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最低な君の異世界物語  作者: アルリエ@暇人
第2章 更正期 10代
10/14

第10話【長い説明】

やっべー、言っちゃったよ。

信じて貰えるのか?


「......」


みんな口が空いたままの間抜けな顔で茫然としている。ただ1人村長を除いて。なんも喋んないけど。

無言は怖いなー。

でも、精神に異常があるから保護しよう的な展開になったりとか...


「貴様...見え透いた嘘を!!」


先に口を開いたのはジーク。

やっぱり信じて貰えないかー。じゃあ介護路線で...


「この村に魔族が出るわけ...」


「下がれ、ジーク!!」


「でも!!」


...なんか勝手に盛り上がってるけど、何、魔族って?

俺、ちょっと世界壊す可能性があるだけの普通の地球人ですけど。


「あのー...魔族って...」


口論の間に入ろうとする。


「お前...魔族も知らんのか!!」


ジークの標的が俺に変わった...


「すいません...知らないので教えていただけますか?」


うざいけど、ここは下手に出てやるか...


「魔族と言うのは...」


長かったので割愛しよう。

要するにあれだ。


この世界には、たまに突然人が現れるらしい。

どこに、いつ、どうしてか、何も分かっていないらしい。

そんな人達を魔族と言う。


魔族は言葉も、この世界の事も何も知らないから、みんな現れた瞬間にテンパるらしい。

昔は魔物と間違えられて殺されたらしいが、敵意が無いと分かると殺さなくなった。


しかし、得体の知れない者達であったため、差別の対象にされたと。

大体は、居た場所を追い出され、魔界に追いやられるらしい。

ひどい話だよな。


ジークは魔族に対する偏見があるらしく、様々な嫌みを付け加えながら長々と話してくれた。


今度は村長も黙っていた。

あれ?もしかして追放コース?


「ジーク、私もお前と魔族の間に何があったか知らん訳ではない。

しかし、こいつと奴は違う人物だ。

本当は分かっているだろう?」


「しかし...」


「こいつは言葉が分かる。どうしてこうなったかも知っているようだ。

もし、魔族と関わりがあったとしても、何か教えて貰えるなら、被害者も減らせるかもしれない。」


「...」


「だから、判断を任せて欲しい。」


「分かりました。」


これは...いい方向じゃないですか!!


「そして、お前の処分だが...」


「はい。」


「疑いが晴れるまで我々の観察下に置く。妙な行動をしたら即、追放。...わかったか?」


「はい!」


最悪の事態は防げたようだ。

村長の温厚さには感謝しなければ。ジークが村長ならこうは行かなかっただろう。


その後、俺は信じて貰えるまで村長の家で過ごすことになった。村長とアルフェールの住む家だ。


がんばって信頼して貰おう。

この村に住むんだから、能力なんてなくても出来るようでなきゃ。


〈海暦5130年 レンス村〉


【ジーク視点】


村長は何を考えているのかわからない。


あんなに不自然な奴が不審者ではないと?

絶対に不審者だ。


魔族でないのならそれしかあり得ない。


そう、魔族でないなら。



ジークは魔族に恨みがあった。死ぬまで忘れないような。


魔族と考えれば、ジークは涼介を殺すだろう。


だから、あえてその考えを捨てた。


恩人である村長のために。



「不審な行動をとったら俺が殺せばいいか...」


「何か言いましたか?」


ボソッと言った言葉を聞いて、よりいっそう気を付けなければと思う涼介であった。

やっと10話!!

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