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俺の初恋の女の子(7話)

☆破滅しかない乙女ゲームのモブの令嬢に転生してしまった件☆


(乙女ゲーム転生物)


(カエデもアヤメもアケビも8歳の子供です)


☆百合注意☆


~7話~


~アケビ・スミスの目線~



俺は、ワーク王国の第一王子として生まれた。


だから俺に逆らう者がいなかった。


でも俺の事をワーク王国の第一王子としてしか見てもらえなかった。


だから少しでも俺の事を見てもらいたくて自分の思いを他人にぶつけた。


気がつくとわがまま王子と呼ばれるようになった。


それが凄く悲しかった。


そんな時に隣国のイリーシス王国にお父様の王様に連れられて訪問した。


でもそれが窮屈に思えた俺は、護衛の兵士を目を盗んで街に遊びに出掛けた。



「へーー、ここがイリーシス王国の街か。


まぁ、俺の街に負けないほどは賑やかでないかよ」



俺は、街の中を見渡しながら歩きました。



「上手そうだな、その肉を俺に寄越せ」



俺の国では、王子だったからいつもただで物を貰っていたからその癖で右手を屋台のおじさんに差し出した。



「ほらよ、坊主」



屋台のおじさんは、肉を刺している串を俺に渡した。


俺は、屋台のおじさんから肉を刺している串を受け取るとそのまま去って行こうとした。



「待て、坊主、お金がまだだ、お金を払え!?」



屋台のおじさんは、慌てて俺の肩を掴んで俺を呼び止めた。



「お金ってなんだ?


俺が食べてやるんだからありがたく思えよ」



その時の俺は、本当に屋台のおじさんが何を言っているのか解らずにきょとんと首を傾げました。



「な、な、な、なんだと!?


堂々と無断飲食なんか許せる訳ないだろ!?


来い、警備隊につき出してやる!」



屋台のおじさんは、俺を乱暴に掴んで引きずって行こうとした。



「何をするんだよ!?


この無礼者!?」



俺は、屋台のおじさんに乱暴にされて暴れました。



「ちょっと待ってください。


おじさん、子供に乱暴をするのは、良くないですよ」



女の子が屋台のおじさんの腕を掴んでおじさんの行為を止めようとした。


俺は、女の子の姿を見てびっくりした。


だってこの世の者と思えないほど綺麗な女の子だったから。


それでこそ天使か妖精のようだった。


女の子と屋台のおじさんは、少しだけ話すと俺の方を見つめた。



「それからあなたがどれだけ偉いか知りません。


でも大切な売り物を食べてお金を払わないのは、良くありません。


あなたは、泥棒になるつもりですか?


自分の大切な宝物を勝手に取られるのと同じなのですよ」



女の子は、腰に両手を当ててじっと俺の顔を覗き込むように睨みました。



「な、なんだよ、俺に説教か?


