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私と悪役令嬢のジャスミンちゃんとの出会い(12話)

☆破滅しかない乙女ゲームのモブの令嬢に転生してしまった件☆


(乙女ゲーム転生物)


(カエデもアヤメもアケビもアカンサスもジャスミンも8歳の子供です)


☆百合注意☆


~12話~


私は、交通事故で死んで乙女ゲームのハニーハートラブストーリーのモブの令嬢のアヤメ・エバンズに転生しました。


そしてこの世界でカエデちゃんとアカンサス君とアケビ君と出会ってこの3人と婚約をしました。


モブの令嬢の私が素敵な方達と婚約できてこんなにも幸せで良いのか不安になりました。


そして街でカエデちゃんとアケビ君とアカンサス君の3人と出会い遊びました。


カエデちゃんもアケビ君もアカンサス君も3人で仲良くなってくれそうで良かったです。


でも後から現れたアケビ君の騎士のルピナスさんとアカンサス君が魔族だから襲い掛かりました。


でもアカンサス君の魔族の従者のベロニカさんがアカンサス君を護る為にベロニカさんがルピナスさんと戦いました。


私は、このままだとベロニカさんとルピナスさんのどちらかが死ぬって思い戦いを止めました。


まったくアカンサス君もアケビ君もベロニカさんとルピナスさんが戦うのを悲しんでいたのに本当に仕方がない従者達です。


久しぶりに本気で怒ってしまいました。



「もう暗くなり始めましたね……」



私は、夕方になり始めたのを見て残念そうに空を見上げました。



「そうだな……


今日は、もうおひらきだな……


なあ、アカンサス、俺の騎士のルピナスが迷惑をかけたな。


本当にすなない……


ルピナスの父親は、魔族に殺されたからあんまり魔族に良い印象を持っていないんだ……」



アケビ君は、申し訳なさそうに頭を下げてルピナスさんの事を謝りました。



「い、いえ、謝らないでください!?


こちらこそベロニカが申し訳ありませんでした……


ベロニカもベロニカの母親も人間に殺されましたから人間にあんまり良い印象を持っていないのです……


ですからあんまりベロニカの事を悪く思わないでください……」



アカンサス君も頭を下げてベロニカさんの事を謝りました。



「ベロニカさんもルピナスさんもそれぞれ思うところがあるのですね……


人間と魔族が仲良くなれる日がこれば良いのですが……」



私は、人間と魔族が仲が悪いのが悲しくて寂しそうに微笑みました。



「きっとなれるさ。


俺とアカンサスが仲良くなれたからな」



アケビ君は、両手を握り締めて二って笑い魔族と人間が仲良くなれる事を知らせました。



「そうですね、僕とアケビ君と仲良くなりました。


そしてカエデさんとも……


それに人間のアヤメさんとは、婚約者になれました。


ですから必ず人間と魔族が仲良くなりますよね」



アカンサス君は、人間と魔族が仲良くなるのを信じているみたいでニッコリと笑いました。



「そうですね、私とアケビ君とアカンサス君とアヤメ様は、仲良しですものね。


きっと魔族と人間が解り合える日が来るはずです」



カエデちゃんは、魔族と人間が仲良くなるのを信じてニッコリと笑いました。



「そうですね。


今は、人間と魔族が仲良くなるのを信じます」



私も人間と魔族が仲良くなるのを信じてニッコリと笑いました。



「それでは、さようなら、アケビ君、アカンサス君、カエデちゃん」



私は、頭を下げて別れの挨拶をしました。



「ごきげんようです、アケビ君、アカンサス君、アヤメ様」



カエデちゃんも頭を下げて別れの挨拶しました。



「またな、カエデ、アカンサス、アヤメ」



アケビ君は、右手を大きく振って別れの挨拶をしました。



「さようなら、カエデさん、アヤメさん、アケビ君」



アカンサス君は、頭を下げて別れの挨拶をしました。


私とアケビ君とアカンサス君とカエデちゃんは、それぞれの家に帰って行きました。


そして次の日も街に出掛けました。


街では、人集りが出来ていてその中心に悪役令嬢のジャスミン・ハリスちゃんがいました。



「だからその熊のぬいぐるみを(わたくし)に寄越しなさいって言っているでしょう!


