【第3話】ユウキの過去
翌日、お姉ちゃんに抱かれながら寝てスッキリ爽快(どうゆう原理なの?;)な僕は、お姉ちゃんと一緒に朝食の準備をしていた。
「~♪~♪」
「お姉ちゃん、そっちはどう?」
「たまご焼けたわよ~。」
「じゃあそれを…野菜やチーズと一緒にマヨネーズをぬったパンで挟んで…出来た!サンドウィッチ!!」
…案外この世界には日本でお馴染みの調味料が揃ってるんだ、それと言うのもこの世界では…いや…帝国では勇者召喚が盛んに行われていたりするからだ、それこそソーシャルゲームのガチャの様にね。
そうやって召喚されて、ハズレだからと捨てられたり、帝国のやり方に反発して逃げてきた人達が日本の調味料や文化を伝えたらしい…
そんな日本人達(召喚は圧倒的日本人率らしい)がウィンドル王国に『日ノ国』なる組織を造り、日本文化や娯楽を提供、それの見返りに王国に守護してもらっているらしい。
「うふふ~美味しそうね~♪
なら姫様を起こしましょうね~!」
「うん…っとその前に、お姉ちゃん、魔力補給のちゅー、しておこう…?///」
魔力補給…これは昨日、お姉ちゃんやサクラから聞いた話しなんだ。
お姉ちゃん達武具精霊や、武具精霊が宿る魔武具は、自然に吸収する魔力の他に、契約者から口移しで魔力を貰うと大幅に能力が上がるんだとか。
魔武具が壊れた時も武具精霊に口付けすれば修理可能らしい。
それがあるってのは本人が一番分かっているだろうけど、やっぱり大好きな弟からのアプローチにお姉ちゃんは大喜びな訳で…
「や~ん♡ゆぅちゃん積極的~♡
それじゃあ~…ん~っ…ぷは…ごちそうさま~♪」
「おっ…おそまつさま…///
言っておくけど!!魔力補給の為でも、こんな事をするのは僕のお姉ちゃんだからだよ!?///
それに…その方がお姉ちゃんが強くなるし…///」
「うふふ~♪わかってま~す♪」
僕は照れ臭いのを誤魔化す様にテントへ向かった…
うん、もう間違いなく僕はシスコンですよ!///
だってお姉ちゃんの唇…甘くて軟らかいし…キス顔可愛いし!!///(開き直り)
姫様?勿論大好きですともッ!!お姉ちゃんとは別腹ですッ!!キスも姉弟ならノーカンですッ!!(キリッ)
…そうじゃないと前世でのアレ…カウントしないとだし…。
あ、因みにテントは二つ張ったよ。
片方が僕とお姉ちゃん…使用人(?)組、もう片方がティエサちゃんとサクラだ。
…勿論交代で夜警はしたさ、魔物は基本的に味方だけど、たまに“狂った魔物”もいるらしいし、何より傀儡勇者はいつ襲ってくるか分からないから。
順番はお姉ちゃん→サクラ→僕だった、僕だって警備員をしていたから夜警は平気なんだけど…初めての異世界で疲れてるだろうとのサクラなりの配慮らしい、それと、お姉ちゃんのおかげ(?)でスッキリ目が覚めたからか、早朝起きでも疲れがない。
因みに、精霊であるお姉ちゃんには睡眠が必要無いらしい…が、習慣的に休眠状態にして魔力を節約したり、僕を癒す為にどうしても数時間の添い寝が必要だったとか。
そうそう、夜警をしてたら偶々通りかかったナイトウルフが率いるウルフ系の魔物達がティエサちゃんの魔力を察知して参加してくれた!!
