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ファンタジーに未来兵器を  作者: インゼリ
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第二十話

昨日まさかの仕事のトラブルで時間があまり取れなかったのですが(´・ω・`)

明日からはお休みなのですヽ(`Д´)ノ


これでダンジョン編一応の完結です(´・∀・`)


アースドラゴンを倒した一行は、その後も順調にダンジョンを進んでいった。

途中、小型の魔物と何度か遭遇し、戦闘になったが、先のアースドラゴン戦と比べると、たわいないものだった。

とは言っても、高志にとっては剣の練習相手として申し分なく、英雄の加護もあり順調に成長していた。


「だいぶ剣に慣れてきたけど、剣の切れ味が悪くなってきたなぁ。」

軽さを重視して、攻撃力の低い剣を選んだ事が今になって(あだ)となった。

もっとも、攻撃力を重視して思い剣を選んでいたら、それはそれで別の問題があったかもしれないが。


「仕方がないのだ。硬い敵が多いときは剣よりも、槌とか打撃系の武器のほうが長持ちするし、効果的なのだ。」

と、言いつつ、ミンクは大振りの剣を使っている。

ただし、ミンクの場合は、「斬る」と言うよりも、「叩き切る」もしくは、「叩きつける」といった感じで使っているので、多少切れ味が落ちたところで、影響はほとんどない。


「帰ったら、剣の修理をしようか?武器防具の扱いなら、そこらへんの鍛冶屋よりも自信がある。」

と、シェリアが若干誇らしげに言ってきた。


伊達(だて)に長生き「ミンちゃん?」」

そして学習しないミンクの台詞はシェリアの笑顔により(さえぎ)られる。


「もっとも、鍛冶屋を本業にしてる熟練の者に比べれば劣るかもしれないが。」


「でも、どこかで設備を借りないとですね。」

高志が記憶している限り、アレス邸にそのような設備はなかった。


「砥石さえあれば大丈夫。何も鋳造したり、鍛造するわけじゃない。ちょっと研ぐだけだよ。まぁ、設備さえあれば、(いち)から作ることも出来るよ。」


「なんか、シェリアさんって何でも出来ますね。尊敬します。」

サリーはシェリアに尊敬の眼差しを向ける。


(・・・こ、これはマズい、マズいぞぉ! なんだか良い所なしだ。くぅ。)

そして密かに危機感を覚える高志であった。



そんなことがありながらも、なんとかダンジョン生活?2日目は経過していった。


そして3日目の朝。


「さて、そろそろ終点があったりしないのかな?」

高志は、どんなダンジョンも無限に続いているわけではないのだから、そろそろ行き止まりに着いても良いだろうと思っていた。


「少なくともこの道はまだまだ先がありそうだね。前に来た時とはちょっと変わっているかもしれない。」

シェリアが応えた。


「きっとダンジョンワームが掘っていったのだ。」


「まぁ、そうかもね。運が良ければダンジョンワームにお目にかかれるかもしれない。」


「あ、あの。運が良ければって・・・、ダンジョンワームって言うくらいだから、虫なんですよね?」

サリーは虫を思い浮かべて青い顔をしている。


「まぁ、虫っちゃ、虫だね。」


「ここのダンジョンは広いから、きっと凄く大きいのだ。」

ミンクはなぜか嬉しそうだった。

それに対してサリーはますます顔を青くする。


「まぁ、大きいって言っても、所詮(しょせん)は虫なんだから、大丈夫でしょ。」

高志はサリーにそう言いつつも、想像ではミミズの大きいものとしているが、果たして実態はどうなのか分からない為、多少不安がある。


「まぁ、どのみちダンジョンワームと戦うことはないから大丈夫さ。それに掘ったばかりの場所なら魔昌石か、貴金属の鉱脈が見つかるかもしれないしね。」

と、シェリアもフォローした。


その後も一行はダンジョンの奥へ奥へと向かったいった。

そして、かなりの距離を歩いただろうが、未だに終着点には着かなかった。

「なかなか行き止まりに着かないね。そろそろ引き返した方がいいかな?」

高志はそろそろ()を上げそうだった。


「そうだね、そろそろ引き返したほうがいいかもしれない。」

シェリアも賛同する。


「私もそろそろ限界です。流石にずっと暗くて狭いところにいるのは・・・。」

「そろそろお日様が見たいのだ。」

サリーとミンクも限界なのかもしれない。


「じゃあ、ちょっと一休みして、引き返そうか。」

と、高志が言ったあと、僅かに地面の揺れと、遠くの方からゴゴゴッっという音が聞こえた。


「静かに! これは・・・ダンジョンワームが近くにいる。」

シェリアが聞き耳を立てて辺りを伺う。


サリーは青い顔になって震えていた。

対してミンクは急に元気になったのか、目を輝かせている。


「折角だから、ダンジョンワームを見に行くのだ。」

というミンクにサリーは小さく悲鳴をあげて、抗議する。


「ひっ、やめましょうよ、このまま引き返しましょう。」


(・・・最近良い所みせられなかったし、ここは一つ格好つけておくか!)

