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【第5話】ギルドへ(前編)

ユーゴが壊れた影響か、他の勇者達も蜘蛛の子を散らす様に逃げていった…

いやはや…ス テ ラ さ ん 恐 い ね !!;



そのステラさんは、ため息を1つついて剣を鞘に納めた。

これでやっとゆっくり喋れるかな?


※では…我はサクラと…いちゃつく…。


あぁうん…;

良いんじゃないかな?夫婦(?)なんだし?;



「サクラ…逢いたかったぞ…。」


「お互い無事で良かったな、ヴィー。」


「我は…寂しかったぞ…?」


「…その…今夜は宿だろ…?だから…その…な…?///」


「ん…。今夜は、寝させない、ぞ♡」



うん。

リ ア 充 爆 発 し ろ ☆

ってかお姉ロリ!?;

今更だけどヴィーって黒一点(?)じゃ…あぁ…そうか…性別不明だから―


※SAN値が下がりました。


Σなんで!?;


※…冗談…。


質悪いわっ!!;


※ユウキ…面白い…。


さいでっか…;



とにかく、気をとりなおして!

僕はステラさんと話をしてみることに―



「ステラ隊長!!」


「あら?フレイアじゃない、まさか事件?」


「はいっ!!我々特務隊13班に出動命令です!!」


「それは、『魔姫保護任務』より重要?

それに、今日は詰所待機になっているベルルやエミルは?」


「王太子殿下よりステラ隊長とわたくしへの直々の命です!!

とにかく一刻を争うそうで!!」


「…そう。

ではティエサ様、そうゆう訳ですので私はここで失礼させていただきます。

王都はもう目の前ですし、ヴィクトルとサクラが揃いましたので余程の事がない限り安全かと思いますので。」


「はい、王太子殿下の命なら仕方ないですから。」


「…。」



ステラさんは、ちらりと何か言いた気に僕を見た後、呼びに来た騎士と一緒に行ってしまった…。

その時見た顔は…

黒のストレートロングヘア、

サクラよりはまるめの切れ長で右目はアメジスト、左目はスカイブルーのオッドアイ、

高めの鼻にキュッと締まった口元な美人さん…

瞳の色こそ違うけど、まるで…前世での一番の親友、一ノいちのせ 櫻子さくらこだった…。



「…でも…ステラさんは16歳の時に転生したって…言ってたしなぁ…。」


「どうしたの~?ゆぅちゃん。」


「あ…お姉ちゃん。

ちょっとね、ステラさんが、前世の親友に似てたからさ…。

でも、気のせいだよ。

櫻子はまだ前世で生きてるんだから。」


「ふぅん…?不思議な話ね~?」


「それより早く王都に行ってみよう!!

僕楽しみっ♪」


「そうね~♪

着いたら早速宿をとって~ギルドに登録しましょ~!」



真実は、ステラさんと話が出来た時に分かるだろうしね。



それから本当に直ぐ王都に到着した。


門番に身分証明を要求された時は少し焦ったけど、どうやらティエサちゃん達は皆、王国内での身分証明書を持っている訳で…(例え魔姫でも証明書無しで王都に入る事は出来ないらしい。)


僕は魔姫様の権限、かつ『魔界勇者』の肩書きのお陰でパスできた、後、入門料として銅貨1枚(100L)を支払った。



因みに、このウィンドル王国で流通する貨幣は、

小青銅貨(1円)→青銅貨幣(5円)→小銅貨(10円)→銅貨(100円)→小銀貨(1,000円)→銀貨(5,000円)→小金貨(10,000円)→金貨(50,000円)→大金貨(100,000円)らしい。

括弧内の数字は日本円換算で分かりやすくすると…ってことでヴィーが置き換えて教えてくれた。

分かりやすくて良いね!!

と思ったら、娯楽提供組織、『日ノ国』達とのやり取りをしやすくした結果らしい。


無事に入門出来た僕達は、ヴィーが既に目星を付けていた宿に行ってチェックイン、その足でギルドへやって来た。



「…何と言うか、イメージ通り…?;

これも日本人が?」


「いや、ギルドは元からこうだな。」


「ですね。

因みに、サクラとヴィーは既にZランクです。」


「まぁ、ギルド結成の時からやっているしな。

もっとも、姫様優先だから『帝』は辞退したが。」


「もし…帝なら…我は『闇帝やみてい』…サクラは『炎帝えんてい』…。」


「まぁイメージ通りだね。」


「因みにステラの部下で嫁が現『炎帝えんてい』だ。

さっきステラを連れていった女騎士だな。」


「えー…;

顔はあまり見えなかったけど、そう言われれば綺麗な紅の髪だったね…;」



ステラ自身は王族からの信頼も厚いハーレスト公爵家の長女で、警察騎士特務隊13班の隊長…

嫁が同僚で炎帝…ハイスペックだなぁ…;

と言うか…女の子同士で結婚出来るの…?

