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世界がアップデートされたって?――地球に突如現れた迷宮、13年以内に攻略しないと大魔王が攻めてくるらしいです。  作者: 青井あげは


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2

 迷宮の中に入ったあと周りを見渡すと、村のような感じでになっていて、お店や露店なんかがあり、結構賑やかだ。

その景色に見入っていると、露店の近くに見知った後ろ姿を見つけた。


「おーい、友希ちゃ~ん」

「お、ほのかも結局こっち来たんだ。」


 友希ちゃんは何でも無いように言うけど、あの状況でほっとくわけにはいかないよね。


「友希ちゃん、躊躇無く入っちゃうんだもん。着いてくしかないじゃん。」


 ほっぺを膨らまして文句を言う。


「ごめんごめん。でも、大丈夫ですだったでしょ。それよりさ、色々聞いてたんだけど、やっぱりここが迷宮の中っぽいんだよね。で、ここから出るには出口ゲートを目指さなきゃならないんだって。」

「え?さっき出たとこからは帰れないの?」


 そう言って振り返ると、出てきた扉と言うかゲートはなく、それらしいのもどこにも見当たらなかった。


「基本的には入ったとこからは出られないんだって。面倒よね~。」

「そ、それじゃあどうやって帰るの?」

「3つほどあるらしいんだけど」


そう言って友希ちゃんが指を一本立てて話し出す。


「1つ目が上の階を目指す。ここからでもうっすらと何個か見えるあの塔みたいなのが上の階に通じてて、上の階に行けばそこにゲートがあるんだって。ただ、そこには強いモンスターがいて上に通じる階段を守ってるって。」

「2つ目は?」


次を促すと、友希ちゃんは二本目の指を立てて話し出す。


「2つ目はこの村みたいなのが何個もあって、そこに行けばゲートがあるらしいんだけど、結構遠そうなんだよね。」

「3つ目は?」


続いて三本目の指を立てる。


「どこかにあるゲートを探す。ゲートは遺跡とか洞窟の中とか、とにかく結構沢山あるらしいしんだけど、正確な場所は分からないんだって。」


 肩をすくめて、どうする?って目で聞いてくる。


「1つ目の強いモンスターって、所謂ボス的なやつだよね?」

「まぁそうでしょうね。レベル1のあたし達が挑むのは無理でしょうね。」


 そうなると、村を目指すかどこにあるか分からないゲートを探すしかないのか。


「う~ん。村はどっちにあるのかは分かるんだよね?」


 友希ちゃんに訊くと、友希ちゃんが露店のおばさんに視線を送る。


「村かい?ここから1番近いとこだと中心方面より少し右側、こっちの方面に50キロぐらいかねぇ。近くまで行けば登りの旗とか建物が見えると思うからすぐ分かるわよ。」


 露店のおばさんが指を指しながら教えてくれる。

 って言うか、50キロ?フルマラソンより少し長い距離だけどどうなんだろ?頑張れば1日でたどり着けるかな?

 悩んでると友希ちゃんが追加で質問をしてくれる。


「おばさん、そっち方面には出口ゲートはあるの?」

「そうさねぇ、間には2つか3つくらいはあると思うけど、少し道を外れた場所にあったかしらねぇ。この辺は平原が続いてるから、もしかしたら遠目でも見えるかも知れないわね。」


 友希ちゃんはそれだけ訊くと、「ありがと」とおばさんにお礼を言って露店を出た。


「という訳で、あたしたちは次の村を目指しつつ脱出ゲートを探すしかなさそうね。」

「そうだね。でももう16時でこれから暗くなっちゃうけど大丈夫かな?」

「う~ん。次の村に行くにも野宿は確定かもね。そうなると食べ物も何も無しってのはさすがにキツいかな。でもなぁ。無一文だからね。」


「あ、少しなら私あるけど。」


「それって円でしょ?あたしもお小遣い程度なら持ってるんだけど、円は使えないんだってさ。」


 何でも、このお店は迷宮の中の通貨、ビタと言うのが必要らしい。


「お嬢さん方、お金が無いなら村周辺のスライムを500ビタで退治して下さらんか?スライムが増えてちょうど困ってたんじゃ。」


 後ろからそう声をかけられ、振り返ると白髪混じりのおじいさんが立っていた。


「えっと、スライムですか?」

「そうじゃ。と言ってもこの辺で出るのはリーフスライムという緑色のスライムのみじゃがな。二人で10匹程倒してくれればええ。なに、子供でも倒せる弱いスライムじゃから簡単じゃよ。」


