表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

さぶがめいんでメインがサブで(過去作)

作者: 偽の妹

以前ニコニコ動画で音無サウンドノベル風味で出してみたり、

Pixivで出したりしてましたが、

このサイトを知り、こちらに移してきました。

(ちなみにニコニコ動画、Pixivに投稿したものは削除済み)

小説としてというよりゲームシナリオの練習で書いたので

文章が拙いですがおおめに見ていただけると助かります。

「……結局絵なしになるんだね」

「いきなりそれはないと思うぞ」


そうぼやいたのは、オレの彼女のハウト。

第一声がひどいのはあれだ、仕様だ。


「て、もう始まってんの!?」


無言で頷く。


「どうも、こんにちは!

 私はハウト。ハウト‐ジェリーよ」

「いや、もう紹介したから」

「あぁ、もう! どうするのよ、このグダグダ感!?」

「知らん」


「あ、ちなみに私と会話してる主人公的な人がフェイよ」

「また随分と適当に紹介したな」

「いいじゃん、別に。減るもんじゃないし」

「とりあえず話を進めよう」

「……そうだね」


ここはサディア領にある屋敷の前の広場だ。

色々な魔族、人間が住んでいる。

ちなみに、オレとハウトは半魔だ。

半魔とは、魔族と人間のハーフだ。


「ほんとだったらここでイラストが出る予定だったんだよ☆」

「そういうメタい話をさっきからするなよ」

「私は元からそういうポジションだからいいの」

「どういうポジションだよ……」


「あら、二人とも、何をしているのですか?」

「あ、ヒサメさん」

「あ、なるほどね……。こんにちは。私は雨宮氷雨と申します。とあるサイトに同名の方がいますが別人ですよ」

「フェイ、突っ込まないの?」

「だから知らんと言っている」

「ふふふ」


今話し掛けているのはヒサメさん。

若くして領主をしているすごい人だ。

なんで若いのに領主をしているかだって?

色々あったんだよ。色々と。


「それにしても随分と共感しにくい主人公ね」

「悪かったな」

「まぁいいんじゃない、それでも」


……。

話を戻そう。


サディア領、と聞いて、みんな疑問に思っただろう。

そう、ここはみんながよく知っている世界ではない。


「ここは、今回の作者の妄想世界よ」

「人の心を勝手に読むな」

「だって事実だし」


……まあ、そういうことだ。

全てはここの作者の思いのままだから、下手なことを言ったとしたら、

それは作者が言わせたものと思えばいい。


「うわ、ひどっ!」

「だから人の心を勝手に読むな」

「ほら、そういう仕様だから」


「それでは、私は失礼しますね」

「バイバーイ」

「お手数かけてすみません」

「いえいえ」


ちなみに敬語が下手なのは作者が敬語が苦手だからだ。

当然物書きでもないから文章も拙い。

そんな作者ががんばって書いてる姿を想像してみよう。

きっと誰もが「誰がするか!」と思うはずだ。


「ちなみに作者はメガネをかけた可愛い女の子だよ☆」

「嘘をつくな、嘘を。それと人の心を――」

「だから仕様だからもう諦めたら?」

「……はあ、分かったよ」


作者はメガネをかけた太ってるむさい男だ。

ハウトがいったのはきっと作者の好みか何かだろう。

きっとそういう仕様だから。


「作者の好みはメガネかけてないはずだよ」

「そんなことまで分かるのか」

「最も作者とリンクしていたんだから間違いないよ☆」

「☆があると一瞬にして信用度が下がるな」


しかし、そんなかわいいお前も好きだよ。


「勝手にモノローグをつけるな」

「あ、ばれた?」

「……ったく」


相変わらずハウトはやりたい放題だ。

自由すぎて手に負えないことがよくある。


「さてと、そろそろ場所を移りたいんだが……」

「いいよ。カメラ持つよ」

「おう、助かる」

「場所は?」

「屋敷の中」

「了解!」


さて、誰が出てくるかな?




