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ライム色のさよなら

作者: 時田柚樹

突然の雨

予感はしていたの

よそよそしい仕草が違和感になる

距離が出来たのはいつだろう

爽やかだったはずの風が足をすくませる


いつもの駅で視線が泳ぐ

それは無意識のあなた探し


ライム色の想い出

去っていく背中 伸ばした手を握りしめる

全てを拒まれた気がして

いつしか 街の色が音が消えて 雨粒が翳む


雨は降りやまず

未来は見えなくて

過去さえもただ消えゆく露となる

白いため息こぼれおちる

悲しい気持ちは一緒だと信じたかった


いつもの映画館駆け込む

それはきっと現実逃避


ライム色のフィルム

エンドロールが流れても 幕は降りない

広いはずの世界にひとりだけ在る

いつしか 雑音の中 拍手が歓声が聴こえた


あの日の悲しみに花を一輪買った

歩き出したら

春風に背中押されて カラダがココロが少し浮き立つ

猫背直して前を向こう

雨宿りの喫茶店

ライム色の想い出がソーダ水に溶ける

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