馬車の中の戦い2
一方、ククは馬車を追いかけ、雑木林の上空を一人飛んでいた。
早く馬車に追いつかねばという焦燥感に駆られる。本当にカロルは馬車にいるのかという疑問もあるし、残してきたアレンたちのことも気がかりだ。
しかし、考えこんでしまうと前には進めない。湧き上がってくる不安をぐっと飲み込み、木々の間に目を凝らす。
リュテまでは一本道。道を辿るように探せばすぐに見つかるだろう。
キョロキョロと見回す。
果たして、木々の合間から土煙が立っている場所があった。
「あそこか!」
風切り音を後ろに残し、ククがトンビのような速さで向かっていく。
「見つけた!」
広がる枝葉の隙間を縫い林道へ出ると、少し先に馬車が走るのが見えた。
地響きのような蹄の音が辺りを埋め尽くし、砂埃が霧のように立ち込める。
その黄色い煙の向こうに、薄っすらと馬車の車体が見えた。間違いなくルメールの馬車だ。
それを確認すると、ククは手に持っていたマグカップを投げ捨てた。
さきほど小屋で拝借したものだ。マグカップは軽く跳ねたあと、ころんと道端に転がった。落下音は馬車の轟音によってかき消された。
それを確認すると、ククは「よし」と呟いた。
これで『ギフト』を発動させれば、馬車から瞬時に脱出できる。
ククは更に速度を上げ、馬車へと迫る。ほどなく追いつき、馬車後部の窓から中の様子を見ることができた。
「いた!」
カロルだ。車内の床に座り込んでいるのが見えた。
座席にはルメールも居た。こちらからは後頭部しか見えないが、あの中折れ帽は見まごうはずもない。
ククは今すぐにでも突入したい気持ちを、歯を食いしばって堪える。地面スレスレまで低空飛行し、車体後部の足場になりそうな所に向かう。
ようやく馬車に足を着けると、身体を壁にピタリと張り付け、後ろの窓からそうっと中の様子を覗いた。
カロルはうつむき加減で、ひたすら床を見つめている。二人の間に会話は無いようだった。
その時、カロルがふとこちらを見た。そこでククの姿に気づいたようだった。
表情や態度には出ていなかったが、ククの存在に気づいたことをその瞳が雄弁に語っていた。
目が僅かに細められたかと思うと、ククから目線をそらす。
すると、カロルはルメールに向かって何かを喋り始めたようだった。
ルメールはずっと前を向いているので様子は窺えないが、どうやらカロルの言葉に耳を傾けているらしかった。
カロルの何かの意図を感じる。私の救助へのアシストだろうか? だとしたらありがたい。このままルメールの意識を奪っていて欲しい。
一瞬でいいからカロルを掴めれば、さきほどマグカップを放った場所へと脱出できる。
ククは身を乗り出して、車体横のドアに目を向ける。あそこから突入するか?
しかし鍵がかかっていたらどうしようもない。
さらに言えば横の窓が厄介だ。ルメールは座席の端に腰掛けており、外の様子がすぐに分かる位置にいる。自分が扉に近づけば恐らく気づかれてしまうだろう。
窓をぶち破って突入するか?
しかし自分の膂力を考えると、一発で窓を破る自信は無い。もたついている間にルメールの行動を許してしまう。奴はどんな行動をとるか? 『ギフト』持ちだと分かった今、予測はできない。
「ああもうっ!」
うまいやり方が思い浮かばず苛ついてしまう。
恐らくこのような形で拉致している以上、少なくともカロルの命は取られないだろう。
ならば、このまま目的地まで付いていくか? そこで隙を見てカロルを奪い、脱出を…………。
そうやってあれこれとククが考えを巡らせていると、突然、後部ガラスが割られた。
思わず悲鳴を上げそうになるのを、ククは無理やり飲み込む。
何事かと聞き耳を立てると、「っ!? 貴様、一体、これは……!」という言葉が聞こえた。
ルメールの声音から動揺が伝わってくる。カロルが何かしたのか?
チャンスか!?