そのナイトウルフ達はティエサちゃんの近くに居て魔力でお腹一杯になったらしく、明け方には嬉しそうに去っていった。
傀儡勇者が現れなくてよかった…;
あのナイトウルフ達はベジタリアンで(野菜を持ち歩いていた)穏やかな性格みたいだったから…;
閑話休題
「ティエサちゃん、朝ごはん出来たよー?」
「っ!?///」
ティエサちゃんのテントを覗くと、今当に着替え中だった様だ。
「あ…もう起きてたんだ?
じゃあ僕はノエルお姉ちゃんと一緒に残りの準備をしてるからね!」
「…えっ?///」
(…そういえばわたしだけ名前に『ちゃん』付けですし…わたしの下着姿を見てあれだけ堂々としてるとなると…やっぱりわたしは子供扱いですか…?;)
そう言って固まるティエサちゃんを気にせずに僕は何事も無かったかのようにテントの扉を閉めた。
えっ?ティエサちゃんの着替えを見て何で平然としてるかって??
ははは…当たり前でしょ。
小さな女の子の着替えなんて(親戚の子で)見馴れてるんだから…と言うか小さな女の子の着替えに興奮するの?君達。
えっ?サクラ??さっきお花を摘みに行くとか言ってたよ。
それから、朝食を済ませた僕らは再び王国を目指して歩き始めた…
「きゅ~っ!」
「きゅきゅ~っ♪」
「う~ん!良い天気~っ♪」
「ふふっ♪植物系の魔物も気持ち良さそうに鳴いてますね♪」
「魔物って襲ってこないと可愛いものだねぇ~。」
「まぁな、魔物は我々にとっての友であり資源だからな。」
「ちょっと可愛そうだけど~ボア系やブル系、コッコ系の魔物はお肉になるもんね~。」
「植物系の魔物からは果物やお野菜を分けてもらえますし、スライムなんかは飲み水の代わりにもなりますね♪」
「ウルフやベアー系なんかは一緒に狩猟や戦闘なんかもやってくれるしな。」
つまりこの世界の魔族にとって魔物はペットや家畜とかと一緒って事かな??
どちらにしても魔物は味方!!これは魔族勇者の特権なのかな??
っと…さっきの植物系魔物が僕の尻尾にじゃれついてきた…
「きゅ~っ!」
「えっ?くれるの??」
「きゅ~んっ!」
「ありがと♪」
「きゅきゅ~ん♪」
「おっ、早速気に入られたか?」
「そうかな…?ところでこれなに??」
【上位薬草】
┗そのままでも小さな傷をたちどころに治し、軽度の状態異常も治療するが、基本的にキュアポーションや治療薬にしてから使う。
植物系魔物から貰える。
キュアポーション/上治療薬/キュアポーション・Nの材料。
└キュアポーション…どんな大怪我もあっという間に治療する上級回復薬
└上治療薬…死亡や精神疾患を除き全ての状態異常を治療出来る上級治療薬
「へぇ~すごい薬草なんだ!!」
└キュアポーション・N…ノエルオリジナル、これを飲んだ姉と添い寝すると心が落ち着いて寝ている間に体力・気力・魔力・精神疾患を完全治療、翌日には心も身体もスッキリ爽快。
但 し 姉 に 認 め ら れ た 弟 か 妹 に 限 る 。
しかも作成が難しく、材料も魔界が滅んでしまい、現在入手困難な『桜火竜の鱗』や『邪神の細胞』が必要。
…とは言え言い方を変えれば『サクラの爪や髪の毛』で代用可能だし、もう片方も仲が良い『(メイド的な意味では)部下の体液』の事なのだからノエルにとってはそこまで入手困難でもない。
それにしても言い直すとエr…うわやめごめ(re...
「うわぁ~…凄い薬草なんだぁ…;」
って言うか僕が朝スッキリ爽快だったのって…これのおかげ…?
だとしたら…お姉ちゃんってば逢えるかどうかも分からない未知の弟か妹の為に薬を研究してたの…?
