表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文々。通信  作者: 妖じい
16/32

聖白蓮住職のヅラ疑惑解明へ いざ、南無三――

第二千十六季 皐月の十三

 同月の24日。わたしは入道屋さんの取材の前にもう1件、命蓮寺のある人物に対して取材を行っていた。命蓮寺の住職兼大魔法使い、妖怪寺のマスタープリースト聖白蓮住職だ。『第2回 スペシャリスト.極める者 ~ 聖 白蓮』のインタビューをさせて頂きたいと称して、本丸は白蓮住職のズラ疑惑を白日の元に晒すことが目的だ。白蓮住職は出家しているので本来は剃髪であるはずだ。加えて白蓮住職を取り巻く妖怪達が戒律を守らず自由に過ごしているなか1人禁酒や生臭物を口にしないなど、きちんと住職らしいことをしている。己を律することが出来る真面目な性格が窺えられるにも関わらず、頭は剃髪でなくフサフサであるこのギャップに違和感を覚えるのは当然だろう。仮にヅラなんですか?とストレートに質問したところで、本人からすれば隠しておきたいことのはずだ。正直には答えないだろう。後ろめたさが無ければそもそもヅラなどかぶらない。

 「――ゃ私は答えたのです。それならば私に聞かずとももうあなた自身が答えを導き出しているではありませんか……と。ここは命蓮寺。人間・妖怪関係ぇ―――」インタビューをしている最中に気付いたことがあるのだが、どうやら白蓮住職は物事を考える際に目を閉じて考え込む癖があるようだ。まさか考え事をしている最中に周りの気配を警戒しているなんて器用なことしてはいないだろう。隙をみて私の神速で背後へ回り込み髪の毛を引っ張る単純な作戦だ。それに身体強化の魔法を唱える前ならば普通のか弱きヒトと一緒だ。「――ぅことで私は事あるごとに道筋を聞いて安心を得ようとするのではなく、自分なりに解決策をよく考えて考えてそれでもダメだった場合の時にの―――」きっと白蓮住職は優しいからほほ笑んで許してくれることだろう。白蓮住職は髪の毛をちょっと引っ張られた程度では怒らない仏様だとわたしは信じて瞬時に背後へ回り込み、両手で思いっっっきり髪の毛を引っ張った!!











地毛でした。

よく考えてみればヅラだと空を飛んだりあの変な乗り物に乗って疾走する時簡単にとれてしまいますよねうっかり♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