12-3 翌朝の2人
今回は、ちょっとだけオマケです。
同居後、初めて仕事に出掛けたフォルス達でしたが…。
セシリアの家に転がり込んで5日が経った。
セシリアの家は部屋が多くて、3人それぞれ一部屋あてがわれてる。まぁ、セシリアの隣じゃ落ち着いて寝られないしな。
といっても、そのうち3日は、仕事に出ていて家にはいなかったんだが。
昨日、仕事が終わって戻ってきたところだ。
ギルドに報告に行き、いつものようにレイルと一緒に浴場に行った後、レイルは、これもいつもどおり夜遊びに出掛けた。
そして、俺はと言えば、家主のいないセシリアの家に帰って1人でボーッとしてた。
娼館にはもう行かないと約束させられちまったし、仕方ないんだが……セシリアが帰ってくるまで、俺は何してりゃいいんだ? こんなんなら、娼館行っときゃよかった。
結局、セシリアが帰ってきた後、2人で飯食って、俺の部屋行って。
終わった後、セシリアは自分の部屋に戻って、俺はそのまま寝た。
翌朝。
「よかったじゃない、タダでさせてくれる相手ができて。だいぶ盛り上がってたね」
やたら機嫌のいいレイルにからかわれた。お前、夕べは夜遊び行ってたんじゃないのかよ。
「盗み聞きってな、いい趣味だな」
「邪魔しないよう静かに帰ってきたら、聞こえたんだよ。
それよか、なんで部屋に帰しちゃったのさ。そのまま抱いて寝りゃいいのに」
落ち着かねぇって言ってんだろが。
「隣に誰かいると寝らんねえんだって」
「ま、僕としちゃ、いいモノ見れたからいいけどね」
「…いいモノってなんだよ?」
まさか、セシリアの奴、裸で部屋に帰ったんじゃないだろうな。
「すっごい幸せそうに色気振りまいて歩いてたよ、セシリア。
いやあ、あいつ、君と一緒になってから幸せいっぱいって雰囲気でさ。昔のツンツンぶりはどこ行ったんだろって感じで、見てて面白い」
「セシリアにそんなこと言うなよ」
「わかってるって」
このレイルのニヤニヤ顔をなんとかしてやりたい。
短いので、ちょっとサプライズ気味に同日更新です。
読まなくても、たぶん困りません。
21日夜も更新します。




