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転生する

今日も仕事終わり、帰りの一服と会社の非常階段でタバコを吸っていると、近くで悲鳴が聞こえる。恐る恐る非常階段を一階まで降りたところで、ナイフで刺されそうな女の子が見えた。やばい!とおもった瞬間、走って女の子を突き飛ばし助けていた。なんか息苦しく寒いと感じたら背中にナイフが刺さって意識を失った。


カンカン。ドンドン。と音がする。

うるさいなー。眠いのに。

カンカン。ドンドン。


なんだこの音。あれ。ここはどこだろう。

上も前も白く明るい。後ろはどうだろうと振り返ったら、誰?俺?いやいや。俺じゃん。

しかも小さい太鼓持ってるじゃん。

思わず、俺だよねと聞いてみた。


お主は死んでしまったことはわかっておるかの?

その言葉で、やはり、死んだのかと分かってしまった。そしてすぐ、ずっと白い世界にいるのは退屈だろうなと考えてしまった。


ところであなたは誰なの?と聞いた。

ワシは創造神ソオであるが、まずはお茶でも飲みながらこれからのことを話そう。気づいたら白い世界の中に突然コタツとコタツの上にお茶が並んだ。


ずーずー。うまい。おかわり。

喉乾いていたし、うまい。


ところで、お主は、良い行いをして死んだが、ここに呼ばせてもらった理由は別のことじゃ。ここは普通は来れない世界なんじゃよ。


もしかして、話題の異世界転生ネタかと、よぎった瞬間。神様はニヤリと笑った。


神様はゆっくりと優しく話す。実はお主の前世は、魔法神だったのじゃが、その記憶は消えておる。お主は魔法より剣神になりたいと前世で言っておってな。我々に黙って性別も男に変更して転生してしまったじゃ。



....あのう。身に覚えが全くないので、なにをいっていいのか困惑してます。もしかして、その魔法神に戻るって話しですか?


いやいや、神に戻るのは記憶を取り戻して気が向いたらで良い。神に戻りたいと思えば、この世界に飛んでこれるし、そんなことではない。


お主はせっかく転生した先の世界は、ちと、剣神になるための世界ではなく、魔法も無い、科学と呼ばれる理論で成り立つ世界だったので、かわいそうでな。


転生するための力も失っておるから、わしが次の世界に転生させてやろうかと思ってな。まぁ。この白い世界にずっといるのも良いんじゃが。


おれが魔法神で剣心に憧れていたんなら、ここは転生させてもらおうと考えた瞬間。神様が、じゃー転生で良いな。と心を読んできた。


お願いします。と即答した。

ところで転生先はどんな世界ですか。


魔法と剣でモンスターのいる世界じゃ。

お主が剣の腕を上げるにはうってつけじゃ。

一方、危険な世界でもあるから、あれじゃ。

チート能力をつけてやろう。


剣神になりたいのにチートを貰うのって無いな。

とおもったから、チートはいらないと答えた。


うむ。ならば、転生じゃ。

また、会える日を楽しみにしておる。


意識が遠のく瞬間。神様は泣いていたように見えた。



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