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紅茶  作者: 瑞原
3/5

日記2

 早く……速く、過ぎ去って欲しい。


 駆け抜ける時の流れを黙って見送る俺はどんな表情をしてるだろう?


 “あした”が在るかどうかはわからないけど、


 有るなら、“あした”が待ち遠しい。


 ある程度の年齢になれば、社会は認めてくれるだろうか。





 そういうお年頃、なんて簡単な言葉では片付けてほしくない。


 いまこう思っている気持ちは、現実のもの。


 いくら文章に吐き出したっておさまらない。





 俺は、あした死んでも後悔しない。


 ただ、きょう死んだら後悔する。


 まだ書き足りない。もっと書き殴ってやりたい。


 この憤りを。この認められない憤りを。


 誰に理解されなくてもいい。自分が理解していればそれでいい。


 ただ認めてほしいだけ。自分が自分であることを、認めてほしいだけ。





 そんな存在いるか?


 ……兄貴なら、受け止めてくれるだろうか。 


 あの、ものすごく頼りない兄貴なら、受け止めてくれるだろうか。


 いつの間にか部屋にいたり、いつの間にかベッドで寝てたり、いつの間にかいなくなってたりする、あの兄貴なら……。






 期待は禁物。後々自分が損をするだけ。


 そう思いこんできたが、本当はそうではないのかもしれない。


 損には得がつきものだ。月に太陽がつきものなのと、同じ道理で。


 教えてくれよ兄貴。俺はどこへ向かうべきなのか。


 思い悩んでいる暇なんてないんだ。


 いかに前に進むかが、重要なんだ。


 



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