王様の厄日「巣」
ジンジャーさんと別れた後、ウェンディの居る所に向かった。
(女狐さんが会いに行きますよ~)
まだ、昼過ぎだったので昼食を食べ、ウェンディに食事を与えた。排泄物ももちろんするのでそれは空間収納に一応入れておく。ウェンディの出した量は体に比例している。空間収納を使ってしまって・・・女神ヴェルダンディ様から天罰が下ってしまうようで・・・ガクブルしてしまいそうだ。早く穴掘って捨ててしまおう。
先にロブリューは城に残してある。ロブリューは食事を貰えるのだから城の護衛をさせている。やっぱりあれだ・・・(働かざる者食うべからずだぜ~)
ウェンディの巣になる所に行ってみる。私は背中に乗ってモフモフモコモコさせながら柔らかい羽毛を堪能した。(羽毛布団いけないか?)まぁ・・・それはまた今度で。
(さぁウェンディ、お城に行きましょう!)
そう伝えるとウェンディは地面を蹴り羽ばたいた!瞬間的に上空に昇ると城がよく見える。
そうして、城に向かって静かに飛び近づいたら2周してから城の広い所に降りる。
城のウェンディの巣になる所を聞いて見るとあそこっと指をさして教えてもらった。なんでも城で一番高い所を巣に使って良いとの事。とりあえず私がその場所に登ってみたいので案内をお願いする。その場所には階段で行くのだが案内の人は汗だくになっている横で私は平然とスタスタ登っていく。私若いですから~。そして登って行った先に重い鉄の扉があってその扉の先にはテニスコートの半分の広さの空間がある。そしてそこから見た外は遠くまで見えた。大地が丸くその丸さにそって雲も丸くかかっているのが見えた。この高さならウェンディも納得出来るだろう。そして、この部屋は使われた形跡が無い。
(まぁ・・・このぐらい高いと誰も来ないだろうな。国王様はここに通うのかな・・・まさかぁ・・・来ないでしょ。どっちでも良いけど。ただ・・・ウェンディの入り口が狭いなぁ・・・)
空間収納魔法で剣を一振り出して案内の人に言う。
「ちょっと入り口が狭いんで広げますね。」
「天国、槌形態。」
案内の人がとても焦って言う・・・
「あ、ちょ・・・ちょっと・・・あっ!」
『ドガッ!!』『ドンッ!!』『ガンッ!!』
「うん!!この位大きかったら大丈夫ですね!!あぁ、風が気持ちいいですよ。こっち来ませんか?」
満面な笑みの私に案内の人は焦って問い詰めた!
「ちょっと!!勝手に壊してどうするんですか!!」
「うん、大丈夫大丈夫!!どうせガルーダが壊すから早いか遅いかの違いですし。じゃあ戻りましょう!」
そして、案内の人とウェンディの元に戻った。
私はウェンディの背中に上り、案内の人に話しかけた。
「乗ってみません?」
「い・・・いえ・・結構です・・・。」
案内の人が恐怖の表情を見せて断られた。
「そうですか・・・では行ってきますね。」
そういってウェンディに指示をだした。
(あの指を差した穴に入って!)
大地を蹴り羽ばたく。砂ぼこりが舞って案内の人を隠す。
「あっ・・・」
(まぁ・・・大丈夫でしょ!)
そうして飛び立ち一直線に用意した先程居た部屋に外から入った。
ウェンディは部屋に入って中を見回している。振り向き穴から顔を出し外を見ている。
(ここなら子供はいけそう?)
そう伝えると・・・
「クアーーー!」
っと鳴き声を上げた。そして、私を嘴の下の部分で私を足と足の間に入れようとした。
モコモコで気持ち良いけど・・・熱いんですよ!鳥の体温は熱いんです。湿度も高く蒸し暑い。不快指数も急上昇。それに私は卵でも雛でもないっつーの!
(この場所を巣に使って下さい。気に入るようにして良いですよ。木の丸太でも入れて大丈夫。)
そのように伝え、後ろの方に這って脱出しウェンディを置いて部屋を出た。
そうしてその日からウェンディは丸太や道すがら壊れて捨てられていた馬車の破片を持ち込んでいる。どうなるか楽しみだ。
街の住人は突然城に作られ出したガルーダの巣に驚き自分が狩りの対象になるんではないかと恐怖している。お察し申し上げます。
「とりあえず国王様の約束は終わりっと!ちゃんと約束は果たします!結果は責任持てませんが。次は・・・あれか・・・大本命の学校か。」
そうして一度下見をしていた学校の入学の為の手続きを始めた。




