コーヒーカップ、ティーカップ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
見せられたって違いなんざ分からんよ。
と思ってました。
並べられるとかなり違う。
そんなお話。
紅茶好き、珈琲好きと呼ばれる生き物は、定期的に其れを摂取しないと落ち着きが無くなる生き物である。勿論、私もその一人。週末になると大抵、紅茶と珈琲に脳が犯される。故に今日も求めて彷徨い歩く。
行きつけの喫茶店は夜の坂場の様に賑やかだった。何処に耳を傾けても、明るい話題しか存在しない。喫茶店での会話は常にこうで有れば良いと思う。誰の批判も、中傷もせず、ただ健やかな会話だけが流れていれば良い。
カウンター席に案内される側まま、腰を掛けると、目の前のカップ達に目が行く。陶器に花やら幾何学模様が施された高級品。一つの絵画のようにそこに並ぶ。
そこでふと思ったのはカップの形状だった。底が深いものも、浅いもの、平口なもの、狭まったもの。それらがただ同じ偶に収まっている。
違いはなんだろう。これらの違いは。そう思って本日も珈琲を注文する。
「ブレンド一つ」
紅茶か珈琲かで悩んで、久しく当たっていない珈琲を選んだ。定期的に求めるのは性が、味か。もしかしたらその両方かも知れない。何方にせよ、好ましい事には変わりは無い。
マスターが忙しくなく動き、給仕を行い続けるのを見て、珈琲が届けられるのを待ち侘びる。あ、そろそろかも知れない。
そうして届けられたのは、見慣れた白亜のカップだった。滑らかな曲線が描かれたシンプルなデザイン。底が深く、口の狭い、珈琲カップ。
そこまで観察して、ふと前に並ぶカップとの共通点を見出した。前に並ぶ一部のカップ。口が狭く、底が深い。この子と同じ形状。
そこまで考えて、私が今扱っているものは『珈琲カップ』なのだと知った。そう『紅茶カップ』ではなく。
紅茶カップはその色彩を楽しむ為、また珈琲との温度差故に、冷めやすい様に平口で底が浅く作られている。反対に珈琲カップは口の狭さを補う為、熱を逃がさない為に底が厚く作られている。そう、何処かで聞いた事を思い出した。
あの話を聞いた時は、見かけだけでそう判別出来るものでは無いだろうと感じたが、意外とそうでは無いらしい。
毎度来ていても、分からないものもあるものだ。そう思って今日も珈琲を啜る。苦さに慣れた舌は僅かな酸味の方が良く拾う様になっていた。
私の舌も初めて味わった時の苦さを拾う様に、適合出来たら良いのだが。
諸悪の根源としては、ゲームに夢中になった事。
そのせいで様々な時間が押してしまいました。
珈琲カップと紅茶カップ、何方も耳にする事は多いのではないかと思いますが、違いってご存知でしょうか?
飲み口が狭く、背が高い。そして全体的に厚めに作られているのが珈琲カップです。
何でも紅茶と比べて低温で作られるので、この形状。
熱を逃がさない為らしいです。
そしてその逆が紅茶カップ。
紅茶そのものの色合いを楽しむために、また、香りを楽しむ為に平口で背が低い。
そして紅茶の色合いを考え、内側に模様が施されていることもあるそうです。
次確認しようかな。
そんな細々と違いを述べられても、分からんよ!!
と思っていたのですが、並べられているとかなり顕著。
湯呑みとスープ皿ぐらい顕著。
だからこの間差し出されたのは、ティーカップだったんですね。という伏線を回収します。
※確かヤンデレの話でそんな話を書いた気が。
※紅茶頼んだら、何時ものカップじゃない? と思って書いた気が。