そもそもステラさんも百合属性か!?(歓喜)


※この国では…同性婚に…寛容的、しかも…重婚も可能…百合って…さいこーだよね…?

でも…ステラが好きな女の子は…自分の嫁…だけ…


あ、そうなの?

でも百合万歳は同意、やっぱり男より女の子だよね!!


※だから…我は嫁といちゃつく…



「サクラ~…。」(飛び付く)


「こらヴィー…場所を弁えろと何時も言ってるだろっこいつー♡」(抱き上げて頭なでなで+蕩ける笑顔)



いちゃつくとかワロスッ…!!

砂糖過ぎるわッ!!



「むぅ…。

ゆぅちゃぁ~ん♡」(抱き付く+頬擦り)


「ユウキ…。」(袖掴み+上目遣い)


「ちょっ!?お姉ちゃん!?;姫様ッ!?;」



テラワロスッ…!!

僕達も砂糖じゃないかッ…!!



「…。」

『ギルド前でいちゃつくな、リア充爆発しろですぅー♪

(^ω^#)ピキピキ』


「ルゥさーんっ!?;」



いきなりプラカードを出したかと思えばなにこれ!?;

ルゥはなにキャラ!?;



「とりあえず落ち着いてお姉ちゃん!!;姫様もっ!!;」


「すみません…ちょっとおふさがけが過ぎました…///」


「うふふ~♪ごめんなさいねルゥちゃ~ん♪」


「…んっ。」

『ノエル様、キャラ変わった?何だか前より楽しそう。

(ーω・`)?』


「だって~ゆぅちゃんが可愛すぎて~生きるのが楽しくなったの~♪」


「たった数日で物凄い効果!?;」


「…うみゅ…超速…理解…。」


「なんて!?;」



「あぁ…ホントに…我の嫁は…愛い奴…。

んむ…くちゅ…


「…ちゅ…ちゅぷ…はぁ…

ヴィーこそ…最高だぞ…。」



「二人は何時まで固有結界醸し出してんの!?;」



つーか人前で堂々とDキスしていちゃつくなーっ!!///

サクラさんは常識人だと思ってたのにーっ!!///


※2000年前までなら…ともかく…今のサクラは…邪龍…我との…いちゃいちゃちゅっちゅを…優先するの…当たり前…。



わぁい…常識人が姫様とルゥしか居なーい!!;


※…何気に…自分自身と…ノエルは…除外…?


そりゃあ僕はひねくれ者だしお姉ちゃんは僕がらみだと変になるからねぇっ!?;



「とりあえず早く入ろう!?;」


「………んっ。」


「そこっ!ヴィーは不満そうな表情かおしないっ!;」


「よし…逝くか…はぁ…はぁ…んっ…///」(びくびく)


「サクラも落ち着け!!;」


「良いなぁ…サクラちゃん…。

お姉ちゃんも~、ゆぅちゃんと~とろけるような~でぃーぷなちゅーした~い!!」


「やっ…宿に着いたらしてあげるから…///」


「や~ん♡うれし~♪」


「…#」

『いい加減にしろ手遅れ末期バカップル×2

□―(=_=#)』


「「「「痛っ!?;」」」」



たた…;

プラカードで殴られた…;

ルゥのツッコミの方が安定してるかも…;



「わ~ん…ルゥちゃんにらんぼ~された~…。」


「よしよし…;

まぁ半分は自業自得だし、宿で色々シてあげるから…;」


「すまん…副長ともあろう者が取り乱した…。」


「…ルゥは…いつから…ツッコミ種族に…なった…?」


「…むぅ…。」

『知りません!!早く行くよ姉さん!!