ククは咄嗟に風の力で舞い上がる。窓を見ると放射状にヒビが入り、後一発でたやすく破ることができそうだ。
それを見て取ると、もはや条件反射的に身体が動いた。
風の力に少しの重力も加え、矢のような速度で窓へと突っ込む。
蹴り足が窓ガラスを突き破り、そのままの勢いでルメールの顔面を急襲した。
「ぶげらっ!!」
ルメールは激しい物音を立てて、反対側の座席に顔面から突っ込んだ。
「カロル、無事ですか!?」
「はい! 無事です!! ありがとうございます!!」
「奴の気を引いてくれていたようですね! 助かりましたよ、カロル!」
ルメールが悶絶しているのを見下ろしてから、カロルの身体をざっと眺める。特に怪我している様子もなく、ククはホッと胸をなでおろした。
そのまますぐにこの場を脱出しようとしたが、それより先にカロルが一歩前へと出た。
「レイモン・ルメール。あなたの目的を洗いざらい吐いてもらいますよ」
「カロル、それより早く脱出を……」
そう言ってカロルを掴もうとした矢先。
ルメールが勢いよく身を起こし、銃を振りかぶった。
「!!」
ククは咄嗟にカロルを跳ね飛ばし、自分も横へと逃れる。銃床が二人の間でハンマーのように振り下ろされる。
ルメールが怒りの形相でククを見据える。口の周りは血に塗れ、憤怒に歯をむき出した顔つきはまさに悪鬼のそれだった。
ルメールは無言のまま素早く銃口をククに向けた。
ククは咄嗟に天井へと飛び退る。足元すれすれを銃弾が通り過ぎ、思わずゾッとする。
ルメールがさらに銃を向けようとするが、それよりも先にククがルメールの腕にしがみついた。
「ぐううう!!」
ルメールの怒りが凄まじい膂力と変わり、ククを引き剥がそうとする。ククも銃を奪おうと、必死にルメールの手首を掴む。
その時、カロルの声がした。
「レイモン・ルメール。『銃を床に落としなさい』」
銃があっけなく床に落ちる。ルメールは自らの行動が理解できず、困惑するかのように眉を顰める。
その後ろには必死の表情でルメールの肩を掴むカロルが居た。
「……っ!」
ククはルメールの手から逃れると、そのまま強烈な横蹴りを放つ。ゴッ、という重たい音が響く。
ルメールがよろめいた隙を見て、カロルの腕を掴む。
「きさっ……!」
ルメールが目を向けたときには既に二人の姿はこの場から消え去っていた。
マグカップが軽い音を立てながら床へと落ちる。
「…………」
ルメールが言葉も発せぬほどの怒りに、わなわなと全身を震わせる。
そうして悔し紛れに座席を蹴りつけた。
「あのドぐされエルフがっ!!」
ルメールがぜいぜいと息をつく。怒りにつり上がった目が、割れた窓の向こうを見る。
土煙の奥に、ゆるくカーブした林道が見える。
しかし二人の姿は見えない。
ルメールは歯ぎしりし、もう一度座席を蹴り上げた。
「クク、無事ですか!?」
「大丈夫です、少し気が緩んで……」
カロルとともに林道の上へと現れると、ククは思わずといった様子で膝をついた。
カロルがククの様子を見ると、ククは荒い息をつき、全身に滝のような汗をかいていた。服のあちこちに汗ジミが浮かんでいる。
ルメールとの戦闘は一瞬のことだったが、極度の緊張を強いられたのだろう。カロルはハンカチでククの顔の汗を拭き取る。
「カロル、救出して早々すみませんが、すぐに小屋まで戻りましょう。アレンたちが危ないんです」
未だ危機感を浮かべた顔で、ククがカロルに告げた。その聞き捨てならぬ言葉に、思わずカロルの語気が強くなる。
「それはどういうことですか!?」
「小屋が謎の集団に襲撃されたんです。あなたを救出するため、私だけ脱出してきました。今アレン達はその襲撃者と戦っています」
「そんな……襲撃者って、どういう……」
「とりあえず、急いで戻りましょう。カロル、私にしっかりしがみついてください」
そう言うとククはカロルの手をとり、おんぶするかのように背負った。カロルがククの後ろから抱きつくような形だ。
