破滅しかない乙女ゲームに転生してしまった件(2話)
☆破滅しかない乙女ゲームのモブに転生してしまった件☆
(乙女ゲーム転生物)
☆百合注意☆
~2話~
「危ない!?」
誰かの呼ぶ声で振り向くとちょうど車が私にぶつかる直前でした。
私は、あっ、これは、死んだなって思う暇もなくて車に吹っ飛ばされて気を失いました。
まだ花の女子高生だったのに短い人生だったなって思いました。
「う……んっ……あれ、私は、生きているの……?
確か車に吹き飛ばされてしんだはずでないのかな……?」
私は、気がつくと知らないベッドの上で戸惑いながら周りを見渡しました。
「気がつかれたのですね、アヤメ様。
アヤメ様は、風邪の高熱でうなされていたのですよ」
私の近くにいたメイドが私が気がついたのに気がついて安心をしたように微笑みました。
「アヤメって私の名前ですか……?」
私の名前をアヤメって呼ばれたのに気がついて戸惑いながらメイドを見つめました。
「アヤメ様がアヤメ・エバンズ様でなければ誰なのですか……?
まさか、私の事も忘れたのですか!?
私は、アヤメ様の専属メイドのリンゴ・ハリスですよ」
リンゴは、私の態度を見て慌てて私に近づいてリンゴの事を忘れたのか質問しました。
「ご、ごめん、覚えていますよ。
少しだけ忘れただけですよ」
私は、リンゴを悲しませたくないって思い知らない事を誤魔化しました。
「そ、それならば良かったです。
アヤメ様は、病み上がりですから今は、ゆっくりと休んでいてくださいね」
リンゴは、私の言葉を聞いて安心をしたように微笑みました。
そしてリンゴは、部屋から出ていきました。
「この幼女が私ですか……?
それにここって西洋の中世の建物みたいですね……
ここの世界の事を調べて見ましょう」
私は、窓ガラスに写る自分の姿を見て驚きました。
だって自分の姿が赤髪のショートヘアーの6歳ぐらいの幼女だったからです。
そして部屋の置いている物とか明らかに現代日本とまったく違いました。
だからここが日本でない異世界に転生したのが解りました
まず情報整理の為にここの世界を調べる事にしました。
そしてこの国の名前がイリーシスで隣の国の名前がワークで魔族の国の名前がダークって事が解りました。
そして隣国の王子の名前がアケビ・スミスでこの国の王子の名前がアザレア・テイラーと第2王子の名前がアジュガ・テイラーってのが解りました。
「ま、まさか、ここって乙女ゲームのハニーハートラブストーリーの世界なの!?
確かハニーハートラブストーリーって最悪の悪評しかないゲームで有名だったよね!?
確か隣国に国が滅ぼされるか魔族に国が滅ぼされるかクーデターで国が滅ぼされるか三択でしたよね!?
しかもエンディングが良くて主人公が攻略キャラクターと心中するか攻略キャラクターのドレイになるのかでしたよね!?
しかも破滅フラグしかない最悪の乙女ゲームでしたよね!?
しかも主人公も悪役令嬢も攻略キャラクターも全て癖が強くてくずの分類に入りましたよね。
そうなるとこの乙女ゲームのモブの令嬢の私は、登場人物に巻き込まれて破滅フラグしかないって事ですよね!?
そうなりたくないです!
絶対生き抜いて見せますからね!」
私は、両手を前で強く握り締めて破滅フラグしかない乙女ゲームを生き抜く事を決心しました。
ーTo Be Continuedー