ぷん(`Δ´)すか』


「あ…あぁ…;」

「うゅ…分かった…。」


「あはははは…;」


「よしよし…;」

「くすん…。」



そして、怒った様子のルゥ、若干ショボーンとしたヴィーとサクラ、苦笑いのティエサちゃん、僕と涙目のお姉ちゃんの順番でギルドの扉をくぐった。

…因みに、ギルド名は『星降る夜』、剣と盾の形をした看板には流星群が描かれていた。



中に入ると、転生物やゲームでよく見る酒場兼受付な感じのざわつく建物内、昼間から酒を飲んで騒ぐ男達、ボードの前で張り紙を見ながら話す冒険者達、受付には女性職員や男性職員の姿。

皆一様にヴィーやサクラへ視線を向ける。

やっぱり有名人なんだね二人共…

それと、話は変わるけど、どうやらこのギルドにはやる気無しな受付のおっさんや、エルフの受付嬢は居ないようだ。


…っとそれはともかく、流石にしゃんとしたサクラとヴィー。

二人が受付に向かうと、一瞬眼鏡が光った受付嬢がニコッと営業スマイルを浮かべる。



「当ギルドへようこそいらっしゃいました!ヴィクトル様!サクラ様!

後ろがお連れ様ですね!!

お話はギルドマスターより伺っております!!」


「…んっ。」


「ならば上がらせてもらうぞ。」


「はい!ギルドマスターの部屋は変わりありませんのでそのままどうぞー!」



わぁお…;

まさかの顔パスだよ…;


※…違う…。

今…対応した…受付嬢が…魔道具で…我等の…ギルドカードを…関知して…本人かを…判別した…


…なるほど、案外ハイテクなんだ…;


※…やっぱり…我等の…偽者は…現れる…し…

我が…ギルドに…与えた…。


流 石 邪 神 !?;


※…ぶい…。



迷いの無い足取りで中を進む二人に付いていくと、やがて1つの部屋の前で止まった。

そして、静かにノックをする。


「我は…魔姫近衛騎士隊隊長…ヴィクトル…

「同じく副隊長サクラだ、入ってもよろしいか、ギルドマスター殿。」


『…。』



しかし、反応は無い。

すると、サクラが渋い顔でヴィーに目配せして、

ヴィーもため息をひとつつくと、顔をパッと変えて(!?;)口を開いた。



「やっほーパパ♪愛娘のヴィーが遊びに来たよ~!!」


『おー!来たかヴィー!ささ、早く入りなさい!!』


「「…。」」


※全員目隠し&耳栓ヨロ。


「Σわぷっ!?;」

「はーい、お姉ちゃんに掴まっててねー?」



突然、お姉ちゃんに視界と耳を塞がれたと思うと、何か『バキバキ』とか『グチャグチャ』とか『グジュルグガガ』な名状しがたい音が一瞬…ほんの少しだけ聞こえた…気がした。



※もう良いぜ!!


Σえっ!?;



頭に響く声が違う!?;




お姉ちゃんに解放されると、そこには

長身でダークブラウンの毛先がはねたショートヘアー、茶褐色の瞳で猫目、低めだが整った鼻筋、薄くて引き締まった口な男性が立っていた…?;

その男性は扉を蹴破って中に入った!!;



「オラクソマスター!!#

相変わらずロリコンだな!?#」


「うわっ!?;何だおmゲッファッ!?」


「…;」



とりあえず魔眼で謎の青年と殴り飛ばされた男性を見てみる。


名前【ヴィクトル】【(男)】

年齢【???(見た目は青年)】

種族【ニャルラトホテプ】

無貌むぼう、性別不明、SAN値直葬耐性、闇属性無効、体力自動回復(1分で5%)、不死身、逆探知

クラス【魔姫近衛騎士隊隊長(最強の旦那)

┗戦闘力強化(大)、サクラが側に居ると与ダメージ増大100%、ティエサが側に居るとダメージカット50%


なるほど…;

ヴィーは性別不明だからどっちにでも変化出来る訳ね…;



名前【レインハルト・バンバルディア】【男】

年齢【57】

種族【人間】

┗道具効果強化

クラス【ギルドマスター(変態ロリコンマスター)

┗カリスマ性強化、戦場に居るだけで味方の士気上昇、気配察知(大)、幼女の気配察知(超絶)


…ギルマスぅぅ~!!;

残念すぎるでしょ~!!;




