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私の可愛い天使

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

女装を勧める描写があります。

苦手な方はご注意ください。

赤ワインと、壊れたマネキンの中で、可愛い可愛い天使を見つけた。天使はその赤い湖の中に一人佇んでいた。

齢十二歳程の小さな体躯。肩を少し下る程の茶髪。愛嬌のある顔は、憎悪に染まりきっていた。警戒する様に此方を睨めつけるその様は、小動物が懸命に威嚇する様のようで、堪らなく愛らしい。あぁ、この子にしよう。この子が相応しい。私の後継は。

私は地に横たわるマネキン達を蹴飛ばしながら、その天使の元へと近寄った。幼子は警戒したように肩を震わせて、自らの周りに術を展開させる。でもそれだけ。膠着状態。それ以上何かする様子はない。

「こんにちは、可愛い天使さん」

「あ?」

膝を折って少女と目を合わせる。出来うる限り笑顔を浮かべ、彼女の術が急所を射抜かない様に、私も拮抗した術を展開する。傍から観れば、ただ幼子と話している光景ではある。しかし実際に行っているのは、互が身を守る為の攻防だ。だがしかし……。

「テメェ、舐めてんのか」

足元の防御だけを手薄にした。すかさず太い鎖が絡み付き、骨が軋む程に絡み付く。私の動きを封じたつもりだろう。まぁこんなもの、鋏一つあれば容易く砕けてしまうのだが。

今大事なのは、彼の警戒を少しでも緩める事。相手に分があるように安心させること。私は両足に鎖を付けたまま、歌うように問い掛ける。

「舐めてないわ。所で貴方、他に行くところはある?」

「……」

狼の様に吊り上がった目に揺らぎが生じた。これからの事を憂う様な、未来に対する不安。居場所がない。行く宛てもない。だって全て壊してしまったから。この子の傍にいた奴らは、この子がただの肉塊に変えてしまったから。

「無さそうね。なら決まり」

私は足元に絡み付いていた鎖を鋏で砕くと、彼女に飛びかかった。多分最初から攻防を繰り返していたら、こんな真似は出来なかった。出来たのは心の隙間があったから。自らが主導権を握ることになると錯覚していたから。詰めが甘い。子供に代わりない。

私はその小さな体躯を胸に押し当てて、髪を梳く。

「帰りましょう。私達の家に」


俺の前には華やかに着飾った女が一人。彼女は上機嫌に歌いながら、ミシンを動かして行く。作られているのはフリルが特盛りのブラウス。この姿で街中を歩けば、夜会にでも行くのかと勘違いされそうだ。

俺は机に顎を乗せたまま、その様を眺めていた。楽しそうなのは良い。日々行っている、残酷な仕事から現実逃避出来る術があるのは幸せな事だ。だが。

「アレニエー!! これね、私の新作!! アレニエに着て欲しくて」

「シェーレ、俺の性別理解してるか」

「え、女子でしょう?」

何処からどう見ても女物のブラウスにしか見えないものを俺の胸に押し付けて、爛々とした目で此方を見上げてくる。その目に疑いの余地はない。自分が言ってる事が本当であると雄弁に語っている。

俺は溜息を着くと、黙ってそのヒラヒラしたブラウスを手にした。まぁ、性別なんて些細なものか。過去にそんなものは曖昧にされているし。

「偶には、男物も作ってくれ」

「勿論!! ボーイッシュなものも沢山作るわ!!」

シェーレ

アレニエの師匠。

仕事は主に罪人への拷問。時折、処刑。

趣味は服作り。

仕事の現実逃避からか、自己暗示の化身めいた所がある。

つまり都合の悪い事は一切聞かない。一切目に入れない。

(でも計算高く、被害の小さいものを選んでそう)

アレニエの事を未だに女子だと思ってる。

(仕事に支障はないし、アレニエも別に殺す程怒らないし)

いつかちゃんと認識して欲しい。


こんな設定だった気が……。

アレニエに女装勧めまくるという異常者。

しかも悪気はない。精神崩壊の成れの果て。

というのは覚えてます。


アレニエは口の悪いクロニエの方ですね。

やっぱりロキに振り回される方が可愛いですね。



〜今後の話〜(大したことはありません)

延々と、ロキとアレニエの重婚した話が書きたいです。

(ただ推し狂い)

お嫌でなければお付き合いお願いします。

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