「あ、ハウトにフェイ。何してるの?」

「おう、リースか」

「撮影だよ、撮影」

「あ、え、これ、どうするの?」


今あわあわしてるのがハウトの親友のリース。

可愛いしぐさが多いが、腹は結構黒い。

一度オレたちを裏切って敵についたことがあるぐらいだからな。


「今リースの悪口を想像してるよ、フェイは」

「そ―れーは―、本当ですか~?」

「……申し訳ございませんでした」

「分かればいいんですよ、分かれば」


こんな具合に、オレは彼女たちに振り回されてる。

同情してくれるか?

いや、誰もしないだろう。

むしろ、爆発しろとか言われそうだ。


「リア充爆発しろ☆」

「お前が言うな」

「リア――」

「リース、お前まで言おうとするな」


やれやれ、中に入ったのは失敗だったかな……。


「あ、もうすぐ買い出し行かなきゃ。またね~」

「またね~」

「おう、いってらっしゃい」


そう、それが、彼女と交わした、最後の会話だった……。


「だから勝手にモノローグをつけるな」

「いや、面白そうだし――」

「面白そうで親友を殺すな!」

「だいじょーぶ、ただのボケだから☆」

「……」


さて、次に来るのは誰かな?

それとリースの過去を知りたい人は作者に聞いてみよう。

多分しどろもどろになるはずだ。


「フェイもあんま私のこと言えなくない?」

「大丈夫だ、問題ない」

「いいのかね、そのネタ……」

「大丈夫だ、問題ない」


お、そうこうしているうちに誰か来たようだ。


「よう、今日も元気に――」

「言わせねーよ!」


……こいつらはスルーしよう。


「おい、待て、なんで急に場所を移動するんだ!?」

「せっかく気を利かせてネタをやってやったのに!?」

「あー、こいつらは、あー、なんて名前だっけ?」

「「そこから!?」」


絡むのも面倒なこの二人はジェガースとハミルトン。

とある作品が好きな二人だ。

しかし、なにかとその作品を推してくるからあまり好きではない。


「今日はどんな弾幕を見せればいいんだい?」

「何もしなくていい。というか何もするな」

「そんな扱いしなくてもいいじゃないかよぅ~」

「やめろ、気持ち悪い」


ああ、面倒だ。


「あれ、二人とも、こんなところで何してるの?」

「「さっきまで会話してたじゃん!」」

「いや、フェイとでしょ。私はスルーされてたし」

「いやいや、スルーなんてするわけないじゃないですか」


「まぁいっか、ほら、他の人の邪魔になるから、どいて」

「「だから俺らの扱いひどくね!」」

「もう少し自重してくれたら考えてあげる」

「「むぅ~……」」


サンキューハウト。

こいつらをどうにかしてくれて本当にサンキューだ。


「しょうがない。部屋帰って○ジョンでもするか」

「そうだな」

「うん、そうした方がいいよ」

「一緒に――」

「やる? て聞いたら凍らすわよ☆」

「「いえ、なんでもありません」」


そそくさといなくなる二人。


作品自体は嫌いじゃないんだが、

あの二人はどうも苦手だ。

良い所があるのは分かる。

だが、それを無理に押し付けるのはどうかと思う。


「だよね~」

「……もう突っ込まんぞ」

「あ、誰か来たよ」

「……」


人の話をちゃんと聞いているのか不安になる。

それより、あっちから来るのは……。


「なんだ、さっきから騒がしいと思ったら、お前たちか」

「ライさん、こんにちは」


ライさんは「鬼」という種族だ。

この領の中でも最も強い方だ。

ハウトもかなり強いが、この方は格が違う。


