放浪理由
ハジけてます(あとがき特に)。お気を付けて。
やあ、また来てくれたんだね。とても嬉しいよ。ん? 俺の事忘れちゃったの? それは寂しいなぁ。じゃあ改めまして、ロキだよ。ロキ・ラグナロク。常に好き勝手に世界を渡り歩いて、調べ物や道場破り紛いのことをしてる、ありふれた吸血鬼さ。
そんな顔しないでよ。一応、主の許可を得て放浪してるんだから。え、アレニエのこと放ったらかしてる癖に、許可とってるって言えるのかって? とってるよ。一応ね。それに俺のお願い聞いてくれないんだから、それぐらいは許して欲しいね。彼奴、強くなることに固執しないんだ。勿体ないだろ? 才能埋もれさせてるんだ。お陰様で彼奴が外に出ても馬鹿にされるんだ。ま、気にしてないみたいだけど。
ん? 嬉しいな。思い出してくれて。じゃあ何について聞きたい? 挨拶の『カルペ・ノクテム』については話したよね? あー世界観の話? それはあの子自身から.......。あ、サボって放ったらかして、公表しない可能性があるから、貴方の口から聞きたい.......。しょうがないな.......。サボり魔なあの子に変わって、解説しよう。
俺達が住んでいる世界は四つの種族がいるんだ。吸血鬼、人狼、魔法使い、そしてエルフ。俺は言った通り吸血鬼、アレニエは魔法使い。他の種族はまだ登場してない、もしくはあの子が語りたがらないから今は秘密。
そしてここからが最大の特徴。基本的に俺達の世界に寿命というものは存在しない。一定の年月が経ち、成人の姿になると、それ以上成長しない。不老不死なのさ。ん? 俺の年齢? 秘密だよ。そんなむくれないで。
話が逸れちゃったね。だけど一箇所だけ急所が存在し、そこを傷つけられると死ぬ。なんでそんなに不完全なのかって? あぁ、それはね。
俺達、『ウィータエ・アエテルナエ』の種族は子供を産むと、片親が狂うから。周りを巻き込んで殺戮の限りを尽くす。だから神はそんなどうしようも無くなった俺たちを殺すために一箇所だけ急所を生み出したのさ。
ふざけてるよねぇ。だったら最初から不老不死なんて作らなければいい。もしくは安らかな死を与えればいい。ふふ。そうかもね。こんな服を着ていても神は嫌いなのかも。だから創造主は責任もって殺してきた者たちを天国にいかせるようにって、皮肉を込めて着てるんだ。
少しでも安らかに逝けるように、素早い殺しを学んだり、医学書漁ったりしてるんだねどね。なかなか上手くいかない。まぁ、世界を放浪する理由は道場破りだけじゃないって事さ。
聞きたいことは済んだ? まぁ、またあったら何時でもおいで、君の血を対価として幾らでも話してあげる。死ぬ程吸わないから大丈夫だよ。ちょっとくらりとする程度。
そろそろ間借り時間が来そうだな.......。お話、付き合ってくれて有難うね。
味を占めた作者が、またもイマジナリー読者様を交えて進行していきます。(いや、楽しくって!!)
読者様
Q1
何故に道場破りなんて真似を.......。
Q2
そんなに強いん?
Q3
アレニエって強いの?
作者
A1
戦闘狂なんですよ、ロキ。それこそ戦ってないと息出来ないくらい。厄介な神殺し。
A2
この世界を抜け出して、全ての世界を統括する死神の王に喧嘩を売るほど強いですよ、此奴。脳筋ゴリラです。
※死神の王と仲は悪くありません。お互い利用し合う中です。(え?)
A3
アレニエ強いっすよー!!
まぁ、戦闘スタイルは全然違いますが、ロキが我儘言える間柄なんで、強さは言わずもがな。
此奴に逃げられずに拳骨かませるやつなんて、全世界探してもそういません。




