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旅路「洗濯」

「すいませーん、石鹸が欲しいんですがー!」


私はスカーレットの人達から石鹸を貰ったが普段使いが出来る石鹸が良かったんだけど・・・貰ったのは特別に厳選したらしくてとても良い香りがしてなかなか使えない。なので自分が買いに来たんだが・・・


「3つで150バーツねー」


「ありがとね~」


お金を払い購入。そして明日の朝は今度こそアルビオン王国に王国に向かう。その道中使いそうな物を買いこんだ。ジンジャーさんの馬車に戻り夕食を食べた。今日の食事はなぜか豪華だ。星光の剣、スカーレットの冒険者メンバーも一緒に食事だった。商隊の人は食事が豪華なので不思議がっていたが喜んでいる。おそらく話していないんだろう。まぁ・・・ジンジャーさんのやり方が褒められたものでは無いかもしれないが商隊や商会を維持する為に必要なのだろうし、そのやり方に口を出す気は無い。それは冒険者も一緒でそう言った事を話す事は無い。秘密にしたい事を話すのは揉める元だし好き好んで揉める人などいない。口が軽い人は信用されない。


「ジンジャーさん、これ美味しいです!!」


「そうだろう!たまには、こういったのも良いだろ!」


「これ、私からーー!!」


そういって空間収納からお酒を結構な量を出した。野盗のアジトで回収したお酒、見た事ないラベルだが商隊の人はそれが何か分かっていた。商隊の人が・・・


「ジンジャーさん、サイレンちゃんから頂きました!!これ、結構良いお酒ですよ!!」


「サイレンちゃんありがとう!!お前達、明日は出発だからあまり飲み過ぎるなよ!!」


「おおーーー!!!」


・・・・


・・・・・・


・・・・・・・・


「んじゃあ出発しますねー。」


次の日、なぜか私は馬の手綱を握っている。そして、後ろには二日酔いでダウンしている商隊の人達が・・・

(なぜ、こうなった・・・)

ジンジャーさん含め商隊の人の手には氷水の入ったコップ。

このまま回復を待っていると遅くなるっとの事で・・・では誰が馬の手綱を握るかっと。

とりあえず、二日酔いになってない人がシズリンさん、シアリンさん、私、ライラさん、マチルダさん、ステラさん。フレイさんはステラさんと一緒に同じペースで最後までお酒を飲んでいたらしいが、ステラさんがうわばみ体質でいくら飲んでも平気らしい。


「私は悪くない!ステラさんに嵌められた!頭が痛い・・・」


「私、悪くない!!」


「はぁ・・・」


そう言うフレイさんと否定するステラさんにライラさんはため息を漏らしていた。

馬車の中は酔っ払いの臭いで溢れ凄惨を極めた。馬車で揺れるのも体調不良に拍車をかけた。お昼になり、いったん休憩に入りトマトスープに刻んだ玉ねぎ、にんじん、保存食の干し肉、固くなったパンを入れ仕上げにチーズを削り入れアドリブで特製スープを作った。それを皆に配ったんだが好評だった。

ロシュフォール家でエシレさんから教わった事を早速生かす時が来るとは・・・

徐々に回復する人が居たけど頭痛で動きが緩慢。

二日酔いになっていなかった人達はすでにイライラしている。何と言うか・・・下手に緩慢な人達に何か言われるよりジッとしててもらった方がまだましって事でその日はずっと手綱を握る事になった。


夜の野営の時は全員回復していたが昼同様、私が料理を作る。ショートパスタを小さい魚を干したものから取った出汁で野菜と一緒に炊いたようなもので鍋1つで出来る簡単なもの。

それを食べさせているうちに昨日買った大きなパテーションを何枚も出し目隠しとし、水樽を購入する時に一緒に買った水樽の台を設置、その上に水樽を置き魔法で水で満たした。その横にジンジャーさんから購入した水樽にも補充用として水を張り、誘電加熱で大きい水樽の水をお湯に変えお風呂の用意をする。竈を作り火を点けて冷めた時用で石を加熱。パテーションの横に購入した物干し竿を立てた。物資の入った入れ物を空にし、食べている人たちに音魔法に自分の声を乗せ伝えた。


「食べたら順番でお風呂入って下さい。今着ている服は洗うんで設置された箱に入れて下さい。」


「「「「「「「「・・・・・・・・。」」」」」」」」


本当はここで衝撃波で吹き飛ばしてしまいたいが、私がお酒を出してしまった手前それは反省して次に生かそうと思う。

最後に私がお風呂に入ってから残ったお湯に水を足し、水樽に音魔法を寄与。石鹸水を作ってから箱に入った服(やっぱり酒臭い)を水樽に突っ込む。パンツまで入っているので『キーーーー!!』っとなってしまうがここは大人の対応で我慢、しかし私は子供(燃やしてしまおうか)っと思いながら超音波洗浄で服を洗う。しばらく洗濯中に我想う。

(なんなんだ、これは?)(わたし、悪くない。)(どうしてこうなった?)(日頃の行いは良いはずだ。)etc.

洗濯の水が真っ黒になってさらに切れそうに。そして洗い直しをする。

(どれだけ汚れてるんだYO!!)(お父さまが今の私を見たら激怒するだろうな・・・わたし・・・泣かない!)

そんな事を考えつつ・・・


・・・・


・・・・・・


・・・・・・・・


洗濯物を全てを物干し台で干して音魔法を寄与、服自体に超音波振動させ水を飛ばしていく。

明日の朝には乾くので後は放置。


とりあえず一通り終わったので馬車に戻るとライラさん、マチルダさん、シアリンさん、シズリンさん、が激怒していた。ライラさんに至っては雇用主のジンジャーさんにもガチギレしていてジンジャーさんは小さくなっていた。

そして私はこう思う。

(そういえば・・・私ってお客様だよね?)



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