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未定  作者: 忍冬、花人間 原案     花人間 著 
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3投稿目

僕は驚いた。

 とてつもなく広い空間が広がっていたのだ。イメージとしては、物凄く大きな体育館という感じで、その目新しさにもはや感動すら覚えた。この部屋で行き止まりになっているように思えたが、いくつかの扉があることに気がついた。また、中央にエレベーターのようなものも見える。

 男が言った。

 

「あのエレベーターに乗りますよ。」

 

 エレベーターに乗り込むと、男がエレベーター内部に大量についているボタンの中で、「23」とかかれたものを押した。

 扉が閉まり、エレベーターが上へと上がっていく。

 それは大きめのエレベーターで、白い壁に囲まれていた。

 

 先程のボタンが点滅し、到着を表した。

 エレベーターのドアが開き、僕は男と共に降りた。

 

 再び、僕は大きく感動した。

 そこにあったのは、先程の部屋よりも遥かに広い空間だった。壁は無機質な、光沢のある灰色で作られていて、車庫を思わせた。

 そして何より、巨大なロボットの頭のようなものの正面に、僕が降りたったのだ。いつだったか、ロボットアニメでみたような光景を目にした僕は、言葉を失った。

 

挿絵(By みてみん)


 思わず口を開きながら走り、その巨大なものに近付こうとすると、さっきの男が止めた。

 

「ぶつかりますよ!」

 

 手を伸ばすと、なるほど、透明の壁が貼ってあった。それでも頭の下の方を見ると、胴体があり、また、腕があることが伺えた。

 

 人型に違いなかった。あまりの感動に、泣きそうであった。

 

 また、隣にももう一機、同じようなサイズのロボットがあった。なんにしろ、今回のことは間違いなく人生最大の感動に違いない。

 

 そうして感動を噛み締めていたのに、またさっきの男が言った。


「それでは、もう行きますよ。」

「…どこへ?」

「上層部へ挨拶をしに。どういうわけでこんなところにいるのか、聞きたいでしょう?」

「…分かりました。」

 

 ずっとこの感動を咀嚼していたいような気持ちもあったが、確かにそれも疑問だ。僕は歩きだした男についていった。

 再びエレベーターにのり、更に上の階へと登っていった。

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