人里蔓延る厄と綿の人形 厄神様危機感
第二千十六季 皐月の十
同月の25日。以前から厄神様が訴えていたことだが、近年人間の里に蔓延る厄が以前にも増して酷くなってきていることに対し危機感を感じると、厄神様である鍵山雛様は語る…えんがちょ。ヒトが日頃から溜めている厄をひな人形へ移して水へ流す"流し雛"を行う者が、ここ最近激減しているからだと付け加えた…えんがちょ。なぜ突然流し雛が行われなくなっってしまったのか。原因は厄を溜める為の人形に対して、ヒトが美意識を求め始めていることがあげられると雛様は言う…えんがちょ。雛様曰く、「流されてくるひな人形が豪華になってきていることは以前にも話したんだけど、前と少し変わってきているのが綿を詰めた可愛らしい人形が流されてくるようになってきたってことね。私には馴染みの無い人形なんだけど、ひな人形と違ってこの綿を詰めた人形は厄を溜める効果があまり無いの」と説明…えんがちょ。更に雛様は続ける。「その綿の人形は豪華なひな人形よりも安いうえに今人気みたいなの。1つ1つ違うから家に飾って来客したヒトに見せつけたいって想いがあるようね。人間の流行りは度々変わるからカルチャームーブメントを起こすのも簡単じゃなさそうだわ」と、悔しそうな面持ちで語った…えんがちょ。実は今回は雛様に呼ばれて取材を行ったのだ。メディアを使った戦略だろうか。メディアに頼るところを見ると、余程手詰まりな状況らしい…えんがちょ。
知っている者は知っていると思うが、雛様にとり憑く厄は間接的でも不幸が少なからず降りかかってくる。この記事を読んでいて不安になった者は、人差し指と中指を交差させて「えんがちょ」と叫ぼう。厄を追い払うおまじないだ。私には昨日の雛様の取材中から御払いを受けるまでに3年分程の不幸が押し寄せてきた。博麗の巫女に御払いをしてもらった後ピタリと治まったので、博麗神社でお祓いを受けるのもオススメしたい。
この記事を載せたわたしがいうのもなんですが読んじゃったヒトたちはえんがちょのおまじないをしておくことえをオススメします。人差し指と中指を交差させて「えんがちょ」と叫ぶんです。交差させる指は中指が上、人差し指が下みたいですね。




