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別れ「天国(あまくに)」

私の中にはウルズ様、ヴェルダンディ様、スクルド様から掛けてもらった魔法がある。

良く言えば『見守ってくれている』悪く言えば『監視されている』魔法。

なので、目を閉じて祈ってみた。

(スクルド様、おいで下さい。お待ちしております。)

そうしたら・・・


「どうしたセレン?」


「!?」

「え!!もう来たの?はや!!」


「セレンが呼んだんだろ?」


「あ、そうなんですが・・・反応が早いので・・・普通ゆっくり現れないですか?」


「知らん。っというか私達の魔法、そういった使われ方させるとは思わなかったよ。」

「ところでどんな用だ?」


「自分の使用する剣を作ったので手合わせお願いします。」


「剣はウルズ姉さまが作ったのあるんじゃないか?」


「ウルズ様が作った剣は綺麗過ぎて普段腰から下げるのが出来ないもので。余計な揉め事に巻き込まれます。なので普段使いが出来る用の剣を作ったので・・・」


「そう言う事なら手合わせしよう。」


私はスクルド様と特訓に使っていた白い空間に行った。そこでいつものようにスクルド様と剣を交える。ただ、おそらく今回が最後になるだろうと思う。


「セレン、お前の事だ。何か仕掛けがあるんだろう。」


「やっぱりわかっちゃいます?」


「どれだけの付き合いだと思っているんだ?じゃあいくぞ!!」


「はい、よろしくお願いします!!」


そう言うとスクルド様が仕掛けて来た!左からの袈裟斬り、分かりやすい剣筋だった。

私は自分の剣の形状を変えるべく叫ぶ。


天国(あまくに)、盾形態!」

『ガン!!』

「なっ!?」


盾に変化させてスクルド様の攻撃を弾く。

突然現れた盾に驚いていたようだ!


「天国、剣形態!」


「・・・・・・」


私に対して何かの違和感を感じた様だ。観察するように見ている。

そのまま飛び上がり真下に剣を振り落す為に構えた。スクルド様は私の剣の攻撃を剣で捌こうと構えたので・・・


「天国、斧形態!」


私は剣自体を破壊する防御無視の斧の攻撃に切り替えた。スクルド様も攻撃を受けるのを盾に変更。私はバトルアックスを振るう瞬間に・・・


「天国、槌形態!」

『ガゴン!!』


バトルハンマーに変えて盾を叩いた。重心のすべてが先端に集まったバトルハンマーをフルスイングしたものだからスクルド様は盾では受け切れず真下に掛かる力を斜めに受け流し真横に回避した!自分の予想した攻撃をことごとく外され対応が追い付いてないようだ。


「くっ・・・!」


回避して私から離れようとしたので走って間合いを詰める。


「天国、槍形態!」


走ってそのままランスになった天国で突進して行く!

体勢を整えられないスクルド様は斜め上に飛んで逃げる。


「天国、弓形態。」


形を弓に変えた天国に空間収納魔法から矢を1本出し引き絞った。『ギチギチ・・・』っと音を立てる。斜め上に飛んで遠くに着地した瞬間に矢を放った。

『ヒュン!』と音を立てて矢が遠くいるスクルド様を襲う!

そして当たる瞬間スクルド様の姿が消えた!


「あっ!!」


消えた事に私は驚いていたら・・・


『ゴッ!』


後ろからゲンコツで殴られた。殴られた所を押さえつつ涙目になりながら口に出る。


「いったー!!『クイックシルバー』はズルいです、スクルド様!」


「『いったー!!』じゃないから!武器の形変わるなんて聞いてない!私が最適解で防御しているのに、さらに武器を変えて最適解で攻めるな!!」


完全に予想を超えて裏切られた事にスクルド様は驚いていた。


「それで・・・他に仕掛けはあるのか?」


「これで全部です。多機能だと便利かな〜っと思いまして!」


「そうか・・・普通は武器には・・・同じ属性は寄与しないものなんだが・・・海の神は三又の槍、トライデントに雷の属性を付けていたりとな。形が変わる武器は見た事も聞いた事も無い。ちょっと貸してくれ。金属製の武器に金の属性を寄与したら破壊不可位だと思ったが・・・」


スクルド様に私の剣『天国』を渡した。それを手に取って材質を見たり触ったりしている。


「セレン・・・これは砂鉄か?しかも・・・ただの砂鉄?材料に魔法の素材も何も感じない・・・こんな物でこの武器を作ったのか?」


「はい、寄与の過程で力を抜き取ってから元に戻しました。」


スクルド様は絶句していた。私のしている事が余りにも非常識過ぎて誰も思いつかなかった事だからだろう。


「これは驚いたな・・・おそらくはセレンにしか思いつかない事なんだろう。この剣、一晩借りれないか?お姉さま達に見せたい・・・」


「良いですよ。ただ、私、明日出立なんで・・・」


「分かった。」


・・・・


・・・・・・


・・・・・・・・


自分の部屋に戻り、剣を作った時に出たブロードソード以外の武器からでた赤く錆びた砂鉄を掃除した。


明日は出立なんで・・・と言っても準備はお母さまやマリサ姉ちゃん、執事のマルコじいちゃんがやっててくれているので自分がする事はほとんどないのだ。







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