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紅茶  作者: 瑞原
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日記1



 だーかーらー、何で心配されなきゃいけねぇんだよ?


 意味わかんねぇよ。お前らは何様だよ?


 ――俺は俺。


 やりたいことやりたいし、食べたいもの食べたいし。


 そうやってお気楽な生活送ってる奴だって、居るんだろ?


 なんでこう、平等じゃねぇんだ?


 まぁ、皆“同じ”になったら、個性もへったくれもあったもんじゃねぇけど。


 “今、苦労しておけば、楽しい未来が待っている”とお前らはよく言う。


 甘ったれてんじゃねーよ。


 いつだって苦労攻めに決まってんだろ。


 そーやって、未来、未来、って。


 いつまで経っても、その待ってる未来は来やしねぇじゃねぇか。


 日本語間違ってるぜ。


 “今、苦労しておけば、新しい苦悩が待っている”ってな。


 ――世の中、今の時代、カネだよ、カネ。


 カネさえあれば、何だって出来る。


 イノチを生むことだって出来る。


 でも、それを手に入れるには、また苦労が要る。


 しかも、支配される。


 支配してる奴は、カネモチ。


 支配されてる奴は、ビンボー。


 ほーら、“平等”じゃねぇ。


 でも、どこかで“支配”がないと、生き物、やっていけねぇんだと、


 俺は思う。


 ……だったら、


 生き物なんか、辞めてしまえ。


 そんなめんどくせーモン、辞めてしまえ。


 同時にそれは、“Death”を意味するがな。


 ――あーあ、何やってんだろ、俺。


 俺の人生なのに、ドコカでダレカに支配されてる。


 なんか、嫌だ。


 家に居ても、自転車に乗っても、電車乗っても、学校行っても。


 んで、そんな下らねぇ文章書いてる時も。


 支配が仮令なくなったとしたら、その時は自分が支配している時。


 皮肉……?


 やだねーこんな世界。


 こんな世界であと何年生きればいいんだよ俺は。


 べっつに、今すぐ死んでもいいんだけど、そしたら裏の飯屋に来いって。


 誰彼構わず恨んでやっから。


 まぁ、死後の世界なんてあると思ってねぇけどな。







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