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戦い

柊は強烈な打撃を食らった肩を抑えながら呻き声を上げている。『柊⁈大丈夫か!』と急いで駆け寄る。『いいねぇいいねぇ熱い友情だなぁ』とヘラヘラしている金髪バカ。くっそ、ぶっ飛ばしてやる…!『すまん。。』と柊がいきなり謝ってきた。『肩が完全にハズレてる。ふふかんどくからおおいっきりあくれ(服噛んどくから思いっきり殴れ)』安静にしてても相当痛いんじゃ…?せめて一発で決めるしかないか。『歯ァ食いしばれよ!』ガンッと殴った感覚と共に柊の肩の内側で何かがズレる感覚があった。『ぐぁっ…、、。っふぅぅ〜〜』『オッケーか?』と聞くとニヤっと笑顔を返しながら肩をぐるぐる回した。『どうにかあの金髪にひと泡ふかせてやりてぇよなぁ。』そもそも逃げるのが普通なのに逃げられないだろうからこんなになってるのである。『はぁー、、どうする?俺が囮になって柊のステルス性能を使って後ろから一撃。ってのは?』と、金髪が、『なーにイチャイチャしてんのさー俺も混ぜてよっ!』と俺と柊の間に土柱を出してくる。『どわぁ!』と俺は焦ってギリギリ避けたが一度見ているせいなのか柊は冷静に避けていた。『役割逆だ!死んだらこい!!』『イエスマイロード!!』と俺は全力で駆け出した。と、『誰か呼んでくるのかぁ⁈』先にトンズラしてやるよ!』と叫び、逃げようとする金髪をパシャとカメラの音で止めた所までは耳の片隅で聞き取って背後を取るために柊と金髪を横目に裏路地に入った。でも、死んだらこいって…?と考えながらも『出来るだけ急げ、急げ。』おそらく裏を取れるであろう場所で道を曲がり家の塀から見てみると柊は金髪の怒りを買いながら避けてるんだろう。さっきまでの気持ち悪い笑みを浮かべていたのとは別人のような真顔で眼だけで怒りを表していた。『お前を殺せば逃げれるんだからよ、はやく死ね。』とガンガンの殺気と下から出る土柱と金髪の素手攻撃の三段攻撃を動体視力と合気道で躱しながらときどきガードで耐え忍んでいる。くっ、、狙い目は?狙い目は、、…死んだらこい?死んだらこいだ!と、このハッとした俺の様子をに気づいたのか、柊は土柱を避けきれないフリをしてガードしながらも目で合図をしてくれた。金髪は完全に我を忘れ柊を殺りに行っている。ここしかない。と俺も最速を出せ!!!と思考を速さだけにまとめると瞬間で眼の前に振り返ろうとしている金髪がいた。『しねぇええええぇ!!』と全力で脚を振り抜いたがスカした。俺はあんだけ一瞬速くなれるなら武器になるとも考えたんだ。しかし!出来たには出来たがスカしちゃ意味ないだろ!!と頭が真っ白になったが、その前に最速を出している俺だ。65キロ近い物体が相当な速さで飛んで(走って?)くるんだ。体当たりでも充分すぎる攻撃だった。『うぅわぁぁあ』と叫びながら体を丸める。ガツンと鈍い音が俺の頭の中で響いた。半ば飛んでいた俺はどさっと地面に落ちる。その少し後にみぞおち付近にヘッドバットを食らった金髪が吹っ飛ぶ。『…いっだぁぁ。。』と悶える俺と『上半身全部いてぇー』と攻撃を一身に受けてくれた柊。俺は頭をさすりながら、『また助けられた。あんがと。』『お前は後で全部説明しろ。あとなんか奢れ』と柊はいつも通り笑い返してくれた。『取りあえず、このギャラリーのなか、どう学校にいく?と聞いてきた柊に『正面突破だ!』と元気よく言ったのもつかの間、一歩目で俺の足は限界だった。『いだだだだだ!』お、おおぉ⁈足つった!!『おい大丈夫か!』と1人のギャラリーの若い青年が駆け寄ってきてくれた。『すぐそこの診療所連れてってやるから!』と俺をおんぶし、『そっちの君は?走れるか?』ときき、頷く柊。それを見て力強く走り出した青年は、『その制服、篠東だろ?連絡しといてやる。何年何組だ?』『2年4組みです。。すいません、ありがとうございます。』『いいんだ、気にすんなよな!あのチンピラ、この辺でウロつくばかで人に怪我とか物を壊したりする迷惑なやつだったんだ。警察に言っても警察もお手上げの土の柱だったみたいだしな。何十人も動かすわけにはいかないし手こずってたとこを。君たちだ!こんな事くらい当然さ』とてもありがたい、嬉しい。と思った。『ありがとうございます。本当に』少し振り返りながら俺に向けてくれた笑顔はとても優しく、心に沁みた。

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