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世界樹の夢でまた会いましょう  作者: うたまる ひろ
第2章 エルフの女
21/99

街中の追跡劇

「なんだって!?」

「さっきまであったのに、今は財布がないです!!」

「さてはあの女、スリか!!」

 慌てふためくカロルに馬の手綱を預け、アレンが声を上げた。

「俺が追いかける! カロルはその場所に居てくれ!!」

 アレンはそのままカロルの返事も聞かずに駆け出した。周りにいた歩行者が何事かとこちらの様子を伺うが、そんなの構ってはいられない。

 すぐに追いかけだしたため、歩行者や馬車の群れに紛れて、フード付きのマント姿の女が辛うじて見えた。女は様子を伺うようにフードの奥からこちらを見ていたが、アレンが追いかけてくるのを見ると、マントを翻しながら駆け出した。

「この野郎、待ちやがれ!」

 アレンは声を荒げ、街ゆく人々の群れの中、女を追いかける。

 女も針を縫うように人々の間をすり抜けながら、アレンの追跡を振り切ろうとする。

「きゃあ!!」

「な、なんだ!?」

「ヒヒィーーン!!」

 女の通り抜けた後は、ドレスを着た婦人のスカートがはためき、紳士のシルクハットが風に飛ばされ、馬が驚き荒ぶる。

「くそっ! なんてすばしっこい野郎だ!!」

 アレンがもしや子供か、と思うほど女の背は小さく、その身軽な身体を活かして、まるで風のように駆けていく。

「人が周りに居なければ『ギフト』が使えるのに!!」

 二人が追跡劇を繰り広げる大通りには、観光客らしき紳士淑女、大きな客室付きの馬車、労働者らしき体格の良い男たち、軒下に商品を並べる果物屋と、実に様々な人・物で埋め尽くされている。女は果物屋を目ざとく見つけると、柑橘類の入った箱をその細腕で叩き落とした。

「ああっ!? なにしやがるこの野郎っ!!」

 果物屋の店主らしき男が、フードの女に向かって怒声を上げる。黄色・橙色の丸い果物が石畳の上にぶち撒けられ、土砂崩れのようにゴロゴロと転がっていく。

「くそっ!!」

 アレンはそれらのカラフルな障害物を跳躍しながら避け、店主の「どうしてくれるんだ馬鹿野郎!!」の罵倒を置き去りに、道路を駆け抜けていく。

 フードの女は後ろをチラチラと伺い、しつこく食い下がるアレンを見ると、焦れたように周りをキョロキョロと見渡し、目に入った小さな横道へと滑り込んでいく。アレンも逃すまいとその曲がり角を曲がっていく。

「!? あれっ!?」

 曲がり角を曲がった先は細長いまっすぐな一本道になっており、その通りを抜けた先には別の大通りが見える。見通しも良く、他に入る脇道のない場所で、しかし女の姿は忽然と消えていた。

「一体……!?」

 女を取り逃がしてしまったかと焦ったアレンの目の前に、頭上から砂粒や小石がパラパラと落ちてきた。アレンが頭上を仰ぐと、翻ったマントが建物の屋上に消えていくのを目撃した。

「いつのまにあんなところへ!」

 アレンはそう言うと黒玉を生成し、建物の壁に向かって投げた。黒玉は建物の壁に吸い込まれ、同じく黒玉を吸い込んだアレンが壁を垂直に走っていく。

 屋上に辿り着いたアレンは、女が屋根伝いに逃げていく姿を目視する。

「しめた!! ここなら『ギフト』が使える!!」

 アレンは黒玉を生成すると、フードの女に向かって投げた。黒玉は辛くも女には届かなかったが、その近くの足場へと吸い込まれる。

「ぅぅうおおおおおおおお!!」

 アレンが雄叫びを発しながら、黒玉の引力を用いて、黒豹のような速さで女に迫っていく。その姿を視認した女は、驚いたように半身を翻しながらも、その駆けていく足を止めることはない。

「おらあああっ!!」

 アレンが再度黒玉を生成し、女に向かって投げた。女に吸い込まれるかと思われた瞬間、女は建物の縁から空中へと身を投げた。女の踏みしめていた屋根瓦が弾け、そのマントが空中へふわりとたなびく。

「!? あの女……!!」

 その身を投げたフードの女は、あわや人や馬で埋め尽くされた大通りへと落下していくかに思われたが、そのまま風に吹き散らされる木の葉のようにして飛翔し、大通りを挟んだ向かいの建物へと着地した。

「もしやエルフか!?」

 女は向かいの建物に着地すると、アレンの動向を伺うかのようにこちらを見つめた。

「だが、逃さねぇぞ!!」

 アレンも黒玉を生成し、向かいの建物へと放ると、すぐさま力の限り跳躍した。耳のそばで風切り音が鳴り響き、たくさんの人や物が川のように往来するのを真下に見ながら、フードの女がいる建物へと着地した。

