【恋愛ネタ】辻斬りのようなイメチェン
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛のR15では無い気がします。
ちょっとイチャついては居ますけど。
辻斬りに合ったように、私の髪が短くなったら、あの二人はどんな反応をするだろう。きっと一人はケラケラ笑いながら、『イメチェン? 此処の跳ねっ毛凄く好き』とか言うだろう。もう一人は、真っ青な顔をして抱き締めてくれるかも知れない。そんな二人が好きだった。大好き、だった。
長かった髪をバサりと切り落とし、私は男の前に姿を表した。腰周りでくるりと内側にカールする毛先は既に無く、あるのは肩周りで跳ね回るくせっ毛。清楚な見た目から、少年的な印象を持たれるだろう。
彼はこてんと小首を傾げると、その高い背丈を折ってしげしげと私の様子を観察しに掛かった。何も言わずに毛先に触れると、満足そうに頷く。
「急に変えてきたね。前のも好みだけど、今のも好きだよ。特に此処の毛先。指で弾くと揺れるんだ」
「ぶっ」
余りにも想像通りの対応で、思わず吹き出してしまった。此奴らしい、街ゆく女子達を引っ掛ける様な仕草で、ロキは私の髪型を褒めてくれた。その様に対して驚いた様子もなく、さり気なく顎を掬う。僅かに上がった口角が、生まれ変わった私を食おうとしている。
「記念にキスでもしとく?」
「そうだね。終わったら此処から血を頂戴。擽ったいだろうけど、それも楽しみ」
そう言って、軽い口付けを交わした後、肩口を顔を埋めた。くせっ毛を楽しむ様に顔で感じ、そのまま牙を突き立てた。
ロキの好きな所。突然変わっても驚かない。同じ周波数ではしゃいでくれる。一緒に居て楽しい。新たな提案、開拓。絶対に飽きさせない。
そうやって、二人で戯れ合っていると、ドアが空いた。帰ってきたのはアレニエだった。ロキは何かを感じ取った様に、膝上に乗せていた私を下ろすと、颯爽とその場を後にした。別れ際に一言。『アレニエの反応聞かせてね?』とだけ言って。
アレニエは私の今の髪型を見るなり、呆然と立ち竦んだ。それから頬を思い切り叩いて、ゆっくりと私の元に。短くなった髪にそっと触れると、嘆くような吐息。
「ロキ……切り落とされたのでしょうか……。それともすれ違った見知らぬ人?」
「いんや。美容院」
悪戯っ子の様な笑顔で返すと、アレニエはほっとしたように溜息を一つ。それから黙ってぎゅっと抱き締めてきた。さっきのロキと同じ様に肩口に顔を埋めに掛かる。でもそれ以上何もしなかった。
「其方も似合っておりますが、背の髪を撫でられないのは、少し寂しいですね」
「そう言う所だよ」
私がアレニエを好きな所。気弱で、心配性で、でもとても優しい。髪一つとっても失われた私の体を惜しんでくれる。
「夜もすがら、撫でてしまうかも知れません。今日の添い寝はロキに譲って戴きましょうね」
疲れました。枯れました。
と言う訳で癒しを求めてこうなりました。
※某ラジオのお言葉から派生しての一文。
『世の〇〇〇達はね……。枯れてると思うんだ……。だからちゃんと癒して、翌日に繋げてあげないと……』
敬愛する方の一文。
本当は別のもの考えてたんですよ。
ツンデレのツンに心ボッキリ逝かれた子に対する、三狐神様の粋な計らいとか。
三狐神様との叶わぬ恋とか。所謂、悲恋ですね。
梅香の君もフォローに入った話とかしたかったんですけど。
全部、三狐神様だな……(•ᴗ•; )
疲れて枯れてしまったので、こうなりました。
また何か思いついたら此方から*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*ワンダホォォォォイ
愛情分からせ、これでもやりたいですね。