「どうする?」と言う目で友希ちゃんを見ると向こうも同じように見て目が合う。


「おじいさん、そのリーフスライムってのを倒すと500ビタ貰えるの?ちなみにこの村って泊まれるとこある?」

「そうじゃ、10匹倒したら500ビタじゃ。宿はこの先にあるが簡素での2人部屋で一泊900ビタじゃったかな。」

「足りねぇじゃんかー。結局野宿か~。」


 友希がガックリ肩を落とす。


「スライムを倒せば魔晶石やスライムの核が手に入るんじゃが、それを売ればさらに数百ビタくらいにはなるじゃろ。それで宿泊代にはなるはずじゃ。」

「まぁ、やるしかないかぁ~。」

「そうだね。」


 そのあとおじさんにスライムが沢山出ると言う場所を教えて貰い、向かう。

 村の裏手がわ10分ほど歩いたところに池があり、その周辺でスライムが増殖しているらしい。

 着いてみると、たしかに水辺周辺に緑色のゼリー状の物が蠢いていた。


「うえ~。思ったよりもドロッとしてる。あたしスライムってもっとしっかりしてると思ってた。」

「そうだね、私も。もっと可愛いの想像してたよ。あまり触りたくないけどどうする?」

「ん~、確かに素手で触りたくないね。あたしに任せて。」


 そう言うと、友希ちゃんはその辺に落ちてた木の棒を掴んでスライムに近づいて、棒をスライムに叩きつけた。

 びちゃっと音がしてスライムだったものが飛び散る。


「うへぇ~。ちょっと強くしすぎたかな?」


 スライムだったものは飛び散ったあと、青白い光の飛沫となって消える。

 消えた後には灰色の石の結晶と半透明で緑色の丸いゼリー状の物がが落ちていた。


「あ、それが魔晶石とスライムの核かな?」


「みたいだね。」


 そう言いながら友希ちゃんがそれらを拾い上げる。


「思ったよりも簡単に退治できそうだから、ほのかも手伝って。」

「う、うん。」


 あまりやりたくないけど、ここはしょうがないよね。

 私も友希ちゃんみたいに棒を使ってスライムを倒していく。

 思ってたより簡単でスライムも結構いたので、ほんの2、30分ほどで2人で17匹倒すことができた。

 スライムの核は17個、灰色の石の魔晶石は6個手に入った。


「魔晶石は確定ドロップじゃないんだ。」

「そうみたいね。これでいくらぐらいになるのかな?」

「さあ?あのじいさんは数百ビタになるとか言ってたけど足りるかな?足りなければあたし達野宿だよ。」


 野宿なんてしたこと無いし、見知らぬ場所で本当に勘弁してほしい。

 とりあえず、さっきのおじいさんのとこまで戻る。

 もう日も陰ってきてるので、少しなら急いで戻った。


「あ、おじいさん居た」

「おーい、じいさん。スライム倒してきたぜ。ほら、証拠にスライムの核。こんだけやれば十分だろ。」


 友希ちゃんがスライムの核をおじいさんに見せる。


「おぉ、17体も倒したのか。ありがとう。それじゃあ約束の500ビタじゃ。スライムの核と魔晶石はそこの露店の道具屋でも買い取ってくれるじゃろうからそこで売ればええ。宿はさっきも言ったがあっちじゃ。もう日も暮れかけてるから、気を付けるんじゃぞ。」

