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ファンタジーに未来兵器を  作者: インゼリ
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第三話

なんとか第三話投稿です(´・∀・`)

今回は説明が多いかもですが、気長に読んでやってください(´・ω・`)




成り行きで、ワイバーンを退治することになってしまった、高志。

どうやって、探そうかと考えているところに、狩人のダンが戻ってきた。

事情をダンに話すと、流石にダンも驚いたようだ。

しかも、フェンリルはこの村の守り神の象徴として、崇められているのだという。


高志が「何故、気がつかなかったんですか?」と聞いてみると、


「そもそも伝説の類だと思ってたからな。それにいたとしても、もっと大きいやつとか、光ってるとか思うだろー? 普通の狼とほとんど変わらんから全然気づかんかったな。 危うくこの村の守り神様を退治してしまうところだった。」

と言って、ワッハッハと笑っていたくらいである。


(・・・いや、たぶん、無理じゃないかな、ダンさんじゃ。)

と、高志は心の中で失礼な事を呟いていた。


事実、ダンはあっさりと、子供のフェンリルに踊らされていたのだから、両者では役者が違うといったところだろう。

そして無意識のうちに『ちょっと頼りない人』に分類されてしまうダンさんであった。



「しかし、どうするんだ?ワイバーンなんて、国の騎士団でもない限り退治なんて出来んぞ?」


ダンの疑問も当然だった。

ワイバーンは、竜族であり、ダンが知る限り一般人がどうにか出来るレベルの敵ではない。

騎士団のような組織か、英雄と呼ばれるレベルの人でもない限り無理だ。



「まぁ、ワイバーンは倒したことがあるので、倒せることは倒せますが・・・」

どうせ信じないだろうと思っていってみる。


「タカシ、お前、変な格好しているとおもったら、まさか魔法使いか?」


「え? 魔法ってそんなのあるわけないでしょ」

一瞬、いい歳して何を言ってるんだ?と怪訝な顔になる高志。


「おいおい、何を言ってるんだ。って、ひょっとしてお前の故郷では魔法って呼ばないのか?」

ダンも何を言ってるんだ?といった顔つきになる。


「い、いや、何をいってるのか・・・」

ますます困惑する高志。


「まぁ、実際にみてみればいい。サリーならちょっとした魔法が使えたはずだから、頼んで見せてもらうといい」


「は、はぁ・・・」

高志は、どうせ手品か、おまじないのようなものだろうと、取りあえずは納得しておくことにした。



ちょうどその時、夕方の鐘の音が聞こえてきた。



「さて、何にせよ、今日のところはここまでにしておこう。何か力になれることがあれば言ってくれ。といっても、魔法のことはほとんどわからんがな」

そう言って、さっさと帰っていくダンであった。

仕方なく、高志も村長の家へと戻ることにした。





そして村長の家に着いた高志は早速、サリーに魔法をみせてくれないか頼んでみた。


「いいですけど、私ではあんまり大したものは使えませんが・・・」


と言って、なにやらゴニョゴニョと呪文を唱えて両手を差し出すと、まぶしいばかりに輝く明かりが現れた。


「!!!」

あまりのことに、一瞬言葉を失う高志。

(・・・なんだこれ、まさか、本当に魔法するなんて!)



「凄い! 他にはどんなことが出来るんですか?」

興奮気味で、身を乗り出すように聞いてみる。


「私もそんなに使えるわけじゃないので・・・」

と、頬を赤らめながら答えるサリー。



どうやら、サリーは明かりを作り出したり、炎を出す程度しか出来ないらしいとのこと。

もっと大きい町にいけば、本格的な魔法を使える人もそれなりにいるのだという。

また、魔法にも種類があり、大きく分けて4つ(黒魔法・神聖魔法・精霊魔法・特殊魔法)に分類されるそうだ。



【黒魔法】

サリーが使ったように、魔力を消費をして発現するのだという。


【神聖魔法】

神に祈りを捧げることによって発現する魔法で、回復や浄化の魔法が主となるらしい。神に仕える神官の多くがこれを使えるらしい。


【精霊魔法】

この世界にいると言われている精霊の力を借りて行使する魔法らしい。


【特殊魔法】

それ以外の魔法で、実際には様々な種類があるが、ほとんどが特定の種族しか使えない等の変わった制限等がある。



そこまで聞いて、高志はあることを思い出す。

(・・・確か、ヒーロー・テールでも同じような設定だったような気がする)


そして一つの推測に辿り着く、ここは地球でも、元いた世界でもなく、別の世界、ヒーロー・テールの世界なのではないか?と。

もしくは、ヒーロー・テールがこの世界を模して作られたゲームか、だ。


(・・・となると、ある程度はこの世界の常識が見えてくるな。取りあえず大きな街にでも行って情報を集めたいけど、まずはワイバーンの件を何とかしないとなぁ)



「そろそろ夕飯の時間ですので、出来ましたら呼びにきますね。」

考え込む高志をよそに、サリーはそういって、去っていった。



(・・・いずれにしても、今後この世界でやっていくには、何が出来るのかを把握しておかないとなぁ。とは言っても、今のうちに出来そうな事と言えば、マニュアルと、別空間にあるアイテムの確認くらいか。)






高志が、マニュアルの詳細を読んでいると、サリーから声を掛けられ、夕飯をご馳走になることにした。

夕飯は、村長のイザールと、サリーとの3人で一緒にとることになった。

高志が席につくと、

「お口に合うかわかりませんが、この村で採れたものを使っています。どうぞお召し上がりください。」

と、若干照れながらサリーが薦めてくれる。



メニューは、ご飯(玄米っぽい)と、焼き魚、サラダらしきもの、であった。

焼き魚は塩で味付けされているが、サラダらしきものには、香辛料のようなものがふりかけられていたが、かなりの薄味だった。素材の味を楽しめるといえば聞こえがいいが、単に調味料があまり発展していないのだろう。


