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お母さんをこえていく

作者: 今井キマリ

おかあさん、ありがとう。


私は主婦には、なりませんでした。


旦那さんは、お父さんみたいな人。


まともな男が良かった。


産休とって、また復帰。


今回は三人目よ。


時代は本当に良くなっている。


実は、お母さんがいてくれたこと、


なんとなく覚えてるの。


お父さんには、内緒ね。


旦那さんは、ほとんど家事を手伝ってくれない。


でもお父さんみたいに子煩悩よ。


世界に愛されるなんてできないけど、


私は家族を愛してます。


母方のおばあちゃんに会ったことのない、


三人の天使とそろそろお墓にいくね。


お母さんの大好きな薔薇の花束を持って。

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