(わたくし)がありがたく貰ってあげるって言っているでしょう。


それともこのジャスミン・ハリスに歯向かうって言うの?」



ジャスミンちゃんは、両腕を組んでジャスミンちゃんよりも年下の女の子を睨みました。



「えっ、えっと……あの……その……」



年下の女の子は、涙目になりながらジャスミンちゃんを見つめました。



「まぁまぁ、ジャスミンちゃん、落ち着いてください」



私は、わがままの悪役令嬢のジャスミンちゃんを見掛けると仕方がなさそうに苦笑いを浮かべてジャスミンちゃんに近づきました。



「誰よ、あなた!」



ジャスミンちゃんは、私を睨みました。



「失礼しました。


自己紹介がまだでしたね。


私の名前は、アヤメ・エバンズって言います」



私は、スカートの両端を少しだけ掴んで軽くお辞儀をして自己紹介をしました。



「それでアヤメは、私に歯向かうっての!?


そんなの許さないわよ!!」



ジャスミンちゃんは、私の方に人差し指を向けて私を睨みました。



「まぁまぁ、そんなに怒ったら可愛らしい顔が台無しですよ。


平民の物よりも貴族の令嬢のジャスミンちゃんにふさわしい物がありますよ」



私は、ジャスミンちゃんの頬っぺたを触り優しく微笑みました。



「っ!?


そ、それは、何かしら?」



ジャスミンちゃんは、私に頬っぺたを触られて恥ずかしそうに顔を赤らめました。



「じゃーーん、これです。


熊さんの刺繍をしたハンカチです!


ハンカチだから持ち運びが簡単です。


しかも貴族としてハンカチは、必要です。


ねえ、お得でしょう」



私は、ニコニコ笑顔で熊の刺繍をしたハンカチを見せました。



「……可愛らしいハンカチですわ……


せっかくですから貰ってあげても良いですわよ。


さっさと、ハンカチを渡しなさい」



ジャスミンちゃんは、睨むように私を見つめて軽く手招きをしました。



「はい、どうぞ、ジャスミンちゃん」



私は、ジャスミンちゃんの態度が可愛らしくてニコニコ笑顔でジャスミンに熊の刺繍をしたハンカチを渡しました。



「ふんっ


……可愛らしい……」



ジャスミンちゃんは、私から熊の刺繍をしたハンカチを受け取ると鼻で笑いそして熊の刺繍をしたハンカチを広げて嬉しそうに微笑みました。



「ジャスミンちゃんが熊の刺繍をしたハンカチを気に入って貰えて良かったです」



私は、ジャスミンちゃんが気に入って貰えたのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。



「べ、別に気に入ってないわよ」



ジャスミンちゃんは、私の渡した熊の刺繍をしたハンカチを気に入ったって言葉を聞いて恥ずかしそうに顔を赤らめて横を向きました。


私は、ツンデレ悪役令嬢のジャスミンちゃんが可愛らしいなって思いニコニコ笑顔になりました。



「ねえ、ジャスミンちゃんに着いていって良いですか?


私は、もっとジャスミンちゃんと仲良くなりたいのですよ」



私は、両手を大きく広げてジャスミンちゃんと仲良くなりたいことを知らせました。



「ふんっ、勝手にすれば良いでしょう」



ジャスミンちゃんは、私の提案を聞いて顔を赤らめて横を向きました。



「はい、そうしますね」



私は、素直になれないジャスミンちゃんが可愛らしいなって思いニコニコ笑顔になりました。


私は、ジャスミンちゃんの後を着いていき公園に行きました。



「ごめんなさい、トイレに行って来ますね」



私は、公園でトイレに行きたくなり頭を下げて離れる事を謝りトイレに行きました。


そして戻ってくるとジャスミンちゃんが男性達に絡まれていました。



「ちょっと、あなた達、ジャスミンちゃんに何をしているのですか!?」



私は、慌ててジャスミンちゃんの前に立ち男性達から庇おうとしました。



「はーー!?