周りに風が渦巻くと、二人の身体が浮いた。背中のカロルに気を使いつつ、飛翔しながら元の道を戻り始めた
上空へと舞い上がり、一気に小屋へと向かうという手はとれなかった。
二人をここまで持ち上げるので精一杯というのもあるし、何よりカロルが落下してしまう恐れがある。そうなったら怪我どころの騒ぎではなくなる。
この林道を地道に辿っていくしか無かった。
「ところでカロル、ルメール警部は何故あなたをさらったのですか?」
ククはずっと気になっていたことを質問した。もっとも、その答えには大体のアタリがついている。
「ルメール警部は……『デパルトの旗を立てる者たち』の一員だそうです」
やはりそうだったか……。ククは自分の推測が正しかったことを確認する。
「ならば今アレン達を襲っている輩も、同じく旗持ちの一味で間違いないでしょう。恐らくカロルをさらった後の足止めだと思います」
「…………」
ククからはカロルの顔は見えなかった。だが、その青ざめた表情はなんとなく想像することが出来たし、事実その通りにカロルはその顔から色を失くしていた。
ククの首に回されたカロルの腕に力が入る。ククは正直言って苦しさを感じたが、何も言わなかった。カロルの不安な気持ちが、その腕の震えから伝わってくる。
「……アレン達は大丈夫でしょうか……」
「大丈夫です。三人とも優秀な『ギフト』持ちですから」
「三人……? エマもということですか?」
「エマも、です。エマは光の壁みたいなもので、攻撃を防ぐことができます。他の二人も戦闘は得意ですから、あの三人ならきっと大丈夫」
カロルの不安を少しでも払拭できるよう、ククは努めて冷静な態度を装った。
しかし、本音では少し不安も抱いている。
アレン達の力を借りて小屋を脱出した時、上空からちらっと見ただけでも十人くらいの人影が小屋を囲んでいた。
アレン達の元へ戻るべきではないだろうか? せめて敵の人数を伝えるだけでも……。
強い迷いを覚えた。
しかし、その気持ちを振り払うようにして、馬車を追いかけることを選んだ。ここで小屋に戻ってはアレン達の助けが全て無駄になる。三人を信じるしか無かった。
ククはもう一度、カロルを励ますように声をかけた。
「大丈夫です、カロル。あの三人もなんとか脱出させて、一旦どこかへと身を隠しましょう。こうなっては、リュテに向かうのはかなりまずいんじゃないかと思います」
「……はい、そうしましょう」
再びカロルがしがみつく。腕の震えは止んでいるようだ。苦しさも覚えない。でも今度はその力の無さが逆に気になる。
複雑な思いに駆られながら、風を操る。重たい空気に包まれながら、小屋へと急ぐ。
と、急にククの顔に何かが触れてきた。
「……クク?」
しきりに頭を振り始めたククを不審に思い、カロルが声を掛ける。
「いや、蜘蛛の巣に引っかかったみたいで……」
ククが鬱陶しげに顔の前で腕を払いあげる。しかし飛空しながらだと、上手く振り払えない。
苛立ちながら、顔を撫でるようにして糸を払おうとする。
……いや、おかしい。
いつの間にか全身に『蜘蛛の糸』の感触を感じる。
しかもそれは段々――。
「……っ! カロル、何かおかしいです! 私の身体に何か糸が絡んでる!」
「えっ!?」
突然の言葉に驚くが、すぐさまカロルがククの全身を確認する。
すると、銀色に艶めく細い糸が、ククの顔、腕、脚、胴体に纏わりついていることに気づいた。
しかもそれは――。
「……! 私も!?」
自身の身体にも何本もの糸が絡んでいることにカロルが気付く。
その糸は段々締め付ける力を増してきて、ククの飛行速度も少しずつ遅くなる。
まるで柔らかいゴムで後ろへと引っ張られているような感覚だ。
「……どう考えてもおかしい! 地面に降りま――!」
ククが最後まで言わない内に、伸び切ったゴムのように硬い力で飛翔を阻まれた。
二人の身体がガクンと止まり、そのまま地面に落下する。
