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最低な君の異世界物語  作者: アルリエ@暇人
第2章 更正期 10代
9/14

第9話【不審者疑惑】

「村長、こっちです。」


村長と言われて連れてこられたのは案外、若いやつ。

30くらいかな?厳つい。

もっと髭モジャモジャなのが来ると思ってた...。


「こいつが不審者か?」


「こんにちは。」


「...村長。」


え、無視?挨拶したのに?

ってか村長って...。


「こんにちは。」


厳つい奴の後ろから出てきたのは、ちっちゃいおじいちゃん。

モジャモジャ。

めっちゃ村長っぽい。


「...こんにちは。」


さっきの奴は話聞かなそうだったけど、この人なら話聞いてくれるかも...。


少しだけ希望が見えてきた。

ここは、できるだけ誠実なかんじでいこう。


「...はぁ。」


なんかため息吐かれたけど。


「ネル、また無理矢理起こしたのか?」


「だって起きないから...」


「免罪だったらどうするんだ?」


「でも、アルフェが不審者って...」


「アルフェは絶対じゃない。とりあえず、毛布を持ってきなさい。」


「はい...」


ネルフィスさん、めっちゃショボーンって感じだけど、なぜに?


「すまんな、ネルは悪い奴ではない。ちょっとバカなんだ。」


「えっと...何の事でしょう?」


「...その格好、そして水。」


俺の姿?水?


そこで自分を見たことでやっと納得した。


俺は一糸纏わぬ姿で、さらにビシャビジャ。

あぁ、水ぶっかけられたから話の途中で起きちゃったんだなー。


そんなのはどうでもいい。


なんか着るものが欲しい。


今までこの格好でみんなの前に晒されてたのか。

興奮す...じゃなくて恥ずかしい。

毛布はよ!!


しばらくした後、ネルフィスさんが毛布を3枚持ってきた。


体を拭いていると村長が話しかけてきた。



「お前は...不審者か?」


わーお、とってもストレート。


「いいえ、そのつもりは無いです。しかし、突然現れて、名前を名乗らなかったので不審者扱いされるのもしょうがないと........」


「村長の質問にだけ答えろ!!」


厳つい奴が吠える。予想通りのうるさい奴だな。犬か。


「下がりなさい、ジーク。」


「しかし...」


「下がれと言っている。」


「...はい。」


村長が睨むとジークは静かになった。


何故か俺を睨むジーク、俺はなにもしてないぜ?


そんなのお構い無しに村長が話を続ける。


「私の記憶が正しければ、この家は約10年間、誰も住んでいない。

そこに勝手に住んでいるなら、それだけで犯罪だ。」


「...」


村長の言葉には威圧があり、思わず、すいませんと言ってしまいそうになる。


しかし、謝れば自分の非を認めたことになる。


この村の文化は知らない。

でも、異世界っていうくらいだ。

不審者は即、死刑とかいうルールがあるかもしれない。


下手な事は喋れない。


「もう一度聞く、お前は、不審者か?」


「...いいえ、違います。」


「家の事はどう説明する?」


「家は、ある人が僕に授けてくれました。」


何故か、あいつのことは伏せたほうがいい気がした。


「それなら...」


「...」


「お前は何者だ?」


「それは........」


「...訳ありか?」


「少々。」


「この村のルールを知っているか?」


「いいえ、なにも。ここには来たばかりで。村どころかこの世界の事はほとんど知りません。」


この人の目は、俺のように課金で練り上げたものではない、本物の歴戦の勇者の目だ。

多分...この人はすごい。

この人に、嘘はつけない。


「俺は...」






「異世界から来ました。」

遅くなりました!!

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