「ありがとな、じいさん。」

「ありがとございます。」


 それから、さっきの露店でスライムの核と魔晶石を売り、宿の部屋を借りることができた。

 スライムの核と魔晶石は合わせて1450ビタになった。

 おじいさんから貰った500ビタと宿代出払った900ビタで残り1050ビタ。そこから晩御飯で300ビタずつの600ビタを払い、残り450ビタとなった。


「魔晶石が100ビタで、スライムの核が50ビタか。道具屋にあった火起こしの道具とかちゃんとした防具とか買うとなるともう少し必要だよね。」

「そうだね。あとご飯とかも買っとかないとダメだよね。」

「そうだな~。そうなると明日はもう少しスライム狩りしないとダメかもな。と言うか、スライムいたね。」

「いたね。」

「やっぱり、他にもモンスターが居るってことだよな。」

「そ、うだよね。あまり怖いのとか居ないと良いんだけど。」

「その辺も明日村の人に聞こうか。」


 その日はそれでも眠ることにした。


 翌日

 目が覚めるとそこは知らない天井でした。

 と言うわけでもなく、昨日寝た宿の天井だ。

 いや、お約束かなと。


 隣を見ると友希ちゃんはもう起きて支度をしていた。


「友希ちゃんおはよう」

「おはよ!ほのか。支度したら朝ごはん食べてまたスライム狩りかな。」

「は~い。」


  眠たい目をこすって準備をする。と言っても昨日のままだから着の身着のままだ。

 今日は土曜だから学校は大丈夫だけど、お母さん達心配してるだろうな。


 そらから朝ご飯を食べて、昨日のスライムがいっぱい居た池まで来る。今の残金が朝ごはん代を引いて150ビタなので、脱出口を目指す準備費用の為にも稼がないと。


 池の周りには相変わらず緑色の蠢く物体が沢山居た。


「とりあえず一時間ほどかけてスライム狩りかな。こいつらすごく弱いから手分けしてやろうか。」

「そうだね。できるだけお金稼ぎしないと。」


 そう言って左右に分かれて池のふち沿いのスライムを倒していく。


「うわ、友希ちゃん凄く速い」


 数十分たった後、ちょっと友希ちゃんの様子を見ると、駆け足で走りながら棒を降るってスライムを蹂躙していた。

 私も頑張らないと、と気合いをいれて視線を戻すとそこに他のより明らかに大きなスライムが。


「ひっ!」


 つい声が出てしまう。

 いつの間に現れたんだろ。水の中から出てきたのかな?

 他のスライムが2、30センチ程度なのに対して大きなスライムは1メートルくらいありそう。厚みも膝くらいあって下手したら呑み込まれるんじゃないかな、とか思っちゃう。


「どどど、どうしよう。でもこれもスライムだよね。倒せる、かな。」


 とりあえず、うごうご動いてるけどそこまで速そうじゃ無い。ゆっくり近づいてみて、手に持った棒で思いっきり叩いてみる。

 ぐちゃっとした音と弾力のある手応え。小さなスライムより固くて潰れない。けど叩いた箇所は結構凹んでいた。何回か叩けば倒せそうかな?

 そう思ってもう一回振りかぶろうとしたら、スライムがグワッと身体を持ち上げ覆い被さってくる。


「いやー!」


 気持ち悪いぐちょぐちょした感触と、少しヒリヒリするいたみがある。

 これってヤバい?なんかとかされてる?

 胸辺りから下までスライムが覆ってるけど、幸い腕は自由に動くから悲鳴を上げながら夢中で棒でスライムを叩き続ける。

 何回叩いたか分からないけど、たぶん10回くらい叩いた頃に淡い光を上げて大きなスライムが消えた。

 と同時にレベルが上がりました。と言う音が聞こえる。


 けど、それ所じゃ無い。


「助かった。けど、ヤバいヤバいヤバい。気持ち悪い~。」


 さっきの感触の気持ち悪さと、助かった安心感から膝からガックリ折れる。

 グッチョリ濡れてた服とか身体も、スライムが消えたタイミングでもとに戻ったけど、まだ感触がする気がする。


「ほのか、大丈夫!?」

「あ、友希ちゃん。だ、大丈夫だよ」


 さっきの悲鳴を聞いて駆けつけてくれたのか、友希ちゃんがすぐ近くまで来てくれていた。


「反対側からも見えてたけど、なにあのでかいスライムは。」

「分かんない。気持ち悪いよ~。でもなんとか倒せた。」

「何ともない?なんか傷とか変な毒とかもらってない?」


 そう言って友希ちゃんが私の身体を周りながら触って確かめる。


「くすぐったいよ。あ、でも纏わりつかれてる時は少しヒリヒリしたかな。」

「うーん、なんかダメージ貰ってそう。ステータスとかでHPの確認した方がよくない?」


 言われてみれば確かにだ。ステータスを表示してみる。

 ――――――――――――

 ステータス 如月穂花(12)

職業 --(レベル10で解放)

 HP :57/70

 MP :10/10

 SP :15/16

 レベル 1→2

 体力:6+1→7

 頑強:5

 持久力:11+1→12

 敏捷:12

 筋力:24+2→26

 器用:10

 魔力:8

 魔力量:7

 技力量:11

 運:6+1→7

 先天スキル

  1.安眠

  2.未解放(レベル10で解放)

  3.未解放(レベル20で解放)

 共通スキル

  ステータス値反映(起動中:消費1SP/h)

 後天スキル

  --------

 職業スキル(職業選択後解放)