なんだ、お前は!


ってあなた様は!?」



男性達は、ジャスミンちゃんを庇った私を見ると顔が真っ青になって行きました。



「って、またあなた達ですか?


本当に懲りないですね。


まさかまだ懲りていないのですか?」



私は、前にカエデちゃんや犬のコデマリちゃんを虐めていた男性達に気がついてジドーと睨むように男性達を見つめました。



「い、いえ、そんな事は、ありません!?


失礼しました!?」



男性達は、慌てて頭を下げて謝り私から逃げるように去って行きました。



「まったく仕方がない人達です……


大丈夫ですか、怪我とかなかったですか?」



私は、男性達のしつこさに仕方がなさそうにため息を吐きました。


そして直ぐにジャスミンちゃんに近づいてジャスミンちゃんの体調を心配しました。



「っ!?


何がかしら、こんなの私1人でどうにかできましたわよ」



ジャスミンちゃんは、私の心配を聞いて睨むように私を見つめました。


でも怖かったららしく涙目で少しだけ体を振るわせていました。



「……怖い思いをさせてごめんなさい。


今度は、ちゃんとジャスミンちゃんを護ります。


ですから安心してください……」



私は、ジャスミンちゃんを抱き締めてジャスミンちゃんの背中を撫でてジャスミンちゃんを安心させようとしました。



「だ、だから誰も怖がっていませんわ……」



ジャスミンちゃんは、怖がったのが解るのが恥ずかしくて顔をほんのり赤らめて控え目に私を抱き締め返しました。


私とジャスミンちゃんは、しばらく抱き締め合うとジャスミンちゃんは、恥ずかしそうに私を離しました。


ジャスミンちゃんは、恥ずかしそうに少しだけ私から視線を反らしました。


私は、恥ずかしがったジャスミンちゃんが可愛らしいなって思いニコニコ笑顔になりました。



「ジャスミン様、こんなところにいられたのですね。


黙って出掛けられたら困ります」



ジャスミンちゃんのメイドらしき女性がジャスミンちゃんを見つけると安心をしたように微笑みながらジャスミンちゃんに近づいて来ました。



「何よ!?


私がいつ何処に出掛けようが私の勝手でしょう!」



ジャスミンちゃんは、メイドに気がついて不機嫌そうにメイドを睨みました。



「ジャスミンちゃん、まあまあ、落ち着いてください。


メイドさんもジャスミンちゃんが本当に大切だから心配しているのですよ。


ジャスミンちゃんは、本当にメイドさんに大切に思われているのですね。


こんなに大切に思われるのは、羨ましい事です」



私は、慈愛を込めて優しくジャスミンちゃんとメイドさんを見つめました。



「っ!?


さ、さっさと帰るわよ、ダリア!」



ジャスミンちゃんは、私の言葉を聞いて恥ずかしそうに顔を赤らめました。



「またね、ジャスミンちゃん」



私は、右手を大きく振って別れの挨拶しました。



「ふんっ!?


そ、その……今日は、楽しかったわ……


ありがとう、アヤメさん……」



ジャスミンちゃんは、後ろを向いたまま私に聞こえるか聞こえないかの小声で話すと恥ずかしそうに顔を赤らめて去って行きました。


私は、ジャスミンちゃんの行動が可愛らしくてニコニコ笑顔になりました。


私は、もっとジャスミンちゃんと仲良くなりたいって思いました。




私がジャスミンちゃんとのこの出会いのおかげでジャスミンちゃんの破滅フラグを私が無意識で折っていたって気づいていませんでした。




ーTo Be Continuedー

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