と、妙な功名心を出す高志だった。


「まぁ、折角だから見ていこう、滅多に見れるものじゃないみたいだし、何かいいものが見つかるかもしれない。それにダンジョンワームは人を襲ったりしないみたいだから、大丈夫だよ。いざとなったらオレが守るから。」

と、高志はサリーを元気付ける。

(・・・よし、これで好奇心を満たしつつも、サリーの高感度アップだ!なんちゃって。)


「そ、そうですね。それじゃあ、ちょっとだけ。」

サリーもしぶしぶと了承した。


「どうやら、そこの枝別れした道の先にいるようだ。行ってみよう。」

シェリアが指した先は、若干狭くなっている枝分れしている道だった。

今までは半径5メートルくらいの道だったが、そこは半径3メートルくらいの道になっている。

4人は慎重にその道を進んで行った。

先に進むにつれて振動と音が大きくなっていく。


(・・・あれ?ダンジョンワームってミミズみたいなもんだよね。なんか、音と振動が大きすぎやしないか? まさか、大量にいるってことはないだろうな。さすがにミミズが大量にとか嫌すぎるぞ・・・。)

高志は段々と嫌な想像を膨らませていく。


「もうすぐ見えるはずだ。」

シェリアがそう言うと、30メートルほど先に行き止まりの壁があった。

しかも、その壁は左から右へと動いていた。


「あれ?何か壁が動いているような?」


「いや、壁じゃないよ。あれがダンジョンワームだよ。」


そう、壁だと思っていたのは、今まさに洞窟の通路を横断しているダンジョンワームだったのだ。

ダンジョンワームは岩のような肌を持っていて、直径も恐らく5メートルはくだらないであろう巨大な蛇のような体だった。

呆気に取られてみていると、段々とダンジョンワームが細くなっていった。

恐らく見えている部分が、尻尾の方に近づいているのだろう。


「さすがにここのダンジョンのはデカいのだ。」

ミンクは嬉そうだった。


「なるほど、こうやってダンジョンが広がっていくんですね・・・。」

心なしか、高志も若干興奮気味だ。

やはり大きい生物は男にとって憧れの存在なのだ。とは言っても、本当に芋虫のような外観だったり、岩のような肌ではなく、ヌルヌルしているようなものだったら流石に気持ち悪がったかもしれないが。

サリーも思ったよりは平気だったようで、若干青い顔をしているが、悲鳴を上げたり取り乱したりはしなかった。

全体像も見えず、頭も見えていないので、気持ち悪いであろう部分が見えなかったのが幸いしたのだろう。


しばらくすると、ダンジョンワームの尻尾が通り過ぎて、音と振動も小さくなっていった。


「大きかったのだぁ。でも、また頭を見れなかったのだ。」

と、ミンクは若干悔しそうだった。


(・・・確かに頭がどうなってるのか気になるな。ミミズみたいなのかな。)



「さぁ、折角だから、新しい通路を見てみよう。何かあるかもしれない。」

言いながらシェリアはダンジョンワームが掘ってきた方の新しい通路へと進んでいった。

3人もシェリアを追うように進んでいった。


しばらく進むと、かなり広くなっている場所にでた。


「これは・・・ツイてるかもしれない。」

とシェリアが呟く。


「なんだか急にこの辺りだけ広くなってますね。」

今までが直径5メートルほどの長い通路だったのに対して、そこはドーム状になっており、端から端まで明かりが届かないくらいの広さがあった。

恐らくは広さの直径としては100メートルほどはあるだろう。

高さも中心部分に向けて高くなっており、10メートル以上はあった。


「恐らく、ここでダンジョンワームがとぐろを巻いたんだろう。」

と、シェリアがいうとミンクが反応する。


「と、いうことは、アレがあるのだ。」


「アレって何ですか?」

高志とサリーは分からないといった顔だ。


ミンクはある方向を指しながら答える。

「・・・ダンジョンワームの糞があるのだ。」


「・・・。」

高志とサリーは思わず言葉を失う。

巨大な糞を想像してしまったのだろう。


「まぁ、そう汚いものではないし、その糞の中には貴金属や、魔昌石が含まれている可能性が非常に高い。ダンジョンワームにとって貴金属と魔昌石は消化できない異物だからね。」

そういいながら、シェリアは糞を目指して歩いていく。


「な、なるほど。だけど、そ、その、糞を(あさ)るんですか・・・?」

恐る恐る高志は聞いてみた。


「そうだよ。」

無常にも、シェリアはそう答える。


幸い、ダンジョンワームの糞には匂いのようなものも無く、湿っているような感じではなかった。ただ、そこに岩や砂の塊があるといった感じだった。


「ま、まぁ、これならなんとかなりそうですね。精神的にはちょっとキツいですけど。」

高志は女性に糞をあさるような事をさせるわけにはいかないとばかりに、積極的に発掘を始めた。無論、軍手とスコップを召喚して、直接手で触るようなことはしなかったが。


「む、タカシ。そうやって探すのは大変じゃないか?」

と、シェリアは声を掛けてくる。


「え?でも、こうしないと発掘できないですよね・・・?」


「いや、土の精霊にやらせれば簡単に貴金属と魔昌石だけ取り出せるよ?」

さも当然のようにシェリアが答える。


「あ、ああああ、そうかぁああ!」

(・・・しまった、そんな手が使えたなんて。なんだか一気に疲れた気分だ。もう早く帰りたい。)

と、高志は心の中で涙を流すのであった。


その後、シェリアの召喚した土の精霊が仕分け作業をしたところ、そこそこの貴金属の原石と、かなりの量の魔昌石が見つかった。

全てをそのまま持って帰ることが無理そうだったので、それらは高志が預かることになった。今回のダンジョン探索で高志が最も活躍した場面であった。

(・・・結局、活躍できたのは荷物持ちとしてだけか、トホホ。)


その後、一行は地上を目指して引き返していくのだった。



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