「…お姉ちゃん…
「ん~?なぁにゆぅちゃん。」
「僕がスッキリ目覚めれたのはお姉ちゃんのお陰なんだよね?ありがとう♪」
「…!うふふ~♪ゆぅちゃんに感謝された~♪」
まったく…前世のクソ兄貴とは雲泥どころじゃない差だねノエルお姉ちゃんは。
笑顔が最高に可愛いし。
同じブラシスコンでも自分の事しか考えてないクソ兄貴とは全く違う!!
まったく…あのクソ兄貴はまったく…!#
「あれ~?ゆぅちゃん表情怖いわよ~?;」
「…あ…ごめんごめん。何でもないよお姉ちゃん♪」
「…お姉ちゃんに相談できない…?」
「いやいや、ホントに何でも無いか―
「嘘が下手ですよユウキ。」
「嘘が下手だなユウキ。」
「ゆぅちゃん嘘が下手~!」
「Σティエサちゃんにサクラまでっ!?;」
いつの間にか僕の隣に居たティエサちゃんが僕の尻尾をモフりながら、サクラは耳を掴みながらジト目を向けてくる…;
お姉ちゃんは頬を膨らませていた。
あの~…ティエサちゃん、僕の尻尾をモフるの止めて下さい、お姉ちゃんもそれ止めて…可愛すぎて鼻血でそう…
でもティエサちゃんはただ単にモフってる訳じゃないみたいだね。
「新米妖狐なユウキは尻尾や耳に感情が現れ過ぎなんですよ、さっきも尻尾がたれてました。」
「そうだよ~?ゆぅちゃんの耳と尻尾は~嘘がつけないの~。」
「表情は完璧だったがな。
…何かあるのなら話してみろ、何か力になれるかもしれない。」
「えっ…そうなんだ…ごめん…。
まぁ…前世の事だし今更あまり隠す事でも無いしね…。
じゃあ話すよ、僕の前世での兄弟…クソ兄貴について。」
どうやら耳と尻尾が自己表現激しい様だ…;
仕方無いか…歩きながら僕は『クソ兄貴』について語る事にした…。
…お姉ちゃんは『言いにくいなら良いのよ~?』と言ってくれたけど、寧ろお姉ちゃんには聞いてもらいたいから…。
僕には歳の離れたの兄がいたんだ。
名前は黒崎 輝、容姿端麗、文武両道、成績はオール5、外面も良くて、悪を許さず弱者を助け、皆から慕われる…そんな一見完璧超人で善人気質な、両親にとって自慢の息子だった…
成績が2~3の出来損ないな僕と違ってね…
でもそんな兄には1つだけ欠点があったんだ…
それが、『重度のブラシスコン』である事。
ノエルお姉ちゃんもブラシスコンみたいだけど、クソ兄貴には決定的に違う部分があった。
それは、『僕に対する配慮』。
クソ兄貴は自分の欲望を満たす為なら、僕が寝ていようと、お風呂に入っていようと、勉強中でも小説を読んでいようとも…時と場合を…僕の都合を考えずに…僕の身体をまさぐったり…尻を触ってきたり…無理矢理キスをしてこようとしたり…最悪な時は嫌がる僕を押し倒して…!!
12歳の頃から朝起きたら下半身に違和感がある時があったし、どうせ僕が睡眠薬を盛られて寝てる間もナニかしてたに決まってる!
それでも両親は兄貴が大事だから見て見ぬふり…!
しかも『人様に手を出して輝が捕まる位なら悠希さえ我慢すれば良いんだ』…!?
『輝より出来が悪いんだからそれ位の役には立て』…!?
そう言って僕の部屋に鍵を付けさせてもくれなかった…!
ふざけんなッ!!僕はクソ兄貴の欲望処理機じゃないんだッ!!
だから僕は基本的にサバイバル生活をしてた。
幸か不幸か僕が住んでた所は山に囲まれていたし、両親は世間体を気にして警察に捜索願いを出さなかったからね!!