「ゲッ!??」

 フードの女はまさかここまで追ってくるとは思わなかったのか、盛大に狼狽えた。下の大通りからは、人々が何事かとざわめき声を上げているのが聞こえる。

「金を、返してもらうぞ」

「なんてしつこい!!」

 女はそういうとその身に風をまとわせ、その場から離脱しようとするが、それよりも早くアレンが黒玉を女に向かって投げた。空中へと逃れていく女に黒玉が吸い込まれる。

「こっちへ、こい!!」

 同じく黒玉を吸い込んだアレンの下へと女が引き寄せられる。

「へぁっ!??」

 間抜けな声を発しながら、女がなんとか遠ざかろうと風を操る。しかし、空中で踏ん張りどころの無い女は、成すすべもなくアレンに近づいていく。

 アレンが女を捉えようと腕を伸ばす。

「よいしょこらぁ!!」

 アレンに捕まる寸前、女が掛け声を上げながら何かを前方に放り投げた。すると。



 女の姿が一瞬で消え、小石の転がる音がカツンとその場に鳴り響いた。



「なっ!!?」

 後ほんの手先一つ分のところで女をとり逃したアレンが、驚愕の声を上げる。アレンが周りを見渡すと、建物一棟分離れた場所に女が膝をついていた。アレンと距離が離れ黒玉の引力が弱まった女は、屋上から飛び降り建物の陰へと消えていく。

「まじかよ!!」

 女とアレンの逃走劇が再開する。アレンは女の消えていった路地へと身を投げ出すと、白玉の力をクッション代わりに使い、地面へと着地した。女の姿が路地裏の向こうへと消えていくのが見える。

「絶対逃さん!!」

 アレンが女を追いかけ始める。狭い路地裏には大通りとは一変、生活ゴミや何かを入れた木箱、植木鉢や座り込んだ人間などで雑然としていた。女が走り抜ける度にそれらが風に撫でられざわめきを立てる。

「そうか、風の力を使って逃げてるのか。どうりで背丈の割に走るのが速いと思った」

 女のすばしっこさの秘密を知り、アレンは歯を食いしばるようにして女に食らいついていく。

 やがて女が路地裏の角に姿を消し、アレンも逃さじとその角を曲がる。するとそこは袋小路になっており、女の目の前には石造りの高い壁がそびえ立っている。

 女は絶体絶命の状況にも怯む様子はない。アレンも先程のことがあり、油断はしない。

 女は手に握り込んでいた何かを壁の上へと放り投げた。それは小石のようだった。

 アレンが何事かと身構えると。



 女がパッと壁の上に現れ、それまで女が居た場所に小石が現れる。女はそのまま落下するように壁の向こうへと姿を消し、小石が地面に落ちて軽い音を立てる。



「そういうことか……! 放り投げた何かと自分の位置を入れ替えるってことだな!!」

 フードの女の『ギフト』を喝破しながら、アレンは白玉を生成し、自身と地面に向かって吸い込ませた。その反発力を利用し大きく跳躍すると、壁の向こう側へとその身を躍らせる。

 アレンが着地した先は、やけに薄暗く、不快な臭気が垂れ込める路地裏だった。洗濯物であろうか、頭上には大量のボロ布が建物で狭くなった空をさらに狭めている。路地には空き瓶が散乱しており、酒気と腐臭が混ざりあって、吐き気を催す臭気を放っている。汗と油に塗れた壮年の男が、何かの箱をよたよたと運び歩き、その足元に垢まみれの子供と母親らしき女が、ざんばらの髪の合間からアレンに淀んだ眼差しを向けていた。

「……スラムか」

 どんなに華やいだ街にもこのような区画は必ずある。特に蒸気機関技術が発達し、賃金労働者が増え始めると、労働者の中にも成功した富めるものと、安い賃金で使われる貧しいものとの差が、よりはっきりと分かれるようになった。富めるものはその才気によってより多くの金を手にするようになり、社会の表側へと踏み出していく。その反面、貧しいものは身を立てるための金もできず、その日のパンにも事欠く有様で、誰にも顧みられず社会の裏側へと追いやられていた。

 アレンは腹の奥からぐっとこみ上げてくる何かを飲み下し、女の追跡を再開した。

 女は所狭しと埋め尽くす洗濯物を風にはためかせながら、路地の奥へと逃げていく。

「おらぁっ!」

 アレンは近くにあった空き瓶を手に取ると、白玉の反発力を助けにしながら女に向かって投擲した。空き瓶は恐るべき速度で女のマントをかすめ、近くの建物の壁で炸裂した。

「うひぃっ!!」

 女が怯み足を止めると、アレンは女へと迫っていく。

「ぐっ……本当にしつこいですね!!」

 女はその場にあったものを手当り次第アレンに投げる。アレンは腕で防御しながらも女を執拗に追う。そのような攻防の隙にアレンが黒玉を投擲すると、その黒玉は女の身体に吸い込まれた。

