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学校生活「氷」

マヘリアはかなり北の出身でアルビオン王国だと暑いと。だから常に薄着になっているそうだ。女の子同士では薄着になるけど外に出る時はちゃんと服は着るそうで。まぁ・・・それは普通な訳だが。彼女は冒険者になってあっちこっちに行ってみたいと言う事だそうだ。

バローダは色黒で魔族と人間よりのクォーター、このアルビオン王国で産まれ育ったけど差別を感じて生きて来たらしく人とあまり接点を持たないようにしているとか。魔族としての血が薄いらしく角が無いのが救いだそうだ。魔族だけに魔法が得意かと言うとそういう訳ではなく苦手らしい。なので魔法の参考書を読み漁っているそうだ。

ローリエは商人の娘で家の都合でとりあえず商人としての知識と算術を学ぶための入れられたそうだ。18歳で嫁に出されるかもとか言っている。動物全般大好き。


「サイレンはその右頬の傷ってどうしたの?」


ローリエが聞いてきた。冒険者などでは無いのでそういったルールは無い。だから思った事を聞いてくる。正直に言っても信じてもらえないだろうと思うが・・・。


「この傷は聖騎士と戦った時の傷ですよ。」


「「「嘘だー!」」」


(やっぱりねー。そう言うよねー。)

あんまり自分の事を言うと噓つき呼ばわりされてしまうので私から話しを振ってみた。


「ところで・・・学校始まったらどこのギルドに登録するの?私は冒険者ギルドにしようかと思っているのよね。」


「私は魔法ギルドね。そこで魔法の訓練しないといけないし・・・」


バローダは魔族の血を引いているから純粋な人間より魔法の能力のアドバンテージがあると思う。事実、魔族は魔法を使える種族だからそこを訓練で伸ばせは良いと思うのは当然だと思う。

マヘリアも希望を言う。


「私は冒険者ギルドかな~。気の合ったパーティーと旅が出来ると楽しいじゃん?」


「商人ギルドと医療ギルドですよ、私は。本当は家継ぎたくないし、18歳で親の決めた商家に嫁ぎたくないからどこかの冒険者のパーティーに入りたいですね。」


(マヘリアは冒険者ギルドでローリエは商人ギルドと医療ギルド・・・。)

学校で登録できるギルドは1つだけだと思っていた。なんか・・・私の思っていた事と実際は違う所があるかもしれない。少し探りを入れてみよう。


「ギルドって掛け持ちが出来るんです?」


ローリエが話してくれた。


「学校で登録できるのは1つとは決まってないのよ。全部登録なんて人もいるらしいけど、将来何するか決まっていないからとりあえず全部なんだと思うわよ。だいたい皆やる事は決まっているからそういった人は少ないけど。」


マヘリアが話しを続けた。


「ギルドから同伴・・・あ~・・・お手伝いで生徒が呼ばれたりするの。そんでお金が発生するからそれを学校に授業料で入れる事も出来る訳さ。気に入られれば卒業したらすぐに引き抜きの声が掛かったりするから学校よりそっちを優先する人もいるね。授業は基本的に午前中だから午後にギルドの手伝いが出来るのよ。休みはお手伝いで・・・アルバイトと言った方が良いかな。資料に載っているからチラッと見てみるといいよ。さぁ・・・ご飯の時間だから食べにいくかぁ~。」


1階の食堂に行ったらすでに在校生と私達新入生がごった返していた。

入学式3日前なのでほとんどの生徒は集まっている。

マヘリアさんが話す。


「お金は現金払いなんだわ。そういえばサイレンお金持ってきた?」


「あ、うん、ある。」


私はこっそり空間収納から1000バーツコインを1枚だした。それを夕食で使う。

4人で並んで順番ずつ夕食を貰ってお金を払っている。その様子を見て私も夕食を貰い給仕の係のおばちゃんにお金を渡した。


「お願いします。」


「はいお釣り500バーツね~。」


私達は開いている席を探して・・・開いた席に滑り込むように座った。

(昼時の大きいモールのフードコートってこんな感じだったなぁ・・・)

そんな事を思っていた。


4人座って一緒に食べる。肉の焼いている物が乗っている。あんまり食べた事の無い食材も乗っている。

何の肉か分からなかったので聞いて見た。


「ねぇ、ローリエ、この肉何の肉?」


「あぁそれね、オークの肉だよ。」


ローリエは話しを続ける。


「最初は驚くよね。でもこの国ってこういった物も運ばれてくるから多国籍な料理になっちゃうんだよね。オークの肉は獣人の国で良く食べられているからアルビオン王国入って来るんだけど、オークのイメージも相まって値段も手頃になってるんだよ。でも食べてみるとおいしいんだよね。」


周りを見ると在校生は事も無げに食べている。騒いでいるのは新入生だけだった。私も食べた事が無かったもので食べる前に水を一口飲む。ぬるい水だったのでいつものように空中で水を作り氷を出してコップに入れ氷水を一口飲む。そしてオークの肉を1口に切り分け目を閉じ眉間にシワを作り食べてみた。

『カララン!・・・ゴクッ。』

(う~・・・オークかぁ・・・食べるの勇気いるなぁ・・・)

『パクッ!もぐもぐもぐもぐ・・・』

(あ、意外とおいしいかも・・・胡椒とレモンもあると良いかも・・・)


「マヘリア、オークの肉って意外と美味しいのね!」


目を開けて言うと私の周りに居た人は静かになっていた。今までワイワイガヤガヤしていたのに・・・

マヘリアもバローダもローリエも黙っていた。

何があったんだろうか?


「え?何?どうしたの?」


私は焦ってしまう。


「ねぇ、バローダ、どうしたの?」


「「「・・・・・。」」」


バローダが口を開いた。


「サイレン・・・あなた・・・その氷、どこから出したの?」


そう言われて見ると周りの人の視線をコップの氷が集めていた。

私は無意識にしてしまった氷の魔法。


「あっ・・・しまった・・・。」




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