お陰でサバイバルスキルやトラップスキルに磨きがかかったよ!!
序でに身体も鍛えられたし両親やクソ兄貴から身を隠す為の変装スキルも習得したしね!!
遠く離れた全寮制の学校に行くことも考えたけど、両親と兄貴がそれを許さなかった…!
だから僕はひたすら耐えた…
時には親友の家のお世話にもなった…
そうして大人になった僕は…やっと両親とクソ兄貴の呪縛から解き放たれて実家から離れた所で警備員になった…と思ったら1年たらずで自爆テロで死亡。
そうして出来上がったかのがこの穢れた人間、黒崎悠希さ。
「…ははっ…かなり嫌な話だったかな…?」
「…あ…あぁ…なんと言うか…
「ある意味ではわたし達より凄い過酷な過去、ですね…
「…。」
僕が話し終わり、皆の反応をうかがうと、サクラとティエサちゃんはドン引き、お姉ちゃんは泣きそうな表情になっていた…
話したらちょっとはスッキリしたけど…やっぱり失敗だったかなぁ…
…と、お姉ちゃんは泣きそうな表情のまま崩れ落ちた…
「じゃあ…ゆぅちゃんが最初…お姉ちゃんを拒絶したのは…その『アキラ』って人のせい…?」
「まぁ…大体そんなところ、厳密には違うけど…。」
「そう…。」
お姉ちゃんはそれだけ言ってふらりと立ち上がると、姿を消した…
サクラはまだ引き気味なまま聞いてきた…
「なっ…なぁユウキ…?
そんな事があったのによくお前は曲がらなかったな…?」
「うん?そうかな??
僕はかなりのひねくれ者だよ。
でも、もし曲がってないとしたら、親友の『櫻子』や『雪華』のお陰だよ。
それでも例え友達枠でも男は勘弁って位に男が嫌いだし。
女の子同士の方が好きだし。」
「「はっ!?」」
「えっ?」
「ともかく、僕は男が嫌いになって、現実逃避に『理想の姉』を思い描き、ティエサちゃんみたいな可愛い子が好きな…こうゆう奴なんだ、ハズレだと思ったならもう僕は姿を消す…
そしてまた、新しい勇者を呼んでよ…
僕はガントレットを外してティエサちゃんに渡しながら一気に言った。
が、ティエサちゃんはやんわりと押し返してきた。
「いえ、そのガントレットはユウキが着けていてください。」
「何で?もしかしてこんな穢れた奴に装備された物は要らないとか??」
僕が自嘲しながら言えば、サクラが首を横に振って否定した。
「…いや…姫様はそうゆうつもりで拒否したのではないんだ、そもそも、転生した時点で身体は全くの別物とすげ変わっているし。
それと、私の旦那がそうゆう趣味だから理解はあるつもりだし。」
「…ええ…貴方はヴィーと趣味が合いそうですよ、だからその趣味については気にしませんし。」
(かえってその方が良いですし…)
「じゃあ何で??」
「それは―
『お姉ちゃんが~ゆぅちゃんの事好きだからぁ~!』
「うわっ!?;」
「―こう言うことだ。」
突然、ガントレットが勝手に装着された!?
ホントに呪いの装備じゃないの??これ…;
それはともかく、再び現れたお姉ちゃんの手には、お姉ちゃんの瞳の色と同じ、オレンジ色で涙の形をした宝石が付いたチョーカーが握られていた。
でもお姉ちゃんは涙目で、でも眉はつり上がってるから怒っている様だ。
「ゆぅちゃんッ!!」
「はっ!はいっ!?;」
そんなお姉ちゃんの声についビシッと直立不動になる僕…
そんな僕の首に、お姉ちゃんはそっとチョーカーを着けて、抱き締めてきた…
「ゆぅちゃんは~ちょっと自分を卑下し過ぎだよ~?
確かにゆぅちゃんの前世は~酷かったかも知れないね~?
