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王の印(クラウン)  作者: 妄想少年
2/3

精霊

書く時間が欲しい

家に着くと……


『おかえりなさい!』


そう聞こえてきた。


お帰りと言った人物は扉の前で立っていた。


「ただいま、ライさん!」


「留守番助かったぞ」


ライさんは金色の髪をしたイケメンである、そしてライさんは人間ではない。ライさんは【精霊】である。


精霊とは人が生まれる時、極稀に一緒に生まれる存在である。一緒に生まれた人は精霊と繋がっているような感覚があり、互いに記憶を共有しているらしい、また感情もある程度理解できるらしい


そして最も大事なのが精霊を宿した人は途轍もない魔力を得るという事である。


精霊が宿って生まれた人は例外なく一般的な大人の5倍近くは魔力を持っている。精霊とはそんな存在である。


ライさんはじいちゃんの精霊で年も同じはずなのだが若々しい見た目をしている。そして何よりも重要なのがライさんの左手にあるティアラのマークである。


【王女の印】(ティアラ)それは【王の印】を得る前段階である。そしてティアラ持ちは【王女の印保持者】(ノブレス)と呼ばれる。


そもそも王の印と王女の印とは何なのかそれは誰にも分かっていない、ただ共通しているのは圧倒的な力を持つ者に与えられるという事である。


そのことから一説には次代の神候補とも呼ばれている。


ロイヤルは次代の神候補であり、ノブレスは王候補である。


そしてその説は一番の有力候補である。知らない間にクラウンやティアラの印をつけられるのは神しかいないと判断されたからだ。


そしてノブレスであるライさんは普通の精霊ではない、精霊の中でもひと際強い力を持つ【大精霊】歴史上でも数人いるかいないかの存在である。


『ご飯が出来てますよ!冷めないうちにお食べください、ルイ君の好きなシチューもありますよ!』


「ライさんありがとう!」


ライさんの作る料理はどれも絶品でその中でも僕が好きなのはシチューである、キノコと玉ねぎ、鶏肉、ニンジンが入ったシンプルなものである。


シチューをもぐもぐと食べているとじいちゃんが思い出したかのように僕の話を始めた。


「そういえばルイも来月で8歳になるのか!時が経つのは速いのぅ、なにか欲しい物はあるかのぅ?」


「そういえばそうだったね、今のところはこれといってほしいものは無いかな?」


「ふーむ、ルイは無欲じゃからな……直ぐに欲しいものは思いつかんか……そうじゃ今度街に行ってみるか、きっとルイのほしいものが見つかるじゃろ」


「本当!?」


じいちゃんの家は森の中にあり街からはかなり外れている、じいちゃんは賢者と言う事もあり政治に巻き込まれる可能性がある為人目のつかない所で隠居している。


そんなこともあり街に行くこと自体少ないのである。


『うれしそうで何よりです』


どうやら顔に出ていたのか、ライさんが嬉しそうにそう言ってきた。ライさんもじいちゃんの感情が多少流れ込むので僕が嬉しそうにするとライさんもうれしそうな顔をする。それを見て僕もうれしくなるのだが……


「ライさんも街に行くの?いつもお留守番じゃ退屈でしょ?」


『そうですね!久々に外にでましょうか、食材も買わないといけませんし』


「ふむ、それじゃあ明日早速行ってみるかの」


明日行くとなり心が躍りだす。


あ、そういえば


「じいちゃん、僕が倒した魔物の素材って買い取ってもらえないかな?」


「ふむ……冒険者ギルドに行ってみるかのぅ?」


冒険者ギルド、冒険者と呼ばれる者たちが依頼を受けたり、狩った魔物の素材を買い取ってもらう場所である。


依頼の内容はそれぞれで、討伐依頼であったり、採取依頼などである、なかには雑用があったりする雑用は冒険者登録をした子供などがお金稼ぎで受けるらしい。


そういえば僕も冒険者になれるのだろうか?


まぁ、無理だと思うが……僕は適性なしであり、冒険者という危険の事はできないだろう。ギルドもそう判断しおそらく冒険者になろうにも却下されるのが落ちである……


それに仮になれてもパーティーを組んでくれる人はいないだろうし、じいちゃんと組んでもすべてじいちゃんのおかげになるだろうし周りから罵倒されるだけである。


うん、なる必要はないね


それに僕は竜王を倒すという誓いがある、お金を稼ぐ前に自分自身を鍛えないといけない。依頼の前に鍛錬である。


「そんな難しい顔をしてどうしたんじゃ?」


「ちょっと、冒険者ギルドについて考えてたんだ」


「どうしたんじゃ?冒険者にでもなりたいのかのぅ?」


「あはは、確かに考えたけどなる必要はないなって結論がでたよ」


「そうか?なりたいの思ったのならなればええと思うがのぅ?人生一回きりじゃ、ルイが後悔しない道を選ぶんじゃぞ?」


「大丈夫だよ、色々考えたうえで出した答えだからね」


「そうか、それならいいんじゃが」


じいちゃんが納得したようにうなずいている。


さて、そろそろいい時間だし寝ようかな?明日も早いだろうし


「そろそろ、僕は寝るよ!明日楽しみだしね!おやすみなさい」


『おやすみなさい』


「ふむ、わしもそろそろ寝ようかのぅルイおやすみじゃ」


じいちゃんと僕はそれぞれの部屋にはいる。


部屋に入り電気を消しベットに横になる。


「明日楽しみだな!」


明日の光景を思い浮かべながら目を閉じた。




最後まで読んでくださりありがとうございます。

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