カエデちゃんが私の婚約者になりました(5話)
☆破滅しかない乙女ゲームのモブの令嬢に転生してしまった件☆
(乙女ゲーム転生物)
(カエデもアヤメも8歳の子供です)
☆百合注意☆
~5話~
私は、車との交通事故で死んで破滅フラグしかない乙女ゲームのハニーハートラブストーリーのモブの令嬢のアヤメ・エバンズに転生しました。
私は、破滅フラグしかない乙女ゲームを生き抜くって決心をしました。
この乙女ゲームの世界で初めて友達ができました。
友達の名前は、カエデ・デイヴィスちゃんです。
カエデちゃんが男性に暴漢に襲われていた時に助けて知り合いました。
まったくあんな可愛らしいカエデちゃんを襲うだなんて許せませんね!
で今日は、カエデちゃんを助けたお礼をしたいって事でカエデちゃんの家にお呼ばれしました。
私は、カエデちゃんから貰ったカエデちゃんの家に行く地図を受け取りカエデちゃんの家に向かいました。
そしてカエデちゃんの呼び鈴を鳴らしました。
「ご、ごきげんよう、アヤメ様。
ア、アヤメ様、今日は、来てくれてありがとうございました。
どうぞ、屋敷に入ってください」
屋敷からカエデちゃんが出てくると私に気がついて慌てて頭を下げて挨拶をしました。
そして屋敷に入るのをお願いしました。
「こんばんわ、カエデちゃん。
今日は、屋敷に呼んでいただいてありがとうございます。
それでは、お邪魔しますね、カエデちゃん」
私は、ニッコリと笑いカエデちゃんに挨拶をしました。
そして軽く頭を下げてカエデちゃんの屋敷に入りました。
「ここがカエデちゃんの部屋なのですね。
女の子ぽい素敵な部屋ですね」
私は、カエデちゃんの部屋に入ると部屋の中が女の子ぽくて感心したように見渡しました。
「そ、そうでしょうか……?
そ、その、ありがとうございます、アヤメ様……」
カエデちゃんは、自分の部屋を誉められて恥ずかしそうに顔を赤らめました。
私は、照れたカエデちゃんが可愛らしいなって思いニコニコ笑顔になりました。
「そ、それでその……実は、お父様がアヤメ様に挨拶をしたいらしいです。
その……大丈夫でしょうか……?」
カエデちゃんは、控え目に私を見つめてお父様に会ってほしい事をお願いしました。
「カエデちゃんのお父様にですか?
それは、構いませんよ。
私もカエデちゃんのお父様に挨拶をしたいと思っていましたからね」
私は、カエデちゃんのお父様に紹介したいって言葉を聞いてきょとんと首を傾げました。
そして優しく微笑んで私もカエデちゃんのお父様に挨拶をしたい事を知らせました。
「あ、ありがとうございます、アヤメ様。
それでは、お父様を呼んできます」
カエデちゃんは、頭を下げてカエデちゃんのお父様に会ってくれる感謝を表しました。
そしてカエデちゃんは、カエデちゃんのお父様を呼びに部屋を出ていきました。
しばらくするとカエデちゃんがカエデちゃんのお父様らしき男性と一緒に入って来ました。
「君がアヤメ・エバンズさんだね。
俺は、カエデの父親のイベリス・デイヴィスだ。
カエデを護ってくれてありがとう。
感謝してもしきれないよ」
イベリスさんは、頭を深々と下げてカエデちゃんを助けた感謝を表しました。
「いえ、カエデちゃんを助けれたのは、偶然です。
それに私がもう少しだけ早くカエデちゃんと出会えていたらカエデちゃんが怖い思いをしなくてすみました。
私の方こそカエデちゃんを怖い思いをさせてすいませんでした」
私は、カエデちゃんを怖い思いをなかったさせたのが申し訳なく感じて頭を下げて謝りました。
「そ、そんな、アヤメ様、謝らないでください!?
私は、アヤメ様に助けてもらっただけで感謝してもしきれません!?」
カエデちゃんは、慌てて両手を振り私に助けてくれただけで感謝をしている事を知らせました。
「ありがとうございます、カエデちゃん……」
私は、カエデちゃんの態度が健気で愛しくなりカエデちゃんを抱き締めました。
「……これ程とは……
ねえ、アヤメさん、カエデの事をもらってくれないかな?
しょうもない奴にカエデを渡すよりもアヤメさんにもらってもらった方が俺は、安心できる。
どうだろうか、アヤメさん?」
イベリスさんは、優しく微笑んでカエデちゃんをもらってほしい事をお願いしました。
「お、お父様、何を言うんですか!?」
カエデちゃんは、イベリスさんの言葉を聞いて慌てて両手を振りおどおどとしました。
「おや、アヤメさん、では、不服なのかな、カエデ?」
イベリスさんは、きょとんと首を傾げてじっとカエデを見つめました。
「いえ、その、嫌って訳でありません!?
ただ私が相手だとアヤメ様が迷惑だと思います!?」
カエデちゃんは、慌てたようにおどおどとしました。
「それならばアヤメさんが良いのだったら構わないんだな。
どうだろうか、アヤメさん、カエデをお嫁さんにもらってくれないかな?」
イベリスさんは、じっと私を見つめてカエデちゃんをもらってくれるのをお願いしました。
「そうですね……
カエデちゃんみたいな可愛らしい子ならば歓迎しますよ」
私は、少しだけ考えてカエデちゃんみたいな可愛らしい子が婚約も良いかもって思いました。
「ア、アヤメ様!?」
カエデちゃんは、私の言葉を聞いて驚きの声を出しました。
「そうか、カエデをもらってくれるか。
カエデの事をよろしく頼むよ、アヤメさん」
イベリスさんは、頭を下げてカエデちゃんの事をお願いしました。
「はい、カエデちゃんの事を任せてください。
必ずカエデちゃんの事を幸せにしてみせます」
私は、両手を前で握り締めてカエデちゃんを幸せにする意気込みを表しました。
「うぅ……」
カエデちゃんは、私とイベリスさんの言葉を聞いて顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯きました。
やっぱりカエデちゃんは、可愛らしいなって思いました。
カエデちゃんの為に国の破滅フラグを折る事を改めて決心をしました。
ーTo Be Continuedー