「っ!! まずい!!」

 女もアレンの『ギフト』を覚えていたようで、咄嗟に手にものを握り込んで空中へと飛翔した。

「これでどうだっ!!」

 アレンはもう一つ生成した黒玉を、女の近くにあった洗濯物へと投げた。

 するとその洗濯物がスルスルとまとわり付くように、女の全身を包み込む。

「うぇっ!?」

 女は成すすべもなく全身を拘束されると、洗濯紐からずりおちるに任せて地面にボタリと落っこちた。その側に、女が手に握り込んでいたスパナが甲高い金属音を立てながら落下する。

 アレンはその辺に転がっていた荒縄を掴むと、手際よく女をぐるぐる巻きに固定した。

「やっと捕まえたぜスリ女」

「うぇぇぇぇ……マジですか……」

 フードの奥からタレぎみの半眼がアレンを見返していた。アレンが女の頭からフードを剥いだ。

「ひぇぇ……女の服を剥ぐだなんて、何しようってんですか旦那」

「人聞きの悪いことを言うな。こっちの身ぐるみ剥ごうとしてたのはどっちだ」

「身ぐるみは剥いでないでしょう。ちょいと飯のタネを頂こうとしただけで」

「同じことだ。……やっぱりお前エルフだったな」

 顎あたりぐらいまでの長さで綺麗に切りそろえられた金髪は、弾むようなゆるいウェーブがかかっており、そのふわふわの髪から長い耳が飛び出している。女の瞳は新緑のような若草色で、半分閉じられたようなタレ目の合間からその光を放っている。血色の良いその頬は、もちもちとして滑らかだ。全体的に言って童顔な作りである。

「お前、子供か?」

「失礼ですね。こちとら、旦那より三倍近くは長く生きてますよ、多分……」

 エルフの女は多少ムッとした顔をしながらアレンに言い返した。

「そんなに長生きなら、これから何が起こるかも分かるな」

「あ~れ~! お助けぇ~!!」

「お前、ちょいちょい余裕ある感じ出してくるな」

 スラムの住人が何事かと好奇の目を向けてくる中、アレンはエルフの女を肩に担いだ。当然、スラムの住人の中に女を助けようとするものは誰も居なかった。

「金を取り戻したら次は警察だ。観念するこったな」

「ひぃぃぃっ、旦那、それだけはぁ!!」

 エルフの女はアレンの肩の上でもぞもぞと抗議するが、アレンはそれに構うこともなく、大通りに向けて歩みだした。



「アレン!!」

「犯人を捕まえた」

 大通りでカロルと再会した。馬二頭連れでは動きづらいだろうに、アレンのことをあちこちと探し回っていたようだ。

 アレンはどさりとエルフの女を路地に下ろした。

「ぎゃんっ……レディはもっと繊細に扱ってくださいよぉ。モテナイでしょ旦那ぁ」

「うっさい」

 この期に及んで茶化してくるエルフの女に対し、しかし多少の自覚はあったのか、アレンは短く返すだけだった。

「この……エルフの女の子がスリなんですか……?」

「どうも。スリの女の子です」

「カロル騙されるな。こいつは60近くのババアだ」

「それはあなた方ヒトの基準でしょうに!! 私は花も恥じらう立派な乙女ですよ!!」

「アレンさん、『ババア』などと言う言葉を使うのはお止めくださいまし」

「うっ……」

 いつの間にか守勢に回っていたアレンだった。

「エルフさん。お金を返してくださいませんか?」

「返そうにもこんな状態じゃねぇ……? この縄を解いてくれれば返せると思うのですが」

「ムッ……」

 エルフの女は身体を芋虫のようにもぞもぞさせながら言った。確かに手足も一緒に洗濯物と縄で縛り上げたので、エルフの女は文字通り手も足も出ない。アレン達の金を返そうにも身動き一つできない状態だった。

