プロローグ
ピリリリリーーーーー。
「う〜ん、あと5分・・・。」
時計に話しても意味ないのに、毎日こんな感じ。
「ふわあっ。」
大きくのびをして、起き上がる。
私はョルジュっていうの。青い髪の先をくるっと巻いて、ツインテールにしてる。
この髪型が一番お気に入りなんだっ♪
実は、今日が入学式なの。
ここの近くで私みたいな人が入れる学校は一つしかない。
ーーー魔法学校ヴォルジョア
私が入学するのは、そんな名前の学校。
これを聞いて分かったかな?
実は私、魔法使いなんだ!
正確に言うと、吸血鬼と魔法使いのハーフ!でも、今は吸血鬼の能力は覇がするどいくらい。魔法使いよりなんだ!
でも・・・、まだ力がうまくコントロールできないの。
だから、学校に行くんだ!
今から楽しみ♪
「いってきまぁっす!」
大きな声でお母さんにそう言って、家を出る。
「って、うわぁっ!」
いったぁっ!くない?
「うわあっ!」
「いってーな、ョルジュ。」
私の下には幼なじみの九がいた。
九は、妖怪の九尾なんだって。純血、らしいよ。
「気を付けろよ。」
九はそう言って私の頭に手を置いた。
なんだかんだ言って九、優しいんだよな。
「はあ・・・一緒にいこうぜ、危なっかしい。」
そう言って九は歩き出した。
ーーーこれが私の伝説の始まりだった。