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ファンタジーに未来兵器を  作者: インゼリ
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第六話

今年最期の投稿となるかと思います(´・∀・`)

異世界生活3日目。


「ふぁぁ~~~、眠い・・・。」

なんだかんで、異世界生活の2日間は忙しかった。

短期的な目的は概ね片付いたので、気が抜けていた。


(・・・さて、洗濯でもするかな)

そして湧き水がでているという場所に向かう。

昨日の井戸端会議で大体の場所は聞いていたので、そこに向かってみるとそれらしき場所があった。

そこは、横幅10cm程度、深さは3cm程度の小さい川になっていた。川の底は土よりも砂に近い感じで、ぽこぽこと水が沸いている場所が何箇所もあるようだった。

恐らく、ずっと先には大きな川につながっているのだろう。


試しに飲んでみた。

「冷てー!一気に目が覚めるな。」


近くに人がいないことを確認してから、洗濯機を召喚した。

そして、本来であればお風呂の残り湯を使う場合のホースを川に浸す。

土や砂を吸い込まないように、ある程度石を敷き詰めたりする必要があったが、なんとかなりそうだった。

いってみればミネラルウォーターで洗濯するようなものだった。


(・・・うーん、なんだかとても豪華だな。でも機械にはミネラルウォーターって逆によくないんじゃないのかな? でもまぁ、なんとなく水道水よりは肌に良さそうそうだよね、気分的に。)


そして洗濯ものをポイポイと洗濯機にいれて洗濯を開始する。

ひとまず、もともと登録アイテム空間にあった服を着用しておく。

軍服だったが。

(・・・なんで普通の服がねーのかなぁ。軍服だけは数も種類も一杯あるみたいだけど、やっぱ、コレ作ったのってそっち関係の人なのかなぁ)



そして、簡易式の野外風呂セットを召喚した。

子供用のプールのような浴槽だが、水を汲み上げ、お湯にしてくれる優れものだ。

汲み上げ用ホースを川に浸し、急速モードでお湯を沸かす。

久々の風呂につかり、汗を流す高志であった。


「ふぃ~、極楽極楽。」

・・・まぁ精神的には30歳のおっさんなので仕方が無いであろう。



洗濯も終わり、洗い終わった衣服は取り敢えず、フリー空間にしまっておくことにした。

このまま放置しておいても乾くはずだが、やはり天日干ししたいのが人情。

村長の家に帰ってから、地道に干すことにした。




村長の家に帰り、洗濯物干しも終わったところで、朝食になった。

今回は、現地の玄米を使って精米してご飯を炊いてみたのだが、あまりおいしくはなかった。恐らく、地球の品種改良された米とは違うのだろう。

もしくは玄米として食べやすいものだったのかもしれないし、他の土地にいけば白米に適した米もあるかもしれないが。

(・・・これは品種改良なり、別の品種を探すなりしないとだなぁ。まぁ、急ぐ必要はないだろうから、別の国の米をみてからでもいいだろう。)



一息ついたあと、サリーに聞いた通りであれば、今日か明日には商人の一行がやってくるはずと思い、それまでは暇だったのでマニュアルを読み進めていた。

様々な登録アイテムがあるが、それらのマニュアルも読まなければ使いこなすことは難しい為、時間のあるうちに読んでおくことにした。

と言っても膨大な量があるので、今後需要があるであろうものを優先して読んでいくことにした。

(・・・毎日ちょっとずつでも、暇なときにみるようにしよう)



ずっとマニュアルを読んでいると、眠くなってきたので、気分転換に人気の無い森の中で武器の『調整』を行うことにした。

一部の武器には『調整』が必要であるし、まだ全ての武器の『調整』が終わった訳ではないので、やっておくに越したことは無い。



高志が小型レールガンの『調整』をしていると、フェンリルが現れた。


「おい、タカシ! こんなところで物騒なものを振り回すな!火事になったらどうするんだ!」


「今は実際に使うわけじゃないから火事になんてならないよ。犬も元気にしてるようだな。」


「犬じゃない!崇高なる魔狼フェンリルだ!」


「そういや、お前の名前まだ聞いてなかったな。なんて言うんだ?」


「ふふーん、人間ごときに教えてやる名前などない!」

と高飛車な態度なフェンリル。


「じゃあ、名前をつけてやろう。今日からお前は、ポチだ。」

まさしく犬扱いであった。


「ふざけるなー!我にはちゃんと『ユーリー』という名があるのだ!」



(・・・なんか、コイツからかうと楽しそうだ。)