「きゃっ!」
「うぐっ!」
腕や脚に絡んだ糸が、今や束となって二人を拘束している。糸が皮膚に食い込むほどぎゅうぎゅうに締め付けてきて、痛みすら覚え始めた。
「こ……れはっ!? 一体……!」
驚愕と困惑にククが目を白黒させていると、二人に声を掛けるものがいた。
「お久しぶりです。カロル嬢」
声のする方向にカロルが顔を向けた。
「あなたは…………パーシー!?」
そこにはあの夜の襲撃者、カロルにとって憎き父の仇、パーシー・フェザーストンが居た。
そしてその隣には――。
「あなたも……確か、ノーラとか言った……」
「……」
真っ黒い魔女のような女、ノーラが無感情な瞳でカロルを見下ろしていた。
「覚えていて下さり誠に光栄です。できれば忘れていて欲しかったですが」
「馬鹿言わないで! あなた方のことを、どうして忘れることができますか!!」
相変わらず飄々とした様子のパーシーに、カロルは怒りを抑えきれない。
このように興奮するカロルを初めて見るククは、自身の置かれた状況も忘れて思わず面食らう。
「カロル、この人達は……?」
少し気後れを感じながらもククがカロルに問うと、獲物に食らいつこうとする猛獣のような目をパーシー達に向けながら、カロルが答えた。
「彼らは『特務機関』の者です」
「『特務機関』!? あの二人が……」
ククがカロルの言葉に目を見張る。
道中、アレンとカロルから話にだけは聞いていた、国王直属の特殊工作員の集まり。
あの二人が……。
特殊工作員という言葉からはおよそかけ離れた印象を持つ二人に、ククは戸惑いを隠せなかった。
そうこうしている内に、後ろの方からもう一人別の誰かの気配が近づいてきた。
「パーシー」
「ありがとう、捕まえてくれて」
パーシーが片手を上げながら応える。
その人物は前へと回り込んで、ククとカロルの前に立った。
そこには、シルバーグレイの髪をボブカットにした痩身の美女が居た。タチヤーナと呼ばれる女だ。
その手には無数の糸が握られている。どうやら今二人を拘束している糸がそれのようだ。
目は固く閉じられているが、その顔は二人に向けられている。目蓋の奥からじろじろと見られているような錯覚を覚えた。
「……あなたは?」
カロルは初めて見る人物に、思わず怪訝な顔つきをする。
「名前は呼ばないよ。恐らくだけどカロル嬢、あなたの『ギフト』は名前を知ることが発動条件になっているのでは?」
タチヤーナの代わりにパーシーが答えた。
「あの時、僕の名前を探る様子を見せたからね。対象に触れる必要もあるのかな? 執拗に僕に触ろうとしてたし」
パーシーが余裕の笑みを浮かべながら自身の仮説を述べ立てる。そしてその仮説は正しい。
カロルは苦しげに眉根を寄せる。あの一瞬だけで自分の『ギフト』をここまで暴かれてしまった。
分かって居たつもりだったが、やはり強敵だ……。
カロルがそう考えていると、タチヤーナがおもむろに二人に向かって手をかざした。
その手のひらから幾筋もの糸が勢いよく飛び出し、二人をさらに拘束していく。
「あ……くっ……!」
「くそ……! 離せ……!」
二人は糸からなんとか逃げようともがくが、どうにもならない。なすすべもなく、簀巻きにされてしまう。
「拘束完了した」
「ありがとう」
タチヤーナが報告すると、パーシーがこくんと頷いた。
その時ノーラが唐突に、ついつい、とパーシーの袖を引いた。パーシーがノーラへと振り返る。
「……二人とも捕らえるの? そっちのエルフの子も? そっちは機関長に何も言われてないよ?」
相変わらずのんびりとした口調でノーラが問いかけると、パーシーが困ったように眉根を寄せる。
「どうしようね。カロル嬢だけ捕らえればそれで良いんだけど……」
「もしククに手をだしたら」
カロルが突然二人の会話に割り込んだ。カロルの目がギッと二人を睨みつける。
「私は舌を噛み切って死にます!」
「カロル!? なんてことを言うんです!?」
