【恋愛R15】拒否権なし!!
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
特に骨抜きシーンあります。
苦手な方はご注意下さい。
「ねぇ、次の休日は何処へ行こうか?」
「あー……その日は予定があって……」
「じゃあその翌日」
「その日も少し……」
目を泳がせながら提案を拒絶すると、ロキは困った顔で首を折った。彼は気分転換でもする様にテーブルの上に乗ったナッツに手を伸ばし、噛み砕く。カリポリとした乾いた音がこれ程迄に息苦しく思う事はあるだろうか?
つい最近の事。彼の口からこんな言葉が出た。『君の事、付き合いたいという意味で好きなんだ。手始めにデートしようか』と。普段から一緒に過ごし、兄妹のような間柄であったから、突然そんな事を言われて身を凍らせた。今更そんな事を言われても、両思いの感覚が薄い……と言いますか……。
しどろもどろになりながら、持っていたグラスをストローで掻き回す。どうしよう。助けてアレニエ。
「差し支えあっても教えて欲しいんだけど、どんな予定が?」
「拒否権ないじゃん!!」
そう絶叫すると、顎に手を掛けられた。さり気なく首に手を這わせ、指に髪を巻き付ける。応えるまで離す気はないと、行動で示していた。段々と顔が近付いてきて、さも人を食った顔が至近距離で止まる。
「はーやーくー!! 君、俺の思いに鈍感みたいだから、こうまでされなきゃ分からないでしょ?」
「アレニエと」
相方の名前が口から飛び出た途端、眉がぴくりと震えた。余裕ぶった顔は何一つ変わらないが、醸される雰囲気がひりつく。不味い、地雷踏んだ……。でも此奴の性格上、別にアレニエなら別に構わないとか言いそうなものを。
背筋に一筋の冷や汗が。しかしそれも少しの間。押し倒された故、全体に広がってシャツに吸収された。大変、大変、不味い状態なのでは……?
「彼奴と君を共有するのは大いに構わないのだけどね、除け者にされるのは気に入らないかな。あぁ……それともあんまり距離感が近いものだから、今まで恋愛感情抱かなかったとか? ごめんね〜? じゃあ今からとびきりの愛をあげるから。許して?」
ザラりと舌なめずりをして、体全体を使ってのしかかられる。あ、これは……大変……。
「も……無理」
「無理じゃないよ?」
布団まで引き摺り込まれ、大事に大事に、それでも拒否権は与えられずに今に至る。相手のこころを優しく溶かして折るような、そんな甘やかし。
「分かったから……」
「まだ二割ぐらいしか、出てないよ?」
まだ続くそうです。
オマケ(≧∇≦)
「アレニエ〜。次のデート俺も交ぜて〜」
「……丁重に扱うのは構わねぇが、骨抜きだけは勘弁しろや。いいか、手加減を覚えろ……」
「はぁい」
以下、倫理観土返しな発言。
久々に書いたなー、クロニエの口調。
私的には圧倒的に白の方が好きなんですけど。(何度でも)
ロキの性格的に、アレニエなら分けて上げてもいい。
とか思ってそう。アレニエも呆れ顔で受け入れそう。
でも小言は沢山言いそう。
本当に此奴らと重婚したい。