「ほほぅ、そうだったのか。ところで、ユーリーはこんなところで何をしてるんだ?」


「ふ、ふんっ。崇高な目的をおいそれと簡単に教えるわけにはいかん!」

といってそっぽ向くユーリー。


「何だ、暇だから散歩してたのか。」


「違うわー! 今日からこの辺りは我が見回ることになった故、早速巡回しているのだ。」

と、誇らしげにするユーリー。


「ほぉ~、その様子だとなにやら出世したようだな。なんでまた?」


「愚かな人間を利用し、忌々しいワイバーン共を蹴散らした功績を認めてもらえたのだ。」


「ほぉ、そりゃあ凄い、大したもんだ、ってオレの功績じゃねーか! お前は何もしてねーだろ!」


「いやいや、我の計略により、必然的にタカシがワイバーンを退治したのだ。我がいなければ、ワイバーン退治なんぞしなかったであろう?」


「まぁ、それはそうかもしれんが、逆にオレがいなかったらワイバーン退治できなかっただろう?」


「いや、なんとかなった、きっとなんとかしたはずだ。我なら出来る!そう信じておる!」


「いやいや、信じるだけじゃ何も出来ないだろ。大体お前はどうにもできないから、イノシシの子供の手駒になって畑荒らしなんてしてたんだろう?」


「て、手駒などではない!いいか、タカシ、我は・・・むっ!」

と、急に警戒を露にするユーリー。


「ん?何かあったのか?」

高志も若干緊張気味になる。


「近くに人間が数人近づいてくる気配がある。よし、タカシよ、あとは任せた! 我は急用があるので帰るが、何かあったら対処しておくように。さらばだ!」

と、言って森の奥に姿を消した。


「って、はやっ。見回りまでオレにやらせる気なのか・・・アイツは。」



生体レーダーを確認すると、確かに4人分の反応がこちらに近づいているのがわかった。

もしかすると噂の商人の一行かもしれないが、念のため山賊の類であることも考慮して、近くの茂みに身を隠した。

余談だが、ユーリーも近くにいるらしい。



しばらくすると、1台の幌馬車と馬が2頭が近づいてきた。

御者台に男が一人と、馬に跨った女性らしき人物が二人。


(・・・ん~、どうやら噂の商人のようだなぁ、けど、あれはエルフか?それともう一人は何だ?)

馬に跨った一人は、ファンタジーではおなじみのエルフのようだった。整った顔立ちと長い耳、だれがどうみてもエルフと思うだろう。

もう一人は、人間で言えば12~3歳の外見で、耳は猫耳というよりは熊耳だろうか、目は人間の目というよりも猫の目に近い、どうみても人間のそれとは違う。


(・・・そういや、ヒーロー・テールでは獣人って種族があったけど、その類かなぁ。)



高志と馬車の距離が20メートルほどのところで、急にエルフの一人が声を出した。


「隠れていないで出て来い!」


「あ、怪しいものじゃないです。この近くの村に居候している高志と申します。何か近づいてくる気配があったので、魔物か山賊かもしれないと思い身を隠していました、すみません。」

と、言ってアッサリ茂みから出て行く高志。


「ほぉ、イニシオ村に滞在しているのですか?」

と、御者台にいた、のんびりとした感じの中年男性が声を掛けてきた。

エルフのほうはまだ警戒している表情のままで、杖らしものをだしてこちらに向けている。獣人の方は、終始ニコニコしているようだった。


(・・・へぇ~、あの村ってイニシオ村っていうのか。)

「ええ、多分、その村だと思います。旅芸人をしていまして、今はこの村でお世話になっています。」


「そうですか、我々はちょうどイニシオ村にいくところなのです。よろしければ乗っていきませんか?」


「よろしければ、是非。」

どーせあとで一緒に王都に連れて行ってもらうつもりだったので、お言葉に甘えておくことにした。



幌馬車の中には、中年の女性がいた。恐らく御者台の男性と夫婦なのだろう。


「申し送れました、私は商人のマーチャと申します。そっちは妻のミーシャです。今、馬に乗っているのが、護衛のシェリアさんと、ミンクさんです。」

エルフのほうがシェリア、獣人のほうがミンクという名らしい。

シェリアは無言だったが、ミンクのほうはかなり友好的に挨拶してくれた。

(・・・イメージ通り、エルフはツンデレかツンドラか!)