「あんまり他の奴に迷惑をかけるんじゃないぞ」

「はい、分かりました!」

「ま、フェイがいればそれなりに抑えられるだろう」

「オレの責任、重要ですね」

「はっはっは、まあ深刻に捉えんでいいぞ」


そういうと、颯爽と去っていった。

あの方は色々とかっこいい。

仕草、振る舞い、そして、存在感。

ハウトにとって、オレはあの方のようにはなれない。


「ちなみにこの会話だとライさんの性別が

 分からなそうだから言っとくけど、女だからね」

「読者に優しい説明をアリガトウ」

「ドウイタシマシテ」


これはこれで居心地が悪くないから、いいか。

さて、次は誰が来るかな……。


「ん、掃除してる最中だけど、声かける?」

「いや、邪魔しちゃ悪いんじゃないか?」


話題にあがった、掃除をしているのはフォルタさん。

メイドでロボで人間に近いという、作者の妄想がだだ漏れてできたような存在だ。


「何か不快な気配を感じたのですが、何故でしょうか?」

「うおっ!?」

「いつの間に背後に移動したの?」

「つい先程です」


さすが高スペックにできている。

直感的にこちらの考えを感じ取ったようだ。

フォルタを作った人はすごいと純粋に思う。


「ん、撮影か」

「みたいだね、姉さん」


噂をすればなんとやら、その作った人がやってきた。

ちなみに作ったのは姉の方で、妹は助手をしている。


「やぁ、そこを行くはフォルタさんを作った春奈(姉)とその助手の夏美(妹)じゃないか」

「だいぶ変わった紹介をするんだな、君は」

「あはは……」

「すみません、急に変なことを言って……」


「いや、気にしてないからいい」

「私も大丈夫だよ」

「私も大丈夫だよ☆」

「ハウトは少し気にしろ」


「おっと、こんな所で油を売っている場合ではない。早く論文を完成させなくては」

「じゃあ先に研究室に行ってるね」

「ああ」

「いってらっしゃい」

「ああ」


ああなると、もう聞く耳を持たないあたり研究員といった感じがする。

これはオレの偏見だがな……。


「私も掃除に戻ります」

「ああ、ありがとう、こんなことに付き合ってくれて」

「いえいえ、ですが、無理はなさらないでください」

「ありがとう、大丈夫だよ」

「では、また御夕食で」

「またね~」


さてと、そろそろ場所を変えようかな。

まだ夕食までかなり時間があるしな。


「フェイ~、外に出よっか?」

「ん、おう、オレもそう思ってたところだ」

「あいつらに絡まれるのは覚悟しといたほうがいいよ」

「……そうだな」


あいつらとは、面倒だった二人組に並ぶ、

できれば絡みたくない二人組だ。

今外に出るということは、そいつらに会いにいくようなものだ。

だが、せっかくみんな紹介してるのに、

あいつらだけ紹介しないのはさすがに可哀想だ。


「優しいんだね、フェイは」

「オレ、声に出してないよな?」

「うん、出してないよ」

「……それならいいんだ」


心を読まれるのはあまり気分の良いものではないな。

ハウトじゃなければ問答無用で叩き切ってそうだ。


「たまにのろけるよね」

「いましがた考えたことを読んでいないのか?」

「それはそれ、さ、外行こ」

「……」


彼女は自由だ。

おっと、これ以上考えてもしょうがない。

さっさと外に行くとしよう。




「あれ、フェイにい、何してるの?」

「ちょっとした撮影だ」


この子はコフィン。

とある理由でこの屋敷に住んでいる子だ。

母親は今はいない。

なんでかって?