生意気なんだよ!」



俺は、俺に説教するのに怒りを表して殴りかかった。


でも女の子は、俺の拳を受け流すと俺が転んだ。



「ごめんなさいは?」



女の子は、怒ったように黒いオーラを出して俺を睨んだ。



「そ、それは……」



俺は、人に謝った事がなくてどのような態度をとったら良いのか解らずに言葉を詰まらせた。



「……ごめんなさいは?」



女の子は、さらに俺に顔を近づけて謝らないと許せないっ言っているのに気がした。



「す、すいません、お金を払わないで勝手に食べてすいませんでした」



俺は、女の子のプレッシャーに負けて慌てて頭を下げて屋台のおじさんに謝った。



「良くできました。


ちゃんと謝れて偉かったですね」



女の子は、俺が謝ったのを見て俺の頭を優しく撫でて優しく微笑みました。


俺は、女の子の撫でる感じが気持ち良くて昔お母様に誉められて撫でられた感じを思い出して自然と懐かしくて涙が流れようとしました。



「……それでおじさん、こんな小さな男の子が悪い事を謝ったのにおじさんが男の子に暴力を振るった事を謝らないって常識はずれな事は、しませんよね?」



女の子は、腕を組んでジドーと屋台のおじさんを見つめた。



「うっ……解っている。


坊主、暴力を振るって悪かったな。


この通りごめんな、坊主」



屋台のおじさんは、両手を合わせて頭を下げて謝りました。



「おじさんもちゃんと謝れて偉かったですね、よしよし」



女の子は屋台のおじさんが謝ったのを見て満足そうにニッコリと笑い屋台のおじさんの頭を撫でてちゃんと謝ったのを誉めた。



「……くくく、お嬢ちゃんには、負けたよ。


もう少しだけ人に優しくしても良いかも知れないな。


坊主、暴力を振るって悪かったな。


これからは、泥棒みたいな事をしたら駄目だぞ」



屋台のおじさんは、楽しそうに口元を押さえてクスクス笑いもう一度俺に頭を下げて謝って自分の屋台に戻って行った。



「さてと、あなた、どうせ、他の国から来たいのでしょう。


世間知らずのあなたを1人にしていられないから私が一緒に街を案内してあげるね」



女の子は、ニッコリと笑い俺に街を案内するのを提案しました。



「……あなたでなくてアケビだ。


俺の名前は、アケビ・スミスだ」



俺は、あなたって言われて名前を呼ばれないのが不服でジトーと女の子を見つめた。


「アケビ君ですね。


私の名前は、アヤメ・エバンズですよ」



アヤメは、ニッコリと笑い自己紹介をした。



「アヤメか、良い名前だな。


よろしくな、アヤメ」



俺は、アヤメの名前が知れたいのが嬉しくてアヤメの方に右手を差し出してニッコリと笑った。



「はい、よろしくお願いしますね、アケビ君」



アヤメは、俺の差し出した右手を握り締めてニッコリと笑い握手をした。


俺は、アヤメと握手したアヤメの手が暖かくて気持ち良くて胸がドキドキした。


そしてアヤメに公園の丘に連れて来てくれた。


丘の公園には、沢山のピンク色の花を咲かしている木が合った。


ピンク色の花を咲いている木が綺麗で目をキラキラと輝かせた。



「わーー、すげーー、綺麗な花だな!?」



俺は、ピンク色の花が綺麗で目をキラキラと輝かせました。



「でしょう。


この花の名前は、桜って言うのですよ。


私の大好きな花なのですよ。


アケビ君は、木登りとかできますか?」



アヤメは、桜の花が好きな事を両手を広げて知らせました。


そして悪戯っぽく微笑んで木登りができるのか質問をしました。



「失礼な、木登りぐらいできるぞ!」



俺は、良く木登りしていたから両手を腰に当てて自慢するようにニッコリと笑った。



「それでは、この桜の木に登りませんか?


この街で一番大きな桜の木なのですよ。


アケビ君にこの桜の木を登れますよね」



アヤメは、1番大きな桜の木を触り俺を挑発するようにニッコリと笑った。



「馬鹿にするな!?


これぐらいの桜の木ぐらい登れるぞ!


それならばどちらが早く木を登れるか競争しようぜ!」



俺は、アヤメを挑発するようにニッて笑った。



「良いですよ。


木登りで競争しましょう。


負けませんからね」



アヤメも木登りの競争が楽しみでニッコリと笑った。



「俺も負けないからな!」



俺も木登りの競争が楽しみでにって笑いアヤメの方に右手の人差し指を指した。


俺とアヤメは、1番大きな桜の木を触った。



「それでは、よーいどん!」



アヤメの掛け声と共に俺とアヤメは、桜の木を登り始めた。


俺は、木登りに自信が合ったからアヤメよりも早く木に登れる自信が合った。


でも俺とアヤメは、同じスピードくらいで木を登って行った。


俺と同じぐらい木登りできる女の子がいるのが嬉しくなった。


そして俺とアヤメは、同じぐらいに桜の木を登りきりました。



「はーー、はーー……これは、同着ですね……」



アヤメは、桜の木を登りきると息を切らしながら楽しそうにニッコリと笑った。



「はーー、はーー……そうだな……


なかなかやるでないかよ、アヤメ」



俺も桜の木を登りきると息を切らしながら楽しそうにニッて笑った。



「アケビ君の方こそやりますね」



アヤメも木登りの競争が楽しくてニッコリと笑った。



「アケビ君、ここの桜の木から街の景色を見てください」



アヤメは、桜の木の枝に腰をかけると街を見下ろした。



「街の景色か?


