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賢者への道「ピクニック」

「セレンちゃん、ごめんなさいね。ちょっとお暇します。ウルズちゃんよろしくね。」


「はい、いってらっしゃいませ・・・。」

「あ・・・あの、アズラエル様・・・あの話しはした方が良いのですか?」


「・・・・・」


女神ウルズ様が守護霊アズラエル様が話していた。


「確認してからにするからしばらくこの話は止めておいて。話すときは私から話すわ。」


「・・・わかりました。」


その後、守護霊アズラエル様はいなくなり、女神ウルズ様が憑くことになった。

女神ウルズ様は三姉妹の長女でアズラエル様と同じで『死』を司る神で同じ女神同士で接点も多いらしい。その他にも『過去』『運命』『宿命』を司る。

スタイルもアズラエル様に負けないくらいにナイスバディで着ている服はセクシーウィッチ。

でも残念なことに、性格が内向的で・・・そんな女神ウルズ様に親近感を覚える。


「お久しぶりです、ウルズ様。また、よろしくお願いいたします。」


「あ、え・・・セレン様お久しぶりです。よろしくお願いします。」


「・・・・あの・・・様付けはちょっと・・・やめて頂けないかなっと・・・」


仮にじゃなく女神様なのに人間の私に『セレン様』なんて・・・(ないわー、まじでないわー)そんな事、他の神様に聞かれたら呪われてしまう。

トラピスト王国の信仰している三姉妹の女神様、実際の姿をみたら信仰している人たち、卒倒してしまうかもしれない。まともなのは戦女神のスクルド様だけのような気もするが異常なほど過酷な特訓を課す所がおかしいからやはり変なのかもしれない。

ナイスバディだが内向的で残念な長女、女神ウルズ様

舌足らずでロリータで力が行使出来ない残念な次女、女神ヴェルダンディ様

まともそうに見えて異常なほど過酷な特訓を課す残念な三女、戦女神スクルド様

本当は人間と面と向かってお話ししないのに・・・ある意味私も残念な人間なのかも。でも、私の力になって頂く、頂いたのだから恵まれているのだろう。


「そ・・・そうよね!『セレン様』じゃなくて『セレンさん』で・・・良い?」


「はい・・・っというか人間に断らないで下さい。」

「ウルズ様、生まれてからの6年間守って頂いて有難う御座いました。ウルズ様のお陰で生きる事が出来ました。これからも私の事見守って下さい。」


満面の笑みで感謝の言葉を言う事が出来た。6年間は私の守護霊だったしお礼も言えないままだったから。そしてウルズ様は目を細くして照れながら微笑んでいた。


「セ・・・セレンさん!大丈夫よ!あなたがし・・・死んだ後も守ってあげるから!」


そう言いながらフンスッ!と鼻息を荒くしとガッツポーズをした。


「ありがとうございます。」

(死んだ後も守るっと言われても・・・)

気持ちはとてもありがたいが・・・やはり残念な女神ウルズ様だった。でも嫌いじゃないのは確か。

その後は女神ウルズ様とガールズトークに花を咲かせた。

ワイバーンのお話しとか私が赤ちゃんの時の話しとか。


--------


女神様三姉妹ご縁があって揃っているのでせっかくなのでちょっと企画してみた。

その日の夜に執事のマルコじいちゃんに翌日のお昼に食べるサンドイッチなどのピクニックセットを6人分用意してもらえるようお願いした。それとお酒も欲しかったのでお酒もっと言ったら驚いていたが・・・『女神様達の分です~私用でジュースも欲しいです。』と言ったら納得したようだ。

翌日、スクルド様の特訓とヴェルダンディ様の座学が終わってから屋敷の自分の部屋に戻って来てから、執事のじいちゃんに伝えていたピクニックセットと食器をメイドのマリサ姉ちゃんからもらった。ピクニックセットと食器を自分の部屋に運んでから庭先に走っていく。ワイバーンのフシミとシガラキに少しの間、森に行っててもらう為だ。自分の部屋に戻りスクルド様の広く白い特訓している部屋に戻った。一人で戻れる訳では無いので守護霊で憑いていてくれるウルズ様を介して部屋に行った。家の方はフシミとシガラキが居なくなったので私が乗って女神様を祀っている寺院でも行ったと思っているだろう。しかも私なら危険な事に巻き込まれても迎撃出来ると思われているしワイバーンが2体も居るからっとそれほど心配されてない。悲しいかな。戦女神スクルド様と女神ヴェルダンディ様は居なかったが女神ウルズ様に呼んでもらったらすぐに表れ・・・何が何だか分からない顔をしていた。


「セレン、どうした?」


「セレンちゃん、わからないところあったぁ~~?」


っと言われたので私は満面な笑みで・・・というかこういう時って自然と笑みが出てしまうもので・・・


「実は・・・ウルズ様とヴェルダンディ様とスクルド様とでお昼食べたくでサンドウィッチ用意しましたー!ちゃんとお酒もありますー!!」

「じゃじゃん!!」


と言ってピクニックセットを出した。


「「おおお!!!」」


ヴェルダンディ様とスクルド様はサプライズだけあってか感激していたようだ。

守護霊代行のウルズ様は途中で気が付いたらしくニコニコしていた。やってよかった。

スクルド様はここで食べるのも味気ないという事で一瞬で場所を変えた。

そこは頂上が見えない程の大きな樹が生えててその下に泉がある所でとてもきれいな所でヴェルダンディ様はこの場所を・・・


「ここは私達の秘密の場所でぇ~、人間で来たのあなたが初めてなのよ~~。」

「でもぉ、ここに来たのはぁ秘密よぉ~。」


「はい、わかりました。ヴェルダンディ様」


みんな笑顔だった。それだけでも突然の思い付きとはいえやって良かったと思う。


敷物を敷いてサンドウィッチの入ったバスケットを置き、その他のフライドポテトやソーセージ、サラダなどを並べ、お酒の瓶を開けて食器とグラスを渡し準備をした。

女神様達にお酒をお酌して飲んでもらって・・・サンドウィッチを食べて・・・やはり戦女神のスクルド様は食べる量が多いようで・・・6人分と量を多くしたのは正解だった。

女神様達は揃う事自体多くなく、あって無いような寿命なので刺激が無くなっているそうだ。なのでこういったサプライズが良い意味で刺さるらしい。

ウルズ様の過去の恋バナとかヴェルダンディ様の武勇伝やスクルド様の苦手なものなどの話しを・・・


「「「「キャーキャー」」」」

「「「「ウフフフフッ」」」」


言いながら楽しく過ごした。お酒が進む様で3本あったお酒はすぐになくなり・・・ジュースもサンドウィッチもなくなり・・・楽しい時間はあっという間に過ぎた。


お開きになり帰る時、ちょっと寂しそうではあったが・・・


「今度はアズラエル様も入れてやりましょう!!」


と提案したらスクルド様が


「セレン、必ずだぞ!!絶対だぞ!!約束だぞ!」


っと念を押されて約束させられた。約束したから守らないとと思う。そして自分の部屋に戻って来た。


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