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授業「完全勝利」」

「とりあえずベットに寝かせましょう。」


ウェイン先生は私をお姫様抱っこし運ぶ。激しく不快感を覚える。

(このまま燃やして熱殺菌してしまおうか・・・)

そんな事を考えるとゆっくりベットに寝かされた。そしてベットが温い・・・今まで誰かに使用されたかのようなベット・・・目を閉じてはいるが眉間に深く皺が寄っていただろう。

そしてベットを囲むカーテンを閉め、そのカーテンの外でウェイン先生とモルガン先生は話している。


「モルガン先生はこの生徒の事は知ってました?」


「知ってはいましたがそんなに重要な生徒では無いでしょう?取り扱い注意は大げさですよ~。多少は魔法が使えるようですけど子供ですよ?」


「・・・・・。とりあえず気温低下も異常ですし、特に校長先生が気にしてましたので報告に行ってきます。モルガン先生は私と口裏を合わせて下さい。この関係が知れ渡ると些か面倒ですから。」


「あら、私は構いませんわよ、ウェイン先生。」


「モルガン先生はここに居てこの生徒を見てて下さい。」


そういうとウェイン先生は部屋から出ようとしてドアを開けた。


『カチャ!』


そしてモルガン先生が呼び止めた。


「ウェイン先生!」


『チュッ!』


キスをしている様で・・・カーテンの外側の見えない所なのでわからないが・・・怒りを覚える・・・


・・・・


・・・・・・


・・・・・・・・


暫くしてウェイン先生が戻って来た。


「こちらです、校長先生。」


「あ、お疲れ様です。」


モルガン先生が挨拶をし、校長先生が二人の先生に問いかけた。


「寒いですね。ウェイン先生、魔法を使いました?」


「いえ、私は特には・・・。」


「モルガン先生、この時間になぜここに生徒がいるんです?」


「授業で使う武具の手入れを手伝ってもらってましたが・・・この温度低下の原因がわからないんです。目を離した隙にサイレンさんが倒れてましたので、偶然通りかかったウェイン先生に運んで貰いました。」


「この辺りの気温が低い事に気が付きまして調べていたらこのような事になっていました。そして、この生徒を医務室のベットに運んだ次第です。」


私は会話を聞いて思う・・・

(噓つきー!)


「「「・・・・・。」」」


暫しの沈黙の後、校長先生は重い口を開いた。


「今回の事は校長の私がなぜ、この生徒が監視対象かを詳しく言わなかったのが原因なんですが・・・。この生徒の入学願書の保護者欄に記載されていた名前がトラピスト王国のヘリオドール国王とその国の5大侯爵家、ロシュフォール家の当主なのですよ。毎年取り寄せている各国の相関図等の資料で調べるとこの子は・・・年齢からするとロシュフォール侯爵家の末娘、セレン嬢で間違いないだろうと。その資料が正しければの話しですが・・・しかも恐ろしいのはこの子の8歳の誕生会で国の主要人物が集まった時、ワイバーンの襲撃に遭いそのほとんどを倒す、もしくは生け捕りにしたとある。そして、生け捕ったワイバーンを使役したっと記載されてました。どこまで本当の話しかわからないが・・・ただ、トラピスト王国で魔獣を使役しているから、この国でも使役する為に様々な実験と調査をしているのが現状なのは知ってますよね?最近になって城の塔にガルーダが巣を作ったようですがこの生徒が連れて来たと噂です。」


「「・・・・・。」」


(あれ!素性がバレている・・・。一番最初に学校に提出した入学願書に書いてあったか・・・。やれやれ・・・)

私はそんな事を思っていると校長先生が話しを続ける。


「この生徒に何かあった場合、最悪国同士の話し合いになるかもしれないし学校では責任が取り切れない、総じて学校の信用も関わってくると判断し監視対象にしたんですよ。・・・原因不明の気温低下なのでとりあえず、このままここに寝せておくのは危険ですからあの生徒は私が預かります。」


そう言うと私の居るベットのカーテンを少しだけ開けて中を見た。もうそろそろ終わりにしないと大事になりそう・・・などと考えていた私と目と目が合い一瞬の沈黙・・・


「おはようございます、校長先生。」


「あ・・・あぁおはよう。いつ頃から起きたんだい?」


私の挨拶に応じるも校長先生の顔が硬い。


「私は最初から起きてました。思わぬ大物が釣れちゃいましたね。」


「・・・そうか。話しは聞えていたかい?」


「最初から最後までまるっと聞いてました。私って取り扱い注意で監視されていたんですね。どうでもいいですけど。」


「「「・・・・・・・。」」」


校長先生やモルガン先生、ウェイン先生は沈黙している。

そして私から話した。


「今だけでしたら質問にお答えします。ただし、他言無用でお願いします。」


校長先生は目を閉じて何かを考えている。そして間を置いて口が開いた。


「噂と先程先生が話した資料の内容はどこまで真実なんですか?」


「ほぼ、全て真実です。噂はどんな噂があるか把握してませんが。ちなみに原因不明の気温低下の原因は私です、私が気温を下げました。おかげで色々分かっちゃいましたけどね!モルガン先生とウェイン先生の生態とか生態とか生態とかいろいろ。」


ニヤッとしながらそう言うと魔法を解除して気温を元に戻した。モルガン先生は顔を赤くして下を向いている。ウェイン先生は目が泳いでいる。


「モルガン先生、ウェイン先生、オイタも程ほどに。」


そう言うと恥ずかしかったのかモルガン先生は顔を両手で隠して早足でどこかに行ってしまった。


「「「・・・・・・。」」」


「解散で良いでしょうか、校長先生?」


「そうですね・・・気を付けて帰ってね。」


「今日は厄日でしたね。それでは失礼致します。」


「「・・・・・。」」


校長先生から解散の言葉を貰いさっきの武具の置いてある部屋に戻る。そして残りの武具を磨く。

(中途半端にしないで磨いてから帰るか・・・)

そう思い一気に終わらせた。磨いている間に思う。

(女狐、完全勝利!)







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