【R15恋愛ネタ】キスで反転させて
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
アレニエ反転させてぇー!! という私の感想。
そして飛び交うメタ発言。
部屋のソファで寛いで、珈琲の入ったカップを傾けていると、不意に扉が開かれた。現れたのは地味な女。長い黒髪をお下げ髪にして、セーラー服を着ている。見るからに真面目な文学少女。……一見するならば。
「あれ、メンヘラいねーじゃん」
しかし口をひらけばチンピラの様な口調で汚い言葉を吐き散らす。汚物を見るような蔑んだ目をした後、無垢な桃色の舌を出した。外見の全てを覆す、野蛮さがこの女の本性だった。
「ロキの事か? 彼奴、今、道場破りしてんだ」
出掛ける時に小躍りしそうな勢いで、ロキは言った。『今日は相手してくれるんだって。死合ってくれるの』と。極地。同列で殺り合える者が居ないと退屈になる。故、より自分が楽しむ為に、枷や縛りを課すのが鉄板ネタだが最近はそれも飽きたらしい。思う存分、全力で殺し合いたい。そんなところだろ。
女は退屈そうに欠伸をすると俺の隣に腰掛けて、俺の膝の上に自分の腿を乗せた。行儀悪く足先を蠢かせている。
「なんだよ。白い方じゃねぇのか」
「あ゛? 文句あっか?」
「白い方が好み」
「悪かったな」
「いーじゃん。どうせ読者人気はアンタの方が上なんだからさ。知ってっか? 前からあーしが目にかけた奴はどうにも振るわんだ。今回もそんなんだろ。けっ。ちな、口は悪いけど根は良い奴って世界から愛されんだ。徹頭徹尾気弱で優しい奴は人気投票中盤止まりだな。つまりシロニエは人気投票六位だ」
「急にメタ発言すんな」
「ま、嫌なら戻すか」
そう言うと、突然起き上がり、胸倉を掴まれる。目の前には御清楚を体現した女の姿があった。ただ目だけが卑しい。貪欲に俺を求め、今にも喰らおうとする女豹の姿がある。女はそんなギラギラした顔のまま、耳元にそっと吐息を吹き掛ける。
「構って欲しいのですよ……。アレニエ。ロキが居なくて寂しいのです」
「……っ。やり口が……汚いですよ。春を売るわけでは無いのですから」
表を担当していた『私』が舞台裏に潜り込み、私が思い切り舞台上に弾き飛ばされた。二人のやり取りは観客席から見ていたとはいえ、客観的に見るのとは大きく異なる。女の柔肌と甘い匂いを全身に浴びせかけられ、行き場の無い手が空を彷徨う。
「私は接触恐怖症だけど、惚れた相手なら良いかなーって」
「普通に接して戴いても普通に出ますよ」
全く……気紛れな猫のようなこの方は……どうにも人の事を揶揄うのが好きなようだ。いま留守にしている相方のように。
「つまんないもん」
「ではこれでご勘弁を」
キスを唇に落とすと、彼女は満足そうに笑って首周りに抱き着いてきた。まぁ満足して下さったならそれで。
以下、深夜テンションで暴走気味な作者。いつもの。
白いアレニエが好きです。(何度目?)
優しくて、気弱な所もあって、でも最終的には全部許してベタ甘になるところが。好き!!
でも絶対、絶対……黒い方が人気なんだろうな( '-' )と。
今までゲームの人気投票見てきて、口の悪いツンデレの人気はよく知っているので。
別に嫌いじゃないですけどね。白い方が好きというだけで。人気出ろ( '-' )
二人の反転描写が見たかった。それだけに書きました。
楽しい。




