いっかいめ。
出演者一覧
・カナミ ハイテンション馬鹿
・やえ 毒舌無口厨二
・ひより とっきーの姉 独特なテンポ
・とっきー ひよりの妹 貴重なツッコミ
「毎月恒例のパジャマパーティーはーじまーるよー!」
「前回私いなかったんだけど、いつから恒例になったんだ?」
「私もいなかったよー?ちなみに前回はどんなメンバーでやってたのー?」
「今回から恒例にしていく予定です。」
「なんという見切り発車……。」
「そこぼそっと言わない!」
「しかも怒られたし。」
「とりあえず『あっ、今日は満月なんだ☆』って気づいたら集合ねー。」
「うん、まぁ、とりあえず、雑、だよな。」
「カナミちゃんらしいよー。」
「……馬鹿?」
「疑問形じゃなくてもいいんじゃない?」
「あははー、みんなひどいよー。」
「なんだかどんどん私が貶められてる気がするけど、記念すべき第一回目開催!!!」
「……」
「……」
「……」
「……え?」
「何この空気?ねぇねぇみんなそこは空気読んで『いえーい』とか『パチパチ』とかなんかあるでしょ?」
「分かった。そのテンションまで上げなきゃいけないのね。OK。次から頑張る。」
「おー、やえっち!流石頭が良いだけあるね!(?)」
「と、いうことで。」
「おおっとやえっちさん!?褒めたらこれですか!?何故帰ろうとするんでぃすか!?」
「次から頑張る。」
「次回からですか!?来月までもう待てないでござるよー頼むでござるよー。」
「……はぁ。」
「いつまで二人でイチャイチャしてるのー。お菓子全部食べちゃうよー?」
「ちょっとちょっと!そちら姉妹は何故もうお菓子を開けてるんだよ!?湿気るよ、全部開けたら湿気っちゃうよ!」
「私はほとんど手を付けてないけどな。」
「あ、そっかー。」
「おお、姉。流石姉。分かったらペースを抑えてゆっくりとだな」
「……その前に食べきっちゃえば。じゅるり。」
「妹ー!コイツ馬鹿だー!止めてくれー!」
「カナミ、姉貴を馬鹿扱いすんなや。」
「すんませんっした!」
「まぁ、今回は姉貴が喰い過ぎだな。ほりゃ。」
「うっ。返してー?」
「……太るぞ(ボソッ」
「やえー。とっきーがいじめるー。」
「どっこい。」
「えー?なーにー?」
「どっこいどっこい。」
「とっきー。やえがいじめるー。」
「姉貴、しっかりしてくれ……。」
「今度は私をほっぽらないでくりゃれー!!!オラー!!!」
「うわっ」
「ぎゃー」
「なにをするやm」
「ふははは!我が家のフカフカ枕(お客様用)をくらえー!」
「……馬鹿。」
「きゃー。ふっかふかー。」
「カナミ、てめぇ。誰に枕をぶつけたと思ってるんだ?とっきーこと時様にぶつけて五体満足でいられふぐっ。」
「『ふぐっ』て。やめてよとっきー、スプラッタ系だと一番最初にやられるヤツのセリフだよー。」
「とっきー、死んじゃダメー。」
「シスコン。」
「大丈夫だ姉貴!私は簡単には死なん!いや、死ねないと言うべきか……」
「何そのキャラ!?」
「ほうほう、詳しく。」
「やえっちが珍しく喰いついた!?」
「これだけは言えないんだ。身内だけの秘密なんだ。すまないな、やえ。」
「私それ知らないよー?」
「ぶち壊したー!流石ひよりさんや!私たちに出来ないことを」
「なるほど、後継者にしか語られない秘密というわけか。……ハッ!?もしかしたら教えられてないだけでひよりにも、ときと同じ力が!?」
「やえっち、いったん落ち着こうか!?」
「やえ、お前は知りすぎた。ここで舞台から退場してもらおうか!」
「私になんの力もないとお思いか?それはとんだ勘違いだな。」
「二人ともやめて!」
「ひより!?」
「姉貴!?」
「私が……私が我儘を言わずに後継者として家を継げば、誰も争わないんだ。ごめんね、私、もうみんなが傷つくの見たくないよ。」
「馬鹿めっ!」
「ふぐぅ」
「姉貴ー!!!」
「敵に背を向けるとは、素人か?貴様の姉は。」
「……やえ。てめぇはやっちゃいけないことをした。」
「フフフ。なんだ、姉を始末されて気でも狂ったか?この使えない姉をかー!?」
「私は怒ったぞー!!!!!」
「よろしい、ならば戦争だ。」
「この壺は良い壺だ……」
「色々ストップだお前ら。」
「君たち、ノリノリじゃないか。このカナミちゃんが寸劇についてけないうちにぐいぐい行き過ぎだよね。その前にやえっちさん。」
「……何?」
「テンション違いすぎだよ!何かが乗り移ってたのか!憑かれてたのか!?」
「……別に。」
「ガッデム!とっきーは別段いいとして」
「なんだその扱い!?」
「ひよりさん、あなたはおっとりキャラだと思ってたのに……。」
「カナミちゃーん。私えんげき部ー。」
「ああすっかり忘れてた。バイオレンスな妹の印象に隠れてて。」
「とっきー。カナミちゃんに地味って言われたー。」
「てめぇカナミ」
「はいはい、ループループ。」
「さっき憑かれてるか、と聞かれたが、考え方を7次元的に考えるのであれば、かの大戦の英雄と呼ばれる彼の能力は、この次元における憑かれている、というのと酷似しているようだが、霊魂という存在は未確認ゆえに同一ではないにしろ似た何かではあると言えるだろう。」
「黙ってると思ったら電波受信してただけだったでござるの巻!霊魂とかいいから!やえっち、シャラップ!」
「でも霊魂の概念は」
「霊魂でもヤーコンでももうなんでもいいから!!!」
「ヤーコンっていうのはな、南米の山脈の方でとれる根菜類の一つでな、ちょっと渋いけどしゃきしゃきして甘みもあるから生でも食えるんだぜ。」
「とっきー物知りー。」
「ボケの説明はやめてくれ!つーかとっきー頭いいな!」
「もう眠ーい。おやすみー。」
「どこまでもマイペースなひよりさんに尊敬の念すら覚える!」
「……私も。」
「やえっち脱落ー!そんな気はしてたのよ!もうね、ガッカリもしないわ!ねぇとっきー?」
「……寝てる……。」
「みんな、気持ち良さそうな寝息立てちゃって。うふふ。」
「第二次枕大戦勃発じゃぼけかすこらー!!!」
第一回満月集会はここでお開き。
ゆるゆるーっと続きます。