色々あったんだよ、色々と。


「相変わらず無口だね、プライズは」

「……」

「とーさん、さつえーしてるんだって」

「……みたいだね」


「コフィン君は今何歳~?」

「4さい!」

「はい、よくできました~」


そういって、ハウトはコフィンの頭を撫でた。

面倒見が良いのは彼女の良いところだろう。

少し変わっているが……。


「じゃあね、ハウトねーちゃん!」

「バイバーイ」


プライズは無言で手を振っている。

あの父一人で子育てしている様子が全く思い浮かばない。


「ちなみにコフィン君のお母さんについては

 今回は触れないからそのつもりでいてね☆」

「その方がいいかもな」

「あ、やっぱり寄ってきたよ、あいつら」

「……来たか」


こういうことには無駄に敏感なあいつらが近づいてくる。

本当なら今すぐにでも去りたいが、そうもいかない。


「おやおや、エル、こんなところでカメラを持っているよ、彼らは」

「そうだな、なにかの撮影をしているんだろう」

「相変わらず絡みづらいわね、あんたらは」

「同感だ」


「まあまあ、そんなこと言わずに、ちょっと付き合ってくれたまえ」

「要は暇だから相手して欲しいそうだ」

「おいおい、エル、それじゃあまるで僕が暇人みたいじゃないか」

「違うのか?」

「これは手厳しい」


勝手に二人の世界を作るから困る。

ちなみに暇人がウェイン、もう一人がエルサドだ。


「そうそう、撮影しているなら、僕の姿を見せられるのかい?」

「あ、絵なしだから無理だよ」

「ほかの人にそういうこと言うなよ」

「ふむふむ、それは残念だ」


やっぱり絡みづらいな……。


「僕の姿が見せられれば、きっとみんなを笑顔にすることができると自負しているよ」

「ただ鼻で笑われるのがオチだろう」

「おいおい、エル、それじゃあ僕が惨めじゃないか」

「違うのか?」

「これは手厳しい」


……。

そろそろ鬱陶しくなってきたな。


「そうだ、フォルタさんが手伝いをしてくれる人を探していたよ」

「ん?うん、そうそう、掃除大変そうだったよ」

「そんなことはないだろう、なあ、エル」

「フォルタはいつも通りだぞ」


ちっ、無駄に感が良い……。

嘘じゃごまかしようがないな。


「じゃあジェガたちが相手探してたなら信じる?」


おいおい、そんな聞き方って……。


「ふむふむ、どうする、エル?」

「我らを除外しようとしているなら従うとするか」

「さすがエルっち、話が分かる~」

「エルと呼んでいいのは僕だけだーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

「そこキレるところっ!?」


「おっと、すまない、ちょっと取り乱してしまった」

「恥を知れ」

「これは手厳しい」

「さて、そろそろ退散するよ」

「じゃあね」


ハウト、すごいな……。

というかあの聞き方でよく通じたな。

エルサドが空気を読んでくれただけか。


「エルサドは話が分かる相手でよかったよ」

「たしかにな」


さて、だいぶ紹介も終わってきたな。


「もうすぐこの話が終わるよ☆」


後紹介してないのは……。


「……何してるの?」

「ん? おう、ラナヴェルか」


見た目は少女、中身は大人なこの子は、世界樹の木の化身との噂が流れている。


「今ね、撮影してるんだ」

「ふーん」

「あまり興味なさそうだな」

「あまりじゃなくてほとんど」

「そうか」


「じゃ、また後でねー」

「うん」

「じゃあな」


そういうと、彼女は食堂へ向かっていった。

……まだ夕飯まで一時間以上あるぞ。


「ただいまー、あれ? まだ撮影してたの?」

「まぁね。て、珍しい組み合わせね」

「たしかにな」


リースと一緒に帰ってきたのは、カナミさんだ。

普段は夜に門番をしているから、この時間に活動していること自体珍しい。


「今日は非番だから、たまにはいいだろうと思ったんだが、どうやら不快だったようだな」

「あ、いや、そういうわけじゃないよ」

「すまん、ちょっと意外だったもので」


「まあいい、私は先に荷物を置いてくる」

「あ、待って、私も行くわ」

「おう、夕飯楽しみにしてるぞ」

「カナミさんも手伝ったら?☆」


「いや、遠慮しておく。食べられないものを出すわけにもいくまい」

「大丈夫だよ、フェイが全部食べてくれるから」

「勝手に決めるな」

「カナミさん、こういう時は無視していいですよ~」


「そうか、ならば私は行くとしよう」

「ん、じゃあな」

「また後でねー」


さて、残るは三人なわけだが、どうしたものか。

仕事をしている未来の邪魔をするわけにはいかないし、