「だったらこのまま警察に連れてってその場で返してもらうだけだ」

「わぁ~、待った待った! 返します! 返しますからそれだけは!!」

 その身を担ぎ上げようとするアレンに、エルフの女はバタバタと暴れながら許しを請う。

「エルフさん、お名前は?」

「え、なんでそんな?」

「お名前を教えてくれたら、解放することも考えなくはないですよ」

 カロルが座り込み、エルフの女の肩に触れながらそう問いかける。

「え? ええと………………ウォムロです」

 エルフの女が何かを葛藤するかのように答えると、カロルが更に問いかける。

「フルネームは?」

「……ウォムロ・ブントッカです……」

「そうですか、ウォムロ・ブントッカさんと仰るのですね」

 それを聞くとカロルは立ち上がった。

「……ウォムロ、その場で跳ね上がりなさい」



「……はい?」

 エルフの女は不思議そうに目をパチクリとするだけだった。



「カロル、こいつ嘘ついたな」

「ええ、偽名ですね」

「ちょちょちょっ!! なんでそうなるんですか!!」

 地面に寝転されながら抗議するエルフの女を見下ろし、アレンは告げた。

「偽名は分かるんだよ」

「えっ!? それってもしや『ギフト』ですか……?」

「余計な口を叩くな。今度偽名を言ったら問答無用で警察の檻に叩き込む」

 エルフの女はぐっと顔をしかめて口を噤んだ。カロルはもう一度エルフの女に触れた。

「もう一度聞きますよ? ……あなたの、本名は?」

「……クク・マクマジェルです……」

 女は観念したかのようにその名を口にした。

「……クク、大きな声で犬の鳴き真似をなさい」



「バウッ!!!! …………へぇっ!!??」



 大音声で盛大に犬の鳴き真似をしたあと、自分の行動が分からないと言った様子で、ククはその顔に困惑した表情を浮かべた。

「なんだ? 見世物か? あんちゃん達」

「いや、見世物じゃないんだ。俺たちだけの事情なんで、すまないがよそへ行ってくれ」

 さきほどから往来の中でやり取りしているため、周りには好奇心に満ちた人だかりが出来ていた。カロルはそれに気づくと少し顔を赤らめながら、再びククに触れた。

「これでわかりましたね? 貴女のご本名を頂いたお陰で私は貴女に命令することができるようになりました。これで縄を解いても貴女は逃げることができません」

「そんな殺生な……」

「あのお金は私達にとって大切な旅の資金なのです。返していただきますよ。……アレン」

「縄を解いてもおとなしくしてろよ」

 アレンがククの縄を解くと、ククはのそのそと起き上がり、卑屈な目をしながらアレン達を見つめた。

「おいっ! 次はどんな見世物が出るんだ!?」

「だから見世物じゃねぇって!! ほら、散った散った!!」

 アレンが野次馬達を追い払っている間に、カロルがククに手を差し伸べた。

「お金を返して下さい」

 カロルが有無を言わさぬ迫力で言うと、ククは渋々と言った様子で腰にくくりつけたカロルの財布を差し出した。

「……無くなっているお金はなさそうです、アレン」

「幸いなこった。これで少しでも金が無くなってたら警察に叩き込むじゃすまねぇところだ」

 アレンがそう凄むと、ククはもじもじとしながら言葉を紡いだ。

「へへっ、旦那ぁ。これで私は許されましたかねぇ」

「そんなわけないだろ」

 アレンがククの脳天に軽く手刀を落とすと、ククは短く悲鳴を上げ、恨むような声音でアレンに言った。

「許して下さいよぉ。これで旦那がたにお金は返り、私は何の罪もなくなったってことじゃないですかぁ!!」

「そんなわけないだろ! 罪は罪、しっかり拘置所で反省してくるこったな」

 ククの泣き言に対して、アレンは慈悲を与えずに警察送りにすることを告げた。

「アレン、私はお金が戻ればそれで別に……」

「甘いぞカロル。こういう奴は慈悲を与えたからって改心するわけじゃないんだ。しっかり罰を与えてやらなきゃ、また別の誰かが被害にあう」

 アレンとカロルが話し合ってる隙に、ククはそうっとその場を離れようとして。

「クク、その場で立ち止まりなさい」

「ひえっ……」

 ククはカロルの命令でその場に立ち止まる。

「めざとく逃げようったって、そうはいかねぇぞ」

 アレンがククの腕を取ろうとすると、ククはするりとその手を逃れ、アレンとカロルから距離をとった。

「おい、逃げても無駄だ。カロルの命令からは逃げられない」

「本当ですかね? その言葉」

 アレンがククを脅しつけると、ククは冷や汗を流しながら言葉を返す。

「さっきからその女の人、やたら私にべたべた触ってきますが、何かあるんですかね? もしかして、それが『ギフト』の発動条件なのでは?」

 しまった、こいつよく見てる! アレンが咄嗟にククを捕まえようとするが、ククは風の力を使い、軽やかに飛び上がった。

「どうやら推測は当たりらしいです。……では、これでごめんなすって」

 ククがそう告げた瞬間、その身体が一瞬で消えた。

「アレン、すみません……」

「クソッ! やられた……」

 その場には石畳を叩き甲高い音を立ててスパナが転がった。


アレンの能力に関しては

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カロルの能力に関しては

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エルフの風の術に関しては

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も参照ください。


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