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事件です「やっちまったなぁ~~!!」

「1体目~♪」


背後から来た2体のワイバーンのもう1体が老人を襲おうとしていた。

(あ・・・切りに行くの間に合わない・・・)


(電気作るイメージする・・・火力発電・・・火が水を沸かし水蒸気を発生させタービンを回し発電機で電気を作り・・・電気ウナギは発電細胞が直列につながっているから電位が足し合わさって・・・火力発電を直列につないで・・・)

・・・髪の毛が逆立つ

・・・体のあちこちがバチバチっている。


「アズラエル様・・・電撃の補正よろしくお願いします。」


「しょうがないわね。」


守護霊アズラエル様はニヤッとしている。


「すいません。」


私もニヤッとしていた。


「いけ!!!」


「バチン!!!ドーン!!!」


「ギギ・・・」


掛け声と共に手のひらから2体目のワイバーンに閃光と共に稲妻が走る!!

守護霊アズラエル様のお陰で他に稲妻が拡散しない。そして直撃したワイバーンは黒く焦げて絶命してしまった。


「2体目~♪」


残りは最初に現れた3体。騎士と魔法使いが当たっていた。空中からの攻撃なので苦戦していた。

3体のワイバーンに攻撃を仕掛けるべく走り出す。

後方の2体のワイバーンを瞬殺してしまったので周りはざわついている。ホッとしている者、混乱していてポカンとしている者、三者三様。

私は出席者の間をすり抜け、走りながら感謝の言葉を口にしていた。


「アズラエル様、スクルド様ありがとうございます。」


「セレンちゃん、どういたしまして~♪」


「あと3体いるから気を抜くな!」


女神スクルド様はいつの間にか居て、ニヤッとしながら激を飛ばす!


「はい!!」


騎士と魔法使いの間を走り抜け、壁を掛け登りワイバーンに背中に飛び乗る。振り落とされないように指をワイバーンの堅い鱗と皮膚に食い込ませて魔法をイメージする。炎を使うと暴れまくって被害が拡大しそうだ。ワイバーンを冷却する事にする。


(冷却のイメージ・・・冷媒ガスを圧縮して高温の気体を冷却し液体化・・・減圧し低温の液体冷媒ガスを気化させて周りを冷やす・・・周りを冷やして温かくなった冷媒ガスを圧縮して・・・)


食い込ませた指からワイバーンの体温を急速に奪う。冷え切ったはワイバーン小さく声を上げて・・・程なくして飛べなくなり落下した・・・


「ギギギギグググ・・・・」


「3体目~♪」


落下する寸前に4体目のワイバーンに背中に飛び乗る。落下したワイバーンには下の騎士達から止めを刺されそうになっていたので声を音の魔法に乗せ大声で叫んだ。


(音拡大のイメージ・・・音の波長が大きくなる)


「捕縛おねがいしますーーーー!!!」


止めを刺そうとしていた騎士たちが捕縛に取り掛かる。全く動けなくなっていたワイバーンは巨体にかかわらずあっさり捕縛される。


4体目も3体目同様に硬い鱗と皮膚に指を食い込ませて振り落とされないようにし冷却しようとしたらワイバーンは頭をこちらに向けた。そして、予想外の光景を目にする・・・


泣いていた。暴れているが目に涙を湛えて泣いている。とても違和感がある、おかしい・・・ワイバーンをスキャンしてみる。振り落とされないように両手を堅い皮膚に食い込ませ目を閉じて集中する。そして、ワイバーンの身体の中に魔力を流す。流した途端暴れ方が激しくなる・・・というか苦しんでいるようだ。


「ギギギッギギッギギ・・・ググ・・・ギギャギャ!!」


ワイバーンの中に自分の魔力ではない黒いモヤの様な魔力を感じた。それを自分の魔力で掴み、一気に引き抜く。ワイバーンの体から黒いモヤのような魔力が抜けていき大人しくなる。目が険しくなくなったような気がする。地上に落ちるように自分の魔力を通して指示を出しゆっくりと降り立った。


「4体目~♪」


4体目は助けられたからか?懐かれた。顔をスリスリしてくる。堅い鱗が痛い。体が削られるようだ。


5体目は3体目を捕縛してからすべての騎士と魔法使いが合流して当たっていた。最後の1体だから大丈夫だろうし騎士たちも魔法使いたちもメンツが立つと思う。もう出席者は絶望的な表情をしていないが先頭に巻き込まれないように遠くから見ている。

自分も冷静になり・・・目線が痛い・・・あの言葉を思い出す・・・

(な~に~!やっちまったなぁ~~!)

炎の斬撃を放ち、電撃を打ち、強力に冷却し、巨大なワイバーンに懐かれる8歳児、女児。ただじゃ済まないだろう・・・憂鬱だ・・・


今後の展開を考えているうちの5体目のワイバーンが逃げた・・・騎士も魔法使いもその他出席者も死の危険を乗り越えたから歓声が上がった。

飛んで逃げたワイバーンを見て思った事が口に出た。


「あの逃げたワイバーン・・・このまま逃がしたらまずいよねぇ・・・」


両手を組んで握り中指と人差し指を揃えてまっすぐ伸ばし親指をたてて拳銃のポーズをした。そして炎属性のミートナイフを右手と左手の中指と人差し指で挟みこむ。体を帯電させて・・・フレミング左手の法則を思い出す。ローレンツ力をイメージして・・・アズラエル様にお願いする。


「アスラエル様申し訳ありません。」


「セレンちゃんな~に?」


「エイム補正お願いします。」


「守護霊使い荒いわね!」


お互いにニヤッとした。


「初速マッハ7.5・・・射程350km・・・電磁加速砲・・・」

「発射!!!」


ドン!!!


けたたましい音と共に遠く離れていくワイバーンが落下した。


「5体目~♪」


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