったつもりです。 はい。
と、言うことで、『空白の中で立つ君に』をよろしくお願いします。
勿論、他作品の2つも是非見てください。
評価、感想等お待ちしております。
もう少し涼しくなる頃、お会いしましょう
赤水捺南