「よろしくお願いします。ちなみに王都のほうからいらしたのでしょうか?」


「ええ、そうです。もっとも取引を終えたら、明日の夕方には王都に向けて帰りますが。」


「よろしければ、帰る際に私も同行させて頂けないでしょうか? と言っても路銀がないので、何か買い取って頂けるとありがたいのですが・・・。」

(・・・そういや、ワイバーンの牙と爪売れるかな?)


「私が取り扱える商品であれば、かまいませんよ。ミーシャすまないが、しばらく御者台のほうを頼む。」

「はいはい、わかりましたよ。」

妻のミーシャの方が運転?を代わってくれたようだ。


「えーと、物はコレなんですけど・・・」

といって、ワイバーンの牙と爪を1個ずつポケットから出すフリをして、召喚し差し出す。


「では早速鑑定させて頂きますね。」

そういってからなにやら呪文を唱え始めた。


(・・・鑑定魔法があるのか、そういやゲームでもあったなぁ。)


「これは珍しい。ワイバーンの牙と爪ですね。牙は銀貨1枚、爪は銅貨5枚、これでよろしければ買い取らせて頂きますよ。」


(・・・しまった、価値がさっぱりわからん、まぁ1個ずつくらいなら別に足元みられてたとしてもいいか)

「では、その値段でお願いします。」


あとでサリーに聞いた話だが、この国でのお金の価値はおおそこんな感じであった。


石、鉄、銅、銀、金、白金の6種類の硬貨があり、それぞれ10倍の価値となっている。

分かりやすくすると以下の通りである。


石貨=地球の十円の価値

鉄貨=地球の百円の価値

銅貨=地球の千円の価値

銀貨=地球の1万円の価値

金貨=地球の10万円の価値

白金貨=地球の100万円の価値


ワイバーンの牙が1万円、爪が5千円といったところだろう。

また硬貨には軽量化と偽造防止の魔法が掛けられており、簡単に製造できるものではないとのことだった。



その後、色々と世間話をしつつ、情報収集をしながら村に向かった。

といっても15分ほどで着いてしまったのであまりいい情報はなかった。

どーせ明日には一緒に馬車で王都に向かうのだ、そのときに色々と聞けばいいと思い、高志はその場をあとにすることにした。


「明日は、夕方に出発する予定ですので、夕刻の鐘が鳴りましたら村の広場に来てください。そこで我々も待っていますので。」


「分かりました、では明日はよろしくお願いします。」



村長の家に帰り着いた高志は、夕飯の際、イザークに今後の予定を話すことにした。

要は明日、商人が王都に戻るらしいのでそれに同行するつもりであると。


「明日、商人のマーチャさん達と一緒に王都に向かおうと思います。」


「そうですが、寂しくなりますが、仕方ありませんね。旅のご無事をお祈りしております。またこの村に立ち寄られた際には是非お気軽に我が家にいらしてください。」


と、その時だった、サリーが意を決したように言う。

「あ、あのっ、タカシさん。私も一緒に連れて行ってもらえないでしょうか?」


「な、何を馬鹿なことをいっとるんだ!」

と、イザークは驚き半分、怒り半分といった感じだ。


「お父さん、私、お母さんを探したいの!ずっと前から考えていたの。お母さんに会いたい。そしてお母さんが私達を置いて、何故旅に出てしまったのか、それを聞きたい。今がその機会だと思う、この機会を逃したらきっと私は一生後悔する。」

