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仲間「お願い」

「ふぅ・・・・。」

(まぁ、なんとかなるよね・・・。)


私とペリドットは一足早く帰って私の部屋で話しをした。


「サイレンさん、私に言いましたよね?もし、神様から教わった力を正しく使わない時は・・・って。あの3人も対象なのですか?」


「もちろん。その時は・・・無い事を願うけど。」


「その時は私にも言ってね。何でも1人で背負う事は無いわよ・・・。」


「ありがとね、ペリドット。」


そう言っているとウルズ様が3人を部屋に連れてきた。


「「おかえり〜。」」


「「「ただいま〜。」」」


「ウルズ様ありがとうございます。珍しいですね、ウルズ様が連れてくるのは。スクルド様かと思ってました。」


「そうですね、成り行きですけど・・・。とりあえずこの子達の魔力と魔法の基礎は私が教える事になりました。セレンさんはアズラエル様から教えられたので私の出番はなかったですが・・・。」


「あっ、ウルズ様!そんな悲しそうな顔をしないで下さい!成り行きなんですから!それと訓練に際しての移動はこの部屋からでお願いしたいのですが・・・。」


「ヴェルダンディとスクルドには伝えておくわ。」


私がウルズ様と話しているとアズラエル様が話す。


「ウルズ、よろしく頼むわね。」


「かしこまりました。お任せください、では。」


ウルズ様はアズラエル様に頭を下げて戻った。アズラエル様も見えなくなり・・・っというか私を守護して頂いている訳なのだが。


「とりあえず私は部屋に戻りますわ。では、おやすみなさいませ。」


ペリドットもそう言って部屋から出ようと椅子から立ち上がる。


「「「「おやすみ〜。」」」」


「ペリドット、ありがとね。」


私はペリドットにお礼を言うと笑顔で返してくれた。そして、部屋から出て自分の部屋に戻った。


「「「・・・・・。」」」


「お疲れ様でした。多分わかったと思うけどペリドットはスクルド様から訓練を受けているわ。夕食前の1時間を当てているのよ。みんなもその時間に当てた方が良いと思う。因みに言うとウルズ様とヴェルダンディ様、スクルド様は三姉妹の女神様、ウルズ様は過去と死を、ヴェルダンディ様は現在を、スクルド様は戦女神で未来を司るの。そして女神様三柱は共に運命の女神様。そして私を守護して頂いている女神様は序列第6位の大天使アズラエル様、この方も死を司る女神様よ。この際だから私に質問したい事あるだろうし嘘偽りなく話すから。ただ・・・言った事は秘密にしてね。」


そうは言ってもなかなか質問し難いようで・・・暫く沈黙が続きようやく質問が出た。恐らくはバローダが最初に聞いてくると思ったがローリエが最初にしてきた。


「サイレンは人間なの?ケルヌンノス様がサイレンをセレンと言ってたけど・・・」


「私はこの世界で生まれた人間よ。私は事情があってこの国に来たわ。私の国はトラピスト王国で家は5大侯爵家ロシュフォール家。その家の5人兄弟の末っ子、本当の名前はセレン ド ロシュフォール。顔の傷跡は以前話したけどトラピスト王国の聖騎士様と試合をした時の傷跡。ペリドットもこの事は知っている、だからペリドットにも今回の事、3人を連れて来る事をお願いしたのよ。私からのお願いだけど・・・ここでは身分を隠しているから名前も変えているの。だからこれからも今まで通り接して欲しい。」


そう言って頭を下げると3人は大変驚いた顔をしている。当然と言えば当然なんだろう、他国とはいえ身分の違う家柄の侯爵家の者と肩を並べて過ごしていた。そして今、頭を下げてお願いしてるのだから。


「なんで私達に力があるって分かったのよ?私の場合はバロール様を・・・神様をこの目で見た今でさえ本当に力があるか分からないのに。」


バローダが質問したので事の経緯を話した。


「ローリエの場合は動物が好きと言ってたけど、その魔獣の狼の子供を見た時に違和感を感じたわ。バローダの場合は暗闇でも目が見えるっと。あの時・・・私が冒険者ギルドの依頼達成して夜遅く帰って来た時、あの暗闇の中を正確に見ることが出来るのは人間ではバローダだけだと思う。マヘリアと授業で打ち合いした時に剣の重さと鋭さ、一般的な騎士より強いと思う。あきらかに同じ年齢の女の子の腕力では無かったし。」


 「「「・・・・・・・。」」」


「っで、思った事と疑問に思った事を私を守護して頂いてるアズラエル様に聞いて見た。そしてあなた達の才能が分かったっと。マヘリアに関しては出生の秘密がありそうだったので神様に合うまではとやかく言えなかった。そして、私達が一つの部屋に集まったのは私が運命の女神様、ウルズ様、ヴェルダンディ様、スクルド様と縁があって特訓も受けた、その時の影響じゃないかっと言われているのよ。実際の所、なぜ集まったかはアズラエル様も良く分からない。」


「サイレンは訓練はどれぐらいの期間受けた?」


とりあえず私の答えに納得しているようだ。そして顔も真剣そのもの。今度はマヘリアが質問してきた。


「6歳の時から10歳のまでの4年間。毎日12時間特訓していた。今日、神様と行った場所はウルズ様、ヴェルダンディ様、スクルド様の空間。運命の女神であり過去、現在、未来のいずれかを司る女神様。その力なんだと思うけどあの空間の12時間は実際1時間なのよ。だから特訓を受けて居た時の私の時間は1日35時間だった。あ、特訓終わった時に全回復して頂いていたから肉体的には大丈夫だったけど。それと分からないけど、恐らくはもっと時間を引き延ばせると思う。」


「「「・・・・・・・。」」」


3人は無言だったので私は空間収納からコップを2つだし魔法で水を作りコップに入れた。恐らくはたまに私がやるので特段驚く事は無かったが・・・その2つのコップを右手と左手に持つと片方を凍らせ、片方を沸かすのを同じタイミングで行った。その様子を見て3人は絶句している。


「「「えっ!!!」」」


この世界では魔法使いは普通一つの属性の魔法を極める為に人生を捧げるのが常識となっているのに、相反する事をいとも容易くやってのけてしまったのだから・・・そして私は最後に脅しともとれるお願いをした。


「あなた達3人、才能や能力が違うから出来る事も違ってくる。でも、神様や女神様から教わるという事は普通では得られない大きな・・・強大な力を手にすると言う事なの。それは使い方を誤れば沢山の不幸をまき散らし、多くの恨み、憎しみを生むわ。もし、あなた達の3人の誰かが神様から教わった力を間違った使い方したら私は自分の命に賭けて殺すから。それが私が神様や女神様に引き合わせた責任だから。ペリドットにも同じ事を言ったわ。それと私も人間だから道を外すかもしれない。その時はウルズ様、ヴェルダンディ様、スクルド様に殺してもらいます。それは私を守護するアズラエル様も知っている事なの。だから・・・私からの本当のお願い・・・その責任を取らせないで下さい・・・お願いします。」


そうして私は床に膝を付き、3人に頭を下げてお願いをした・・・


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