ゴリラ登場
あぁーカルペノクテム久しぶりーー(´;ω;`)(´;ω;`)
タイトルのインパクトは多分随一ですね(`・ω・´)
「ひゃほーい。久しいなぁ、“ゴリラ”」
城の一部を思わせるような食堂。何処までも続く長テーブルの上には等間隔で燭台が置かれている。
そんな所で食事でもするワケでもなく、男は木材椅子に腰掛けている。
男はむさ苦しい硬い無精髭と同様の太い眉毛。一見したところ、土木の工事に携わる作業員のようだ。男は人のことを“ゴリラ”呼びした失礼な者に対し、僅かに眉間に皺を寄せた。
「ロキなら来てねぇぞ」
「けっ、分かってるよ。そういうてめぇこそなんだよ。ロキに構ってくれなくてぐれたってか?」
とうとう男のこめかみにも血管が浮かび始めた。食堂に続く豪奢な扉に凭れかかり、目線すら合わせようとしない女に向かって怒りを四方八方に放出する。
女は美人と形容するに相応しい顔立ちをしていた。猫のように鋭くも愛嬌のある目元に、赤い唇。特徴的な黒のニーハイソックスに、ゴツイミリタリーブーツが良く合っている。
「口の聞き方辨えろよ……。小娘」
「やだー、“娘”って言われたの久しぶりー。マキナ超嬉しいー!!」
先程までの男口調とは打って変わり、格好に相応しい今時のきゃぴきゃぴした口調に変化した。その無駄に、いや、押しつけがましい華々しい雰囲気に毒気(?)を抜かれ、男は溜息を吐いた。
其れからぐるりと体を回転させ、女──マキナの方に向く。
「御前は変わらないなぁ」
「本当。いきなり変わるからひびるよねー」
ふわふわしたのんびりとした口調。間違っても“ゴリラ”呼びされた男や、人のことを“ゴリラ”呼びする女のものではない。ブラウンの跳ねっ毛に、柔和そうに眼が細められた柔和な顔立ち。その男の顔を見た途端、マキナの双眸がきらきらと輝き出した。
「パっパーーーーーー」
「はいはい、マキナ。ロキで良いよ。パパは恥ずかしい」
自分の体に腕を回すマキナを宥めるように、頭を軽く叩き、されるがままにさせている。その表情は温和でとても優しい。
「今日は会議だからね」
─終─
新キャラですー(`・ω・´)
コメディーは久しぶりなので、楽しく書かせて戴きました。
おわかりの通り、マキナは〇〇コンです(`・ω・´)