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詩集

わたしはあなたの味方だ

作者: アンリ

君は今

道端に咲く

その小さな花に心ひかれているね


でもね

君はこの花の名前なんて

覚える必要はないんだ

花芯にうずくまる

その虫の名前だって知らなくていい


数式も法律も忘れてしまえ

言葉ですら

忘れてしまってかまわない


ただ一つ

たとえ何があろうとも

これだけは覚えていてくれないか


わたしはあなたの味方だ


あなたが尋ねれば

花の名前も

虫の名前も

わたしが教える

それでいいじゃないか


世の理についてはわたしが導く

あなたはわたしについてくればいい


あなたの口に

わたしはなろう

あなたの目にだって

わたしはなれる


あなたが吸うその空気も

のどを潤す水も

わたしが与える


太陽も空も

何もかもを

わたしが与える


もう一度言おう

わたしはあなたの味方だ

それだけは忘れないでいてくれ


君はただ

その花の美しさを感じていればいい

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― 新着の感想 ―
[一言] 「世の理についてはわたしが導く」という言葉が一番印象的でした。 私には、愛の中でも「慈愛」だと感じる詩でした。 素敵な詩をありがとうございます!
2018/07/20 21:04 退会済み
管理
[良い点] アンリさんの言葉はいつも美しいです。 「わたし」は「あなた」の崩れ落ちそうな場所のどこにでも立っていて、「あなた」が転ぶまえに抱きとめ、あるいは転んで膝をすりむいても、やさしく立たせてあ…
2016/02/19 19:29 退会済み
管理
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