サリーの決意は固いようだった。


「し、しかしだな・・・。」


「お父さん!」

凄い剣幕で睨むサリー。


「む、むぅ・・・。」

と、唸りながら、一気に困惑顔になり困り果てるイザーク。


「ま、まぁ、二人とも落ち着いて。出発は明日の夕方ですから、それまでもうちょっと考えてみては?」

と、なんとか仲裁を買って出る高志だった。


「そ、そうだな。まぁ、私もちょっと冷静さを欠いているようだし、今日のところはこれまでにしよう。明日の朝、どうしても決意に変わりがなければ、また話そう。それでいいな?サリー。」


「はい、きっと変わらないと思いますが。」

決意は固いようだった。


こうして夕食は終わった。



その後、高志は自室(客室だが)に戻ると、色々と思案していた。

(・・・そういや、サリーの母親ってみてないから、てっきりもう亡くなっているのかと思って聞かなかったけど、旅に出てたんだなぁ。旦那と娘を残して旅にでるなんてよほどの事情があったのか、不倫してそのまま駆け落ちとか?)


コンコン。

ドアをノックする音が聞こえる。


「あ、どうぞー。」


「失礼します。今少しよろしいかな?」

イザークだった。


「はい。先ほどのことでしょうか?」


「ええ、先ほどはお恥ずかしいところをお見せしました。タカシさんには一応話しておいた方がよいと思いまして。」


「奥さんのことでしょうか?」

本来であれば、あまり詮索するべきことではないと思いつつ、今後自分が関わっていくことになるかもしれないので、しっかりと聞いおくことにした。


「ええ、妻は昔からちょっと変わったところがありましてな。感覚が鋭いのか、魔力が強い影響なのか、たまに予知をすることがあるのです。それは次の日の天気であったり、魔物の襲撃であったり、村の農作物の豊作や凶作といった様々な予知をしてみせたのです。」


「そういう魔法があるとかではなくて、特殊な力という感じなのでしょうか?」


「ええ、そうですね。そういった魔法は私が知る限りでは存在しません。似たようなものとしては、神の啓示というものがありますが、これは神官などが仕える神から予言のようなものを受けることがあるそうです。ですが、妻は特にこれといった神につかえている訳ではありませんでした。」


(・・・神の啓示か。この世界には本当に神様がいるのかな。)


「妻が旅立つ前日に、ひどく様子がおかしかったのを覚えています。旅立った日も、朝起きると書置きがあっただけで、特に何も話してはくれませんでした。恐らくは何かを予知したのだと私は思っています。そしてここを去らなければならない理由があったのでしょう。結婚する前は私と二人で冒険者として各地を旅していたこともありましたので、それなりに腕には自信があるはずです。ただ、何故一人でいってしまったのか、それが無念でなりません。」


「分かりました。どこかでお会いした際には、事情を聞いてみます。ちなみに奥様のお名前は?」


「ラスリーと申します。最後にあったのは3年程前ですが、サリーが覚えているでしょう。」


「分かりました。という事は、サリーさんが村を出ることを許すのですか?」


「ええ、仕方ありません。あれもなかなか頑固者でしてな。ここで反対したとしても、そのうち村を出ていくでしょう。それよりは、タカシさんと一緒に行ったほうが、私も安心できますので。足手まといになるかもしれませんが、どうか娘をお願いできないでしょうか?」

と言って、頭を下げるイザーク。



(・・・うぅ、これが結婚の話ならともかく、この よろしく は重いなぁ。よそ様の娘さんの命を預かるわけで・・・。でもまぁ、乗りかかった船だ、やるしかないだろう。)

「・・・分かりました、微力ではありますが、全力で娘さんをお守りします。」


「おお、そう言って頂けると助かります。なにせ、タカシさんは、お一人でワイバーンを倒すほどの実力者。そこらの悪党共にも負けることはありますまい。」



その日の話は概ねそこで終わり、取り留めの無い話をしてイザークは部屋を出て行った。



(・・・うぅ、実際にラスリーさんに会ったらどうするかなぁ。実は不倫の末の駆け落ちでしたとかだったら最悪だ。まぁ、一人旅よりは華があっていいか。)



そして異世界生活3日目の夜が過ぎていくのであった。



今回は料理部分は大幅にカットしてみました(ノ∀`)

なるべく早く冒険活劇らしくなるようにしたいです(´・∀・`)

そのためには早く書かないと・・・。

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