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23話~デート~

恋愛パート嫌いな人すみません。

 二時間後、僕は駅前にいた。初芝さんを待っていたからだ。別に傘を受け取るだけなら今度会った時で良いだろうと思っていたのだが、なんでもお礼をしたいそうだ。


 そして僕は普段着で行こうとしたのだ。それをエフィーが信じられないと言った顔で見てきた。いや、もうその通りに言われた。


 僕は仕方がなく、出来る限り似合ってると思う服装をしてきた。そして色々エフィーの指示でシャワーを浴びたりしつつ、約束した時間の30分前に駅に辿り着いたのだった。



「おお、遅れました〜〜! こめんなさ〜いっ!」



 そして約束の時間が過ぎて10分後、初芝さんが凄まじい速度でドタドタと現れ、そんな謝罪をする。



「ううん、僕も今来たところだから。それよりも初芝さんこそ大丈夫?」



 と耳元のエフィーの言う通りに尋ねる。なになに? 爽やかな笑顔をしつつ、一切そのことには触れないように……? 面倒くさいなぁ。



「はい! ぜんっぜん平気です!」



 初芝さんが顔を赤くしながらそう言う。



「はい、これでも飲んで」


「うわぁ、ありがとうございます」



 次に僕は初芝さんに水を手渡す。走ったばかりなのに何も飲み物を飲まないと言うことは、彼女は今飲料水を持っていないと言う事なのだから。



「主人、完璧じゃ! その調子じゃぞ!」



 はいはい。別に傘を返してもらうのとお礼を受けるだけなのに、完璧も何も無いだろうに……。



「ぷはぁ、ごちそうさまです」


「いえいえ。それよりも傘なんですが……」



 早速受け取ろうと話を切り出す。



「いえ! まずはお礼をさせてください! その間私が持ってますので!」



 初芝さんが凄まじい勢いでそう告げてくる。なるほど、彼女はお礼の間でも僕に持たせることが失礼だと感じたのか。それじゃあ遠慮なくそうさせてもらおう。



「それじゃあ行きましょう!」



 初芝さんが元気よく僕を扇動するように進んでいく。



「所でどこに行くつもりなんです?」


「まずはお昼ご飯でも奢ります。お礼ですし、なんと言っても私の方が年上なんですから」



 ……そう言えば年上だったな。それにD級探索者なんだから結構稼いでるだろうし……。



「それじゃ無難にファストフード店でお願いしますね」



 別に奢りと言ってもさすがにこれぐらいだろ。



「う〜ん、篠崎さんは何か食べたいものありますか?」


「そう、ですね……。ではマ◯クで」


「マッ◯ですね。確かクーポンが〜」



 そんな会話をしながら近くの◯ックに向かう。



「ダブチおいしいです〜」


「あぁ、分かります。僕も好きですよ。まぁ、僕の一番はチキンフィ◯オですけど」



 ほうほう、とにかく共感をしとけと。サンキューエフィー!


 僕は僕に囁いてくるエフィーに心の中でお礼を告げる。さて、そろそろ動くか……。



「すみません、ちょっとトイレ行ってきます」


「あ、は〜い」



 僕はそう言って席から立ち上がり、トイレに入る。



「エフィー、何か食べたいメニューの物あった?」


「あ、主人? 急にどうしたのじゃ? 変な物でも食べたのか?」



 てめぇ、マッ◯を変な食べ物扱いするとは良い度胸じゃねぇか!



「それで質問の答えは?」


「ふむ、そうじゃのう……そうそうあれじゃ! 三角チョコ◯イが食べたいのじゃ! それもた〜くさん、3個ぐらい!」



 あの食べ物、確か結構(胃袋に)重たくなかったっけ? ま、いっか。



「おっけ。じゃあそろそろ初芝さんのところに戻るか」


「主人!? それは酷いのじゃぁぁぁぁ!!!」



 エフィーがそう言って服を引っ張ってくる。


 いやいや、初芝さんといる時に三角チョ◯パイ買えるわけないじゃん!? 誰用? ってなるわ! 全く……。



 そんな会話をしつつ先に戻ると、席が見た目のいかつい数人の男に囲まれていた。……何事?

国家権力から半強制的に期末テストと言う名の試練を受けさせられる期間が1週間まで迫ってきました。さらに止めていた連載も再開する時期が12月から来ます。


つまり残念ですが存在する書き溜めの量を計算した結果、11月は3日に一度の更新に落ち込みそうです。12月以降はまた違う時にお話しさせて頂きます。


最後に新作紹介を。


『スライム実は強かった!? ゴブリン実は強かった!? が冒険者たちの最近の認識らしいが、いくら羽付きトカゲ呼ばわりされてるとはいえワイバーンが雑魚みたいな認識はおかしいと思う』


と言うタイトルの短編を書きました。コメディですが、本作品のギャグパートが好きなら面白いかと。良ければどうぞ。


長くなりましたがそれでは……。



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