  パッシブ

  --------

  アーツ

  --------

  マジック

  --------

 ――――――――――――

「あ、HPが57に減ってる。あれ?HPの最大値が70に増えてる。昨日見たときは60だったと思うんだけど。」

「それはレベルが上がったからじゃない?私もさっき2に上がって、ステータスが上がってたよ。それよりやっぱりダメージ受けてたんだ。あのデカいのには気を付けないとね。」

「うん。気をつける」

「で、何が落ちたのかな?」


 友希ちゃんが足元に落ちてるアイテムに目を向けながら訪ねる。

 私も足元に目をやり、落ちてたアイテムを拾い上げる。


「魔晶石とスライムの核、だけど核はなんか他のより大きいね。それとスライムの肉片みたいなのが3つ、」

「うーん。高く売れるかな?これ。とりあえず結構狩れたし村にもどってこれも合わせて売ってみようか。」


 帰り道にステータスとかさっきのスライム狩りの事を話したんだけど、友希ちゃんのステータスもレベルアップで合計5あがってたって。1レベルアップ毎に5増えるのかな?

 ただ、友希ちゃんは持久力が1、敏捷が2、器用1に技量量が1増えてたらしいけど、この増える対象は何で決まってるのかは分からない。


 そんな事を話してたら村に着いた。

 その足で露店のおばさんに手に入れたアイテムを売りにいく。


「おやまあ。これまた沢山持ってきたね。ちょっと待ってね。」


 そう言っておばさんがアイテムを後ろの建物の奥に持っていった。奥で数えてるのが見える。


「お待たせ、魔晶石リーフスライムの核52個に魔晶石が19個、ヒュージリーフスライムの核が1個とスライム片が3個で合計5150ビタだね。落とさないようにね。」


 これが多いのか少ないのか分からないけど、これで手持ちは二人合わせて5300ビタになった。


「おばさん、ちなみにヒュージリーフスライムの核ってのはいくらになるの?」

「350ビタだね。結構珍しいしこれが良い回復薬の材料とかになるのよ」

「なるほど、ありがとう。ちなみに回復薬って何円くらいするの?あとテントみたいなのとか火を起こす道具ってある?」

「テントねぇ。そう言った大きな道具はあっちの店になるけど、火起こしの道具とかならこれなんかどうだい?」


 友希ちゃんと指を指された方をみる。


「火打石、と言うかファイヤースターターってやつだね。」

「そうだね。」

「これいくら?」

「23ビタだね。ちなみにうちで扱ってる回復薬は効果が低い物しかなくて、値段は75ビタになるよ。」


「武器や防具のお店は?」

「それならテントがある店の横さ」

「ありがと!ちょっと見てくるね」


 そう言って友希ちゃんが露店を離れて行くので慌てて追いかける。


「友希ちゃん友希ちゃん、あれ買わないの?」

「お金に限りがあるからね。数日凌ぐ為に必要な道具とできれば武器防具、それからご飯。で余ったら回復薬をって感じで買わないと。」


 それから色々お店を回って、必要なものを買い込んだ。

 これでお金は残金が9ビタしかない。

 多きめのリュックも買ったので、それに買ったものを詰めて筋力が高い私が背負い、旅立ちの準備完了だ。


「ほのかごめんね、荷物持たせて。」

「大丈夫だよ。筋力のお陰かそこまで重くないし。それに持久力も私の方が高いしね。」

「ありがと、それじゃあ行こうか。」


 そうして、最初の村から次の村へ、帰還のための道を二人で歩きだした。

友希ちゃんのレベルアップ直後のステータス。

初期ステータスはAI使って合計100になるようにランダムに降ったので、結構ちぐはぐです。

(ちなみにほのかも初期ステは合計100のランダム)


ステータス 皆月友希(12)

職業 ------(レベル10で解放)

 HP :110/110

 MP :21/21

 SP :7/16

レベル1→2

 体力:11

 頑強:9

 持久力:5+1→6

 敏捷:16+2→18

 筋力:7

 器用:18+1→19

 魔力:3

 魔力量:14

 技力量:10+1→11

 運:7

 先天スキル

  1.ワイヤーアクション(消費3MP/1回)

  2.未解放(レベル10で解放)

  3.未解放(レベル20で解放)

 共通スキル

  ステータス値反映(起動中:消費1SP/h)

 後天スキル

  --------

 職業スキル(職業選択後解放)

  パッシブ

  --------

  アーツ

  --------

  マジック

  --------

 ――――――――――――

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