だからお姉ちゃん達~ビックリしちゃったの~。
でもね~?聞いたのはお姉ちゃん達だし~、お姉ちゃんはこんな事でゆぅちゃんを嫌いになったりませ~ん!
このチョーカーはお姉ちゃんからの贈り物~!
ゆぅちゃんは~『アキラ』何て男のじゃなくて~お姉ちゃんのだって~しるし~っ!!」
「お姉ちゃん…。」
お姉ちゃんは僕の顔が見えるように離れて、にっこりと笑った。
「お姉ちゃんは~ゆぅちゃんの『お姉ちゃん』で良かったなぁ~って思ったよ~?
だって~お姉ちゃんが『お兄ちゃん』だったら~こんなに早く~心を開いてはくれなかったでしょ~?」
「うん、間違いなくファーストコンタクトでぶっ飛ばして変態認定だったね!!」
添い寝しようものならガントレットを破壊して『ノエルさん』を消していただろうね…
でも…お姉ちゃんはやっぱり激甘だ…だからつい甘えてしまいたくなる…前世でノエルお姉ちゃんみたいなお姉ちゃんが居たら…僕はサバイバルもしないでお姉ちゃんに頼りっきりになっていたかも知れない…
結果的にお姉ちゃんを盾にする事になっていたかも知れない…
それでも…やっぱりお姉ちゃんに抱き締められるのは安心する…
本能的に安全地帯だと思うんだ…
…と、今度はティエサちゃんが僕に にぱっ と笑いかけてくる。
「ユウキ、月並みですが言わせて下さい。
話してくれて、ありがとうございます♪
おかげでユウキの事をもっとよく知る事が出来ました!」
「…ははは…;
まぁ…知り合ってまだ2日目に話す事でも無かったけどね…;」
「それでも、ですよ!!
大丈夫です…こう見えてわたしは貴方の6倍は生きてるんですから、受け止められます。」
「それにだ、もうお前は『妖狐・ユウキ』だ、『クロサキユウキ』とは似て非なる別人と思えば良い。」
「なんなら~名前自体変えちゃう~?
ゆぅちゃんは~まだこの世界に~戸籍が無いんだし~!」
「…ありがとう、皆。
でも僕はこの名前が気に入ってるからさ♪」
『悠希』ってゆう中性的な名前には何度か救われた。
そう言う意味では名前には感謝しているんだ。
戸籍欄の『性別』を時と場合によっては偽れる程度には…ね…。
そう言えば、まだこの世界に来てから一度も顔を見てないけれど、一体どんな顔になっているんだろう…?
男にしては高く、女にしては低い中性的な声は相変わらずだし、今世でも中性的な顔なんだろうか??
とにかく…僕は改めて三人に迎えられた気がした…。
(!)クラスが『魔姫近衛騎士』→『姫百合騎士』に変わりました!!
『姫百合騎士』
┗ティエサが側に居ると体力・守備力強化(大)、ノエルが側に居ると全ステータス強化(中)、味方女性×5%守備力強化及び男性に対する与ダメージ増大(現在15%強化中)、味方女性を庇う時ダメージカット50%、味方男性を庇う事が出来ない(庇う気が無い)
いやいやいや!!;
相変わらず酷すぎでしょクラス名のルビッ!!;
後一気にチートになったねぇっ!?;
まぁ…テ ィ エ サ ち ゃ ん 達 を 守 れ る な ら 別 に 良 い け ど ね !!
他のキャラもその内クラスチェンジ予定ですとも!!
既にお気付きの方も多いかと思いますが、ユウキやサクラのパーソナリティーはそれぞれの秘密に迫る重大なネタバレなので掲載はもう少し先になります。
ま ぁ 隠 し 方 下 手 な の で バ レ バ レ で す が 。(主に注意喚起タグで)
一応のパーソナリティー解禁は具体的には王国に到着する頃、ですね。