「ったくよー!#

お前は相変わらずだなレインハルト!!」


「む…お前は野郎のヴィクトルか、貴様に用は無い!!今すぐヴィーちゃんを出せ!!」


「うっせーロリコン!!#女のヴィーも、俺様もサクラのもんだッ!!#」


「ヴィー!気持ちは嬉しいが落ち着け!!;」


「イエスマイハニー♡」


「…後、そのノリは鬱陶しいから嫁に戻れ。」


「ちぇっ…まぁ俺様も幼女姿の方が色々動きやすくて好きだから別に良いけどな♪

んじゃ、ユウキ!!お前は姉ちゃんに耳と目を塞いでもらいな!!」


「はいぱふりんこ~♡」


「わぷっ!?;」



再び塞がれる耳と視界…

今度も名状しがたい音が少しだけ聞こえた…様な気がする…;



※…戻った…。



「はい終わり~♪」


「あ…戻ってる…;」



次に解放されると、そこには

銀髪のボサボサロングヘア、

蒼色のジト目、

小さな鼻に口、

低身長(推定120㎝前後)の美幼女が立っていた。


まぁ、これが最初に会ったヴィーなんだけどさ。

その幼女に戻った(?)ヴィーがさっきとうってかわって無表情に口を開く。



「…マスター…、要件…と言うのは…折り入って…頼みがある…から…。」


「うん!!聞いちゃうよ~!ヴィーちゃんの頼みなら何でも聞いちゃうよ~!!」


「…*んでくれる…?」


「はいよろこんでーっ!!」


「………冗談…。」


「分かってるよーヴィーちゃん!!」




「とんだ茶番だ…;」


「…。」

『この姿の姉さんはギルマスの扱いに慣れてるからねー。

┐(´д`)┌』


「まぁレインハルトはヴィーに任せておけば大丈夫だろう。」


「お茶いれましたよ~?」


「ありがとうございますノエルさん♪」


「…割りと自由だね皆??;」


「まぁな、これでも全員、レインハルトが子供の時から知っているし。」


「…。」

『勝手知ったる他人の家…って奴だね、

それに、姉さんが居る時はある程度大丈夫、それとノエルさんのメイド長の名は伊達じゃない。

最高の紅茶をご馳走してくれる。

わくo(*゜∀゜*)oわく』



ギルマスの中のヴィーはどうなってるの…?;



※…簿かして言えば…愛娘…直接的に言えば恋愛対象…。


お か し く な い !?;


※…だから、我が居る時は…レインハルト…デレデレ…。

ほら…日本…だと…『父親にとって娘は永遠の恋人』…って…言うでしょ…?


…僕、そうゆうの嫌いなんだけど。


※…所謂…近親s

ダ マ レ 。


※…!?


あ…ごめん…。


※…ちょうし…のりすぎた…。

…とらウマ…?


うん…後で自分の嫁(サクラ)に訊いてよ…。


※…んっ。



とりあえず、落ち着く為にお姉ちゃんにもたれ掛かり紅茶を一口飲む…

お姉ちゃんの膝に座ると丁度胸が僕の頭にくるから気持ち良―ってあれ…?;

そう言えば僕…今更だけどこの世界に転生してから身長縮んだ…?;

と言うかお姉ちゃんはいつの間に僕を膝に…?;

…まぁいっか~♪

わ~い!お姉ちゃんの乳枕~♪


※…あまえんぼ状態…だね…。




「…ふぅ…おいし…。」


「うふふ~お姉ちゃん特製ブレンドよ~♪」


「やっぱりお姉ちゃんはさいこーだね!!」


「や~ん♪もっと誉めて~♪」



「…。」

『そっとしておこう…。

(。´Д⊂)』



ふぇ…?

ルゥ…泣いてる…?何で??



※…クソ…兄貴…*ろす…。

ユウキ…さっきは…ホントに…ごめん…。


あ…なるほど…サクラから聞いたのか…。

大丈夫だよ~今の僕にはお姉ちゃんが居るから~♪


※…んっ…見れば…分かる…ユウキ…幸せそう…。


うんっ!!

お姉ちゃんの膝の上、すっごくおちつくの~♪


※あまえんぼが…進行してきた…もう…そっとしておこう…。








勿論後で正気に戻ってから悶えました。

お姉ちゃんの魔力…恐るべしっ…!!

大幅(?)改稿、第7部にも書きますが、ステラ絡みの裏ストーリーが大幅に変わりました。

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