第0運針 終わって始まる世界の物語前編
初投稿の作品です。
どうぞ楽しんで読んでください。
「キーンコーンカーンコーン」
帰宅の鐘が鳴る。
クラスの中の大多数が走り出した。
俺もその一人だ。
「俺の名前は音泉零夜」
ラノベ好きな高校2年生だ。
帰りの道中、目にとまる物があった。
不自然な位置。何時も見ないようなトラックが止まっている。
「この辺に工場や宅配会社等は無い。」
そう思いながら横を通り過ぎる。
動き出した。
歩道に向かいハンドルを切っている。
俺は走って逃げた。
トラックは追いかけてくる。
何故だ?俺は陽キャの奴らみたいに人の恨みは買わないはずだ。
何故なら陰キャだからだ。
横道から出てきた女性にぶつかってしまった。
倒れながらその人を突き飛ばす。
「警察呼べー」
と叫ぶ。
次の瞬間に待っていたのは血の感覚だけがある体と薄れてく景色
痛みはすでに無い。
痛みの感覚が無くなっている。
そして薄れる景色の中見えた運転手の笑った顔
俺は自分の死を確信した。
「死にたくない」と心で叫ぶも意識は消えていき感覚は遠のいてく。
死ぬんだと諦めた瞬間、俺は知らない場所に居た。
一人だ。
視界が少し低い
俺は動いた
全然進まない。
ふと、下を見ると
手足は小さく、ベッドの上に置かれた籠に入っている。
俺は若返ったのか?
という考えが脳裏に過る。
夢を見ている様に思えてきた。
だが、これは現実と認めざるを得ない。
痛みがある。
この家は木造でゲーム内の家みたいな作りだ。
時計を見つめる。
みたことのない文字で書いてあるがあれは時計だ
みたことのない文字と言うことはここは異世界なのだろう。
数と配置が同じなため数字の単位が基本的には同じという事が分かった。
これは大きい
そして数字も覚えられた。
「赤ちゃんの学習能力スゲぇな」
これだけ分かれば期末テストの結果はもっと良かったんじゃないかとも思う。
扉が開く
誰かが入ってきて抱きついてきた。
「レイヤァ...」
親なのか?
と考えていると、親らしき二人はその場に倒れていた。
父親らしき人がもっていた鞄から手紙が落ちる迷った結果、開いて読むことにした。
「お前らの子は魔力が強力じゃから抱きしめて驚かしたりするんじゃないぞ」
と書かれていた。
俺の体が無意識に驚いてしまったのか
二人には悪いことをしたな
...って魔力?
驚いて何度も見返す。
やはりそう書いてある。
魔力があるって事は魔法がある。
魔法があるって事は異世界というラノベオタク思考でここは異世界という結論に至った。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
作品のアドバイスや感想等があればどんどん言って下さい。
皆さんが楽しんで読める小説を今後も書いていこうと思ってますのでまた読みに来て下さいね。