(・・・うーん、とりあえず白米が欲しい。あと、醤油が欲しいなぁ)


と、在庫リストの中から調味料を検索してみると、一通りの調味料があることが分かった。ついでに大量の砂糖と、カレー粉が見つかった。


(・・・カレー粉はなんとなくわかるが、なぜ砂糖が大量にあるんだろうか。お菓子作れってことか? しかも、なぜかお菓子のレシピも大量に保存されているようだし、どうにも偏りがあるようにしか思えないんだが、これを用意してくれた人ってどんな人なんだろうなぁ)

そんな感じで悩んで(?)いると、サリーが気にしたように声を掛ける。


「お口に合わなかったでしょうか?」


「い、いえ、ちょっと考え事を。あ、ちなみに、ご飯は白米はないのでしょうか?」

ちょっと厚かましいかな?と思いつつも聞いてみる。


「ハクマイとはなんでしょうか?」

サリーも、イザークも分からないようだった。


「えーっと、このお米の殻を剥いた感じのようなものなんですが、この辺りでは、お米はみんな玄米なんですか?」


「ゲンマイというのも何かわかりませんが、お米はみんなこのようにして食べます。お米の殻を全部剥くって、凄く大変じゃないですか?」

サリーはそんなことをしていたら何時間掛かるかわからないと思っているのだろう。


どうやら、白米にして食べるという習慣はないらしい。

この世界の住人は、食文化に興味が薄いのか?と疑問に思ったが、簡単に答えておくことにした。


「いえ、一粒一粒、剥くわけではなく、機械を使って精米・・・じゃなくて、お米に衝撃を与えて殻を剥く方法があるんですよ。」


「ほー、それは興味深い。そうするとどうなるのかね?」

意外にもイザークが食いついてきた。


「ふっくらとして、食べやすくなると思います。味に関しては好みがあると思いますが、私の故郷では、圧倒的に白米が主流でした。よろしければ、明日の朝は私が、白米を作りましょうか?」


と、切り返したところ、二人から是非にと言われて、白米を作ることになった。

幸い、別空間には白米と調理器具一式(炊飯器含む)があったので、それを使うつもりだ。

一応、保存がきくように保存食のご飯もあるようだったが、今回は白米を使い、炊立てを味わってもらうことにした。



(・・・ああ、なんだか、自分で仕事を増やしてしまったかもしれない。)

などと思ったりしつつも、結局は会話の流れで白米だけでなく、明日の朝食は全て高志が作ることになった。

仕事をするのが好きなのか、仕事の方が好きで寄ってくるのかは不明だが、難儀な運命なのだろう。






夕食も終わり、高志は部屋に戻ると再びマニュアルを読み始めた。

別空間にあるアイテムは、5つの空間に分かれているようだった。

要約すると次のような感じである。


①制御空間・・・意図的にアイテムの出し入れは出来ず、ここに空間制御等の制御装置がある。また、ここには作業ロボットや、発電装置、充電装置、弾薬製造機等もあり、これらは自動的に使われている。



②登録アイテム空間・・・武器や便利な道具が入っている。ここには当然意図的に出し入れ可能だが、予め入っているものしか出し入れできない。ここにあるものは、自動的に制御空間から、作業ロボット等が送られ、修理・充電・弾薬補充等が行われる。



③食糧空間・・・ここは、大型の冷凍庫、冷蔵庫等があり、冷凍・冷蔵・常温(低湿度)・常温(高湿度)のどれかに保存できるようだ。入れるときにアイテムの名称、属性などをつけておく必要がある。

一度に出し入れできるサイズは1m×1m×1mが限界。



④フリー空間・・・恐らく今後一番使うことになるであろう。なんでも自由に出し入れできるがタイプは常温のみ。こちらも同じく入れるときにアイテムの名称、属性などをつけておく必要がある。

一度に出し入れ出来るサイズは若干大きく3m×3m×3mまで。

修理や補充に必要な資材もここにあり、属性に『資材』とつけて入れておくと必要に応じて自動的に使われる。



目立った注意事項としては、どの空間に関しても共通で生き物は入れるなと但し書きがついていた。通常の空間ではないので、どんな影響があるか分からないのだそうだ。

ただ、微生物程度であれば特に影響はないそうだ。

また巨大なものをそれぞれの制限サイズ分削り取って別空間に入れるようなことはできない。安全の為にそのような設計になっているらしい。



そして最後の空間。

(・・・自爆装置空間?自爆装置があります。って、マジかよっ! なになに・・・誤作動を防ぐ為に異なる方法で3回確認が行われ、最期に爆発の規模を設定します。自爆を一度起動すると停止は不可能です。10分後に希望の規模の爆発を起こします。って、一体何を考えてこんなものつけたんだ。機密保持か、最期の美学なのかは知らんが。まぁ使うことなんてないだろうが。)


やっぱり、いつの世も天才ってのは変わり者が多いんだろうなと思いつつ、ベッドに横になった。そして登録アイテムのリストを眺め始める高志でった。


(・・・ああ、そういや風呂入ってないな、この世界は風呂あるのかなぁ。でも今日は色々あってもう眠いからいいや、明日・・・明日やろう・・・)

そして、そのまま眠りに着いた。



こうして、異世界最初の1日目が終わるのであった。



細かいことかもだけど、数字は半角の方がいいのか、全角の方がいいのか・・・。

仕様書とかだと半角だけど、小説は全角の方がいいかなぁと思い全角にしてみました。(ノ∀`)

今年の年末年始は休めそうなので、一気に書きますヽ(`Д´)ノ

まぁ、休めたら・・・ですけども(´・ω・`)

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