凄く綺麗だな……」



俺も桜の木の枝に腰掛けると街を見下ろした。


感心しながら街の景色を見渡した。



「はい、私の好きな景色なのですよ……」



アヤメは、自分の髪をなびかせるように触りながら幸せそうに街の景色を見つめた。



「そうなんだな……


綺麗だ……」



俺は、ふとアヤメの方に振り向くと街を愛しそうに見つめる姿が綺麗で胸をドキドキさせた。


そしてアヤメの事が好きだと気がついた。



「んっ?


アケビ君、どうかしましたか?」



アヤメは、俺の方を振り向いてキョトンと首を傾げました。



「い、いや、何でもないよ!?」



俺は、アヤメに見つめられるのが恥ずかしくなり慌てて両手を振り自分の気持ちを誤魔化そうとした。



「そう?


それならば良いのですが……」



アヤメは、キョトンと首を傾げた。


俺とアヤメは、桜の木の上から街の景色を楽しむと木から降りた。



「今日は、付き合ってくれてありがとうな。


でアヤメ……俺と婚約してみないか?


アヤメと婚約をしたら楽しく過ごせそうだかな」



他の国の王子の俺がアヤメとあんまり会えないのは、解っていた。


だからこのまま別れるのが嫌で勇気を振り絞ってアヤメに婚約を提案した。



「でも私には、もう婚約者がいるのですよ」



アヤメは、困ったように苦笑いを浮かべた。



「俺の国もこの国でも重婚は、認められているはずだぞ。


俺は、重婚されても全然気にしないぞ」



俺は、このままアヤメを逃がしたくなくて親指を立ててニッて笑い重婚されても構わない事をお願いした。



「そうですね……


それならば考えさせてください」



アヤメは、少しだけ考える時間をもらうのをお願いしました。



「ああ、構わないぞ。


でもアヤメが婚約を嫌って言ってもアヤメの事を諦めるつもりがないからな。


またな、アヤメ」



俺は、アヤメと出会えただけで嬉しくて清々しいほどの笑顔でニッコリと笑い右手を振り別れの挨拶をした。



「さようなら、アケビ君」



アヤメも右手を振り別れの挨拶をした。


俺は、アヤメと別れてお父様達の元に戻った。



「アケビ様、探しましたよ!?


何処にいられたのですか!?」



俺の幼馴染みで騎士団の隊長の息子のルピナス・アテマが俺に気がついて慌てて俺に近づいてきた。



「迷惑をかけてすまない。


お父様は、いるか?


お父様に話がある」



俺は、真剣な表情でルピナスを見つめた。



「ア、アケビ様……?


わ、解りました、直ぐに案内をします」



ルピナスは、俺の真剣な表情を見て戸惑いながら俺を見つめた。


そして直ぐにお父様の元に案内をしてくれた。



「アケビ、戻って来たのか心配してぞ。


で、どうかしたのか?」



お父様のガマズミが俺に気がついて安心をしたように微笑んだ。


直ぐに俺の態度の異変に気がついて優しく微笑んだ。



「迷惑をかけてすまない。


それでお父様にお願いがある。


どうしてもこのイリーシス王国と和平を結んでほしい」



俺は、慌てて頭を下げて迷惑をかけた事を謝りそして直ぐにお父様を真剣な表情で見つめてイリーシス王国と和平を結んでほしい事をお願いした。



「……好きな女性でもできたか?」



お父様は、俺の態度を見てじっと俺の心を覗き込むように見つめた。



「そ、それは……」



俺は、好きな女性ができたのがお父様にばれたのが恥ずかしくて言葉を詰まらせた。



「そうか……あの、アケビに好きな女性ができたか。


しかもこのイリーシス王国の女性とはな……


善処しよう。


でもその女性を必ず手に入れろよ」



お父様は、俺に向かって優しく微笑んだ。



「あ、ああ、そのつもりだ」



俺は、好きな女性ができたのがお父様にばれたのが恥ずかしくて照れ笑いを浮かべた。


俺は、アヤメと結婚する為に色々と努力をしないといけないって思った。


でもアヤメと結婚する為ならば苦労に思えなかった。


そしてアヤメと結婚するって改めて心に誓った。




ーTo Be Continuedー

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