シャレを楽しむ回
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
ロキがぺーらぺら話す二人称小説。
ファンブックに出しそうな、裏設定をロキに話させてます。
思い切り、メタ発言!!
さて、君とお話がしたくなっちゃったな。んん? 何でって……そりゃ俺にバトンが渡ったからだよ。なーんも落ちが浮かばない。起承ばかりが広がって、結まで導けないって。俺達の生活の覗き見もパターン化して飽きてきたから、何か適当に喋っといてって。うん。だからとりあえず君と話がしたくなった。それじゃ駄目?
んっふふ。有難う。さて……こんなにモノクロタイルの上にお尻を乗せたら、冷えちゃうね。よっと……。これで良しっと。そうだよ? これは椅子じゃない。物凄い頑丈に作られた俺を守る盾兼鞘。中に五振りの日本刀が入って居てね、それぞれ特徴があるんだ。今は秘密。沢山、沢山、秘密がある。だから考えてみてよ。読みながら……さ。沢山考察するところ、あると思うよ。外見から言動まで。
例えば俺が今してる行動。そう頑丈な棺に尻を乗せている。でもそこで思考を止めてしまったら何一つ分からないよ? いいね。聡い子は大好きさ。『尻に敷く』。この日本刀達の所有者は俺で、最期まで俺に振るわれる。振り回される。だから尻に敷かれる。どう? 分かってきた? シャレが好きなんだ。あの子。
ん? ヒール? ふふふ。ただの趣味だよ。だってそっちの方が似合うじゃないか。自分の長所をより見せ付けて居るようで。……聡くなって来たね。何もそれだけじゃない。俺がヒールを履いている……否、履かされて居るのは。
昔から『地に足が付く』という言葉があるだろう。そう。行動、心持ちが安定している生き物に掛ける言葉だ。でも俺はそれから物凄く遠い所にいる生き物でね。風来坊だし、気が多い。そう。足先しか地面に付いて居ないんだ。
アレニエの靴を見た事ある? そう。基本的にベッタリと地面とキスしてるから、今度見てみると良いよ。どんなに壊れ果てても、彼奴は自己がある。だからだろうね。あの世界から、出たがらないのは……。
ん? 此方の話だよ。また引きずり出そうと思っていただけ。君もおいでよ。怒ったアレニエ、楽しいよ。ふふ。君が居ればもーっと楽しい。だって悪いことしてない子には怒れないもん。
さてと……お話はこれくらいにしてっと……可愛い、可愛い俺の倅を探しに行かないと……。あぁ……さっきも言ったでしょ? 日本刀を五振り所持してるって。でも今は四振りしか持ち合わせてない。銅……緋月が行方不明なんだ。全く……誰に似たのかな?
そう言って、独り言を終えた男は私の前から姿を眩ませた。
緋月は貴方に似たのよ。ロキ。それは貴方が一番よく知ってるだろうけど。
よく脳内で、ロキは棺に腰掛けてます。
尻に敷く。
誰かを振り回す。よりも、日本刀を振り回す。から。
そしてヒール。
地面にベッタリとキスしてない。
地に足が着いてない。風来坊で気の多い、お前らしい。から。
今思い出した伏線を此方から。
本編出しても、絶対に語られないと思うので、此方から。




