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最低な君の異世界物語  作者: アルリエ@暇人
第2章 更正期 10代
11/14

第11話【互いの考え】

〈海暦5130年 レンス村〉


【原田涼介視点】


さて、その後監視されながら村長の家に来た俺ですが...


まあ、村長の家のでかいこと。

俺ん家の3倍かな。


...こんなにいらんだろ。


割り当てられた部屋もかなりでかい。

俺ん家の玄関ホールくらい。

家具はベッドと小さな棚だけだった。


自分で稼いだ金でなら何を置いてもいいが、俺ん家から持ってくるのは駄目らしい。


俺ん家って言ってるけど、正式には俺ん家じゃないことになってるしね。


あの家は俺が自分で稼いで買わないといけない。


一応この村の所有物だから。納得。


ちょっと値引きしてくれるらしいし、本当にいい人だよな。


「ごはん出来たって...」


「ん?あぁ、ありがとう。」


ごはんが出来たと伝えに来てくれたのはアルフェールだった。

アルフェールは村長の孫らしい。


はじめの人懐っこいかんじとは程遠く、今は素っ気ないかんじだ。


まぁ、当然だろう。不審者だと判断した本人だし、俺は彼女の腕を掴んだ。村長の判決に納得していないはずだ。


でも、呼びに来てくれるんだから優しいよな...。うん、まだ大丈夫だよな?


ごはんはとても美味しかった。日本の食べ物ではない、というか地球の食べ物ではなかったが、食べてみたら美味しかった。


不審者とされた俺からしたら、これ以上ないような厚待遇だ。


俺が言うのもなんだが...村長は何を考えている?


みんなの意見をはねのけてまで、俺を助ける様な理由。


さっきの魔族がどうたらってのが関係あるのかな?

悪いが何もしらん。


食事中、村長を見ていたが何もわからない。優しいおじいちゃんってかんじだ。


牢獄のときと全然違う。

気配を操作してるよな。完璧に。


「ごちそうさまでした。」


部屋に戻ってぼーっとする。

監視と言っても、部屋を覗かれたりするわけじゃないようだ。


やっと緊張がほぐれた。


どっと疲れが押し寄せ、瞼が重くなる。気がつけば夜、といっても、まだ1日目。

とても長い1日だった。


明日からは仕事もしないといけないし、今日は考えるのを止めて寝よう。


意識が遠退く。


「おもしろいことになってきたな─」




奴の声が聞こえてきた気がした。


〈海暦5130年 レンス村〉


【村長視点】


はっきり言おう、奴は怪しい。


もちろん分かっている。現役でないとはいえ、冒険者だった。強者の気配は分かる。


奴は、気配をぼかしていた。

あのジークに分からないほどうまく。

だが、その奥にあるのは、獣のような...いや、化け物のような強い野生。


見たことのないような凄まじいものだったため、平静をよそおうことで精一杯だった。


目を見るだけで逃げたくなった。


しかし、なんとか目を見たことで判断できた。


奴は自分の恐ろしさに気付いていない。


ならば、取り込もう。敵に回すことは決して吉ではない。


恩を売る。弱味をにぎる。汚い手だが、村を守ることは義務であり、私の償いだ。


誰にも分からないように、奴を鎖で繋いでいこう。

遅くなりました!!

また(笑)


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