カナミが非番ということは、今日の夜の門番は

ラックさんということになる。

イザヨイさんが帰ってきたら撮影を終わりにしようか……。


「あ、ラックさん、ここみたいですよ、撮影場所」

「みたいですね」

「あれ、ラックに未来じゃん。どうしたの?」

「ああ、さっき以上にレアな組み合わせだ」


「ヒサメ様に、ラックを連れて行きなさい、と言われたので」

「少し早いが、門番をしてしまおう、と思いましてね」

「そういうことか、さすがヒサメさんだな」

「うん、こういうところはすごいよね」


ちなみに未来みくと呼ばれた少女は二尾の黒猫の式神だ。

元は別の主人がいたが、今はヒサメさんが面倒を見ている。

そして、ラックさんは吸血鬼だ。

とはいえ、普段はただの紳士でしかないが。


「もう、大丈夫ですか?」

「ん、大丈夫だ」

「私はこのままここにいるので、未来さんは夕食を食べに行くといいですよ」

「分かりました、では、また後ほど」

「じゃあね」


そう言うと、未来は屋敷に、ラックさんは

撮影場所から少し離れた門がある位置に向かっていった。


「あと一人だね」

「ああ、そうだな」

「締めがあの人で大丈夫だと思う?」

「……まあ、なんとかなるだろ」


イザヨイさんは、とある本の影響で、

言葉遣いがちょっと変わっている。

キャラの濃さで言うなら、ハウトに引けを取らないだろう。


「おや、お二人とも、何をしているでござるか?」

「あ、おかえり」

「ただいまでござる」

「おかえり、イザヨイさん」


「さんづけとは珍しいでござるな」

「そんなことはないですよ」

「普段は敬語も使わぬではござらんか」

「ちょっとでも良く見せようとしてるのよ」

「だからそういうのじゃないと――」


「ふふ、相変わらず仲が良いでござるな」

「でしょでしょー」

「んー、まあ否定はしない」

「あ、デレた」

「そういう言い方をするな、恥ずかしくなるだろ」


最後だから少し羽目を外しすぎたか。

この独特の喋り方をしているのがイザヨイさんだ。

この口調から、どの本の影響を受けたかは

大体の人が分かっただろう。


「○○う○○○だよね」

「もはや何のことか分からない位伏せてるな」

「でも分かる人には分かるでしょ」

「たしかにそうでござるな」


「さてと、これで最後の一人も終わったし、

 そろそろ夕飯もできる頃だよね?」

「夕飯はどう考えてもあと一時間はかかるぞ」

「なら、拙者が後片付けを手伝おうか?」

「いや、いいですよ、すぐに終わりますから」


「そうか。なら、拙者は一足先に食堂へ行くとするでござるよ」

「了解、またねー」


そう言うと、颯爽と去っていった。

イザヨイさんも、ライさんとは違うかっこよさがある。


「さてと、それじゃ、後片付けして、私たちも食堂へ行きましょ」

「そうだな」


今日も、サディア領は平和な一日だった。





「状況はどうなっている?」

「分からないわ。ただ、劣勢であることだけは確かよ」

「……くそっ」


アレが落ちてから、執拗に差し向けてくる刺客によって、オレたちは散り散りになってしまった。

今は持ち堪えているものの、ここももう持たないだろう。


「あなた達は先に逃げなさい。ここは私に任せて」

「ですが――」

「いいから!」


そう言って、オレ達を結界の外へと出した。


どうか、無事に会えるように……。

オレはそう言い聞かす。


「ねぇ……」


不安そうに、彼女は尋ねる。


「……は、無事かな……?」

「ああ、きっと大丈夫だ。だから、今は生きることだけ考えよう」

「……うん」


そう言い、オレは彼女の細い腕を掴み、走り出す。


先は見えない。

だが、走るしかない。

なにより、彼女を守る為に、オレは止まる訳にはいかない……。


初めまして、偽の妹と申します。


今回は、平和な日常を描いた作品と、

何やら不穏な空気が漂うエピローグでお送りしました。

「オレ」と「彼女」の運命は如何に!?


正直に言いますと、タイトルから分かる通り、

エピローグがメインになる予定でした。

が、暗い上に、私にこのストーリーを

完遂させるだけの実力が無いので、

おそらくこの作品がメインになることは無いと思います。


そこで、普段私が頭の中で描いている妄想、

つまり、今回の平和なお話を作品にしようと決めました。

さらに言うと、雑談にすることで、

ストーリーを考えることを最小限にしています。


こんなんだから実力がつかないんだよ、とか言われそうです。

次回作もあまり期待しないでくださいね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