「ククはちょっと黙ってて!」
あまりの言葉に動揺してククが口を挟むが、強い口調で頭から抑え込んでしまう。カロルのこのように激しい様子は初めてのことだ。
「あなた方は私を陛下の下へと連れて行くのが使命でしょう? それが死体だけ渡して何になります? それとも私の身体だけが目当てなんですか?」
「人聞きが悪いなぁ」
パーシーが呆れたような顔をする。
「あなたが舌を噛み切って死ぬと言うなら、猿ぐつわで拘束するまでですよ」
「そんな扱いをされてあなた方に協力的になると思います? ククに手をかけたら最後、何をされようとも絶対にあなた方の言う事もシャルル7世の言うことも聞きはしない!! 陛下の顔面にツバ吐きかけてこのビチグソ野郎と罵ってやりますからね!!」
「意外と口が悪い……」
今度は途方もなく面倒くさい、と言った様子でパーシーがため息をつく。
「わかりました、わかりました。そのエルフの方には手を出さないとお約束しましょう。しかし一緒には来てもらいますよ。我々の存在は他に知られたくないですからね」
「…………!」
未だに恨みがましい目をしながらも、カロルは口を閉じた。今この場でこれ以上駄々をこねたら逆に厄介なことになりそうだ。
なにか……なにか打開策は……!
「ではパーシー」
「うん、機関まで運ぼう」
タチヤーナが目線を送り(もっとも、目は閉じたままだが)、パーシーが答えた。その時だった。
「パーシー!!」
不意にノーラが大声をあげた。
パーシーとタチヤーナが何かと思う間もなく、ノーラの『ギフト』が壁を作る。
その向こうで何かがぶつかるような轟音が鳴り響いた。衝撃の余波が辺りの空気を震わせる。
ノーラの壁の向こうには、二匹の黒い大蛇がいた。
「……は? 蛇?」
パーシーが怪訝な表情を浮かべる。他の人間も呆気にとられた表情を浮かべる。
「……フフン、隙をつくことはできませんでしたか。いやはや参りました」
不意に誰かの声がした。
木立の陰から不意に人影が現れる。草をかき分けて、林道へと姿を現す。
「……えっ!?」
カロルがその意外な人物に驚きの声を上げる。
「あなたは……」
妖艶な雰囲気をまとわせた、ウェーブがかった長い栗毛の髪を持つ女。
「ローザ・ヴァイスマン……?」
「いえいえ、違いますよ」
ローザの姿をした何者かは、ちっちっちっ、ときざな仕草で指を振る。その口元がニヤリと釣り上がる。
その姿が一瞬ぶれたように見えた。
「……あなたですか……」
パーシーが剣呑な空気を発して身構える。ノーラがパーシーに尋ねる。
「……あの男は……?」
パーシーが眉間に皺を寄せながら答えた。
「ノーラ姐、あの男が夢男だよ」
「はじめましてノーラ嬢。夢男というものです。以後お見知りおきを」
夢男が大げさな身振りで一礼した。
お待たせして大変申し訳ありませんでした……。最新話更新です。
現在、本作の更新を今後週一更新にすることを検討しています。
自分の私生活において、執筆時間を毎日決まった時間確保するのが難しいのと、
今の不定期更新では読者の皆様に「次はいつ更新するのだろう?」とやきもきさせてしまうので、それを解消したい、
という2点の理由から上記のような検討をするに至りました。
今考えているのは月曜朝6時の定期更新です。
1回の更新で最低でも1話、可能なら2、3話の更新を目指すようなイメージです。
方針が決まり次第本作トップページのお知らせ欄にて報知しようと考えております。
諸々ご不便おかけし申し訳ありませんが、今後とも本作を何卒よろしくおねがいしますm(__)m
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【作者Twitter】https://